美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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日本や東洋的な考え方

2017年01月20日 20時08分56秒 | 日記
42 日本や東洋的な考え方が、西洋に影響したことも多々ある。
日本の寺社の庭園などの円や曲線は人間の心の中の宇宙を表現している「一円相」「円相図」と呼ばれている 。実は西洋で生まれたアールヌーボーなどはここから影響されている。

43 楽しむことは、本質にたどり着く。
本質を意識したり、気づいたりするだけで、脳が喜び生き返る。絵を描くとき、ものやもの事を思い込みや観念でとらえている人と
本質でとらえる訓練をしている人とでは 描く線に違いがでる。

44 絵、いわゆるビジュアル表現は言葉の通じない他国の人や子どもとのコミュニケーションをとる時にも便利。
ビジュアルは注目されるし膨大な言葉の情報を短時間で伝えることができる。上手いとか下手とかは問題ではなく、伝わるということが大切。
もともと絵は美の追求より伝達や記録を目的としていた。

45 デッサンをみるとその作家の視点がみえてくる。
ロダンの彫刻作品とデッサンは女性を肉感的にとらえ、やわらかくしなやかに表現している。女神がテーマでも男性モデルを使って描いていたミケランジェロの表現とはだいぶ違っていることが分かる。

46 西洋の写実絵画は、見えていることを写真のように写しているのではなく、
見えない情報(におい、味、感触、歴史的背景、思想など)も取り入れて描かれている。
バロック時代の画家カラバッジオ が描いた絵を観ても、見えない情報が伝わってくる。

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