美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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脳も筋肉

2018年08月06日 10時32分54秒 | 日記
脳も筋肉

写実画が描ける人は
妄想も具体的に展開できている。
絵を描いていない人に比べて
頻繁にぼ~っと落書きをしたり、思ったことを絵に描いたりしている人は妄想に具体性があり深い。
筋肉を鍛えて、身体の動きを訓練しているアスリートが
速く走れたり、高く飛べたり、自在に体を操れることと同様に創造脳も筋肉なので、鍛えることで視覚的な思考が磨かれている。
思ったこと考えたことを具体的な絵に描ける人は
夢みる情景(ビジョン)も細部まで実在感がある。
洞察力、企画力、計画力、発想力、構築力など創造性を磨くには
思ったこと考えたことを絵に描く習慣をつければいい。

考えたことは絵に描くと実現を引き寄せる。
絵を描くと心と体がクリアーになる。
ただ頭の中だけで漠然とイメージするよりは、
実際に紙面に絵を描き、視覚で確認していった方がイメージを的確に修正でき、発想を具体的に展開していきやすくなるので、
理想の現実に近付けていくことができる。

デッサン力があるということは、絵の上手い下手の違いではなく情報を収集する力や伝達する能力、ものごとの構造を見極められることや構想している計画や企画を具体的に展開していく能力。 頭の中のイメージ(ビジョン)を絵に描き出す感覚を磨くことが、日常生活や一般的な仕事で見直されてきている。

2次元ではなく3次元で考える。 経営の神様である松下幸之助が 「経営とは、白紙の上に平面的に価値を創造するだけではない。立体というか四方八方に広がる芸術である。となれば、経営者はまさに総合芸術家。」と言っている。

世界の中で、日本人は絵が上手い民族。
日本文学も俳句もビジュアル的な言語。
生け花も茶道もビジュアル的な文化。
日本の文化は映像文化。
日本人はビジュアル人間。
ビジュアルを巧みに操る民族。
だから日本アニメや漫画は世界から支持される。
そのDNAをもっと教育や仕事に活用できる。

絵は、脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいい。 体を動かした方が喋りやすかったり、考えがまとまったりする。 デッサンは本番に失敗しないための練習ではない。 手先を動かした方が、脳が活発に働いて新鮮なアイデアも浮かぶ。 アイデアを絵に描くことで、具体的になり行動できる。

アインシュタインが残した言葉
「直観は聖なる授かりものであり、理性は誠実なる従者である。私たちは従者を敬う社会をつくり、授かりものを忘れてしまった」
人の脳に備わる本当に大切な能力、知覚・直感・想像力・創造力を
近代社会や教育で、ないがしろにしてきたことが現代社会に影響している。

美術教育が、人や社会を育てる。
よく観ること。
しっかりと感じとること。
多角的な視点を持つこと。
伝え方を工夫すること。
本質を探ること。
違和感を見つけ解消していくこと。
知らないことに気づいていくこと。
創造すること。
これら生きるために大切な感覚機能を
美術教育で磨ける。
見たいものしか見ていない。
見ているようで観ていない。
よく観るということは
意識して確認するということ、
事実を確認して、思い込みではなく
本当のことに気づいていくということ。
よく観る人が増えれば
もっと安心できる優しい関係が広がっていく。

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