美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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“強い想いが人を動かす”のつぶやき

2017年10月08日 23時43分44秒 | 日記
“強い想いが人を動かす”のつぶやき


『アトリエは自宅アパートの狭いキッチン』
しかもスーツ姿で描いていた庶民派サラリーマン画家マグリット。
キッチンの窓から見える風景やテーブルの上の果物などどこにでもある身近なものから想像を膨らませ世界中を驚かせる新鮮な絵を描いていた。

マグリット

『楽しむことは、本質にたどり着く』
本質を意識したり、気づいたりするだけで
脳が喜び生き返る。
絵を描くとき、ものやもの事を思い込みや観念でとらえている人と
本質でとらえる訓練をしている人とでは
描く線に違いがでる。

クレー

『絵で必要な画力と観察眼とは』
表面的な描写力だけではなく
観ているものの構造や光と影など
周りからどのような影響が及ぼされているのかを
読み解き、理解する力と
その本質を的確な構図や技法で効果的に伝達する力である。
この対応力は
絵を描くことにとどまらず、様々な仕事にも必要とされる。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『アイデアが先ではない』
まずは、強い思いがあって大切なことに気づき、
掘り当てた情報の新鮮な組み合わせで、
不快が快に変わる新しい価値を生み出す。
強い思いが、ビジョンに変わり創造となる。
だから、誰かを思うことからすべては動き出す。

フェルメール

『初めて訪れたはずなのに』
その土地の薫りに郷愁を覚えたり、初めてあった人に親しみを感じたりする。
それが浮かび上がる潜在意識。
「自信」それもまた潜在意識が起こす現象。
自信は潜在する。

『やりたいことと違う』
空しい。子どもが泣く。犬が吠える。問題が起こる。
困ったことを解決しようとする前になぜそうなったのかを考える。
その思いを理解すれば必要なことが見えてくる。
まずは自分のできることから始める。
続けていると意図する筋道が繋がってきて解決の糸口が見えてくる。

『線一本描くにしても集中力とイメージが大切』
クロッキー力は、書道や華道、茶道,料理、スポーツ、音楽など様々なことに繋がっていく。上達させるには描く枚数も大切ですが、
やはり何を意識して描くかで随分と成長の仕方に違いがでてくる。

ヘンリー・ムーワ

『イメージ力のない人は、思いやりにかける』
将来のビジョンやそれまでの経験を具体的にイメージできないと空しくなる。イメージ力は、誰でもどこででも磨ける。
紙とペンさえあれば、
漠然とした頭の中のイメージを描きながら具体的にしていける。

『心を満たすこと』
音楽を聞いたり奏でたり、絵を観たり描いたり、
詩を読み解いたり楽しんだりする時間やお金を無駄と思う方がいるが、
人は文化的ことから本当に満足するもの、望んでいることを手に入れている。
厳しい状況でも日常や将来に文化的なビジョンをもつ生活は心が満たされる。

『役に立たないものはない』
新鮮な視点をもつことで新しい価値が生まれる。
誰からも気にされていなかった物も人も事も
意外な組み合わせで新鮮に生まれ変わる。

マグリット

『雨も風情に変える日本人』
西洋の画家を驚かせた浮世絵師 広重の雨の表現。当時、線で雨を視覚化する発想はなかった。日本では当たり前の不快を快に変えてしまう情緒文化は先人が気づかせてくれた。気がついていない画期的、革命的なことがまだある。

広重

『知らないものには共感できない』
見慣れたものでもこれまでになかった視点と組合せで
まったく新しいものになる。
視点の新鮮さがすべてを劇的に変える。
画家マグリットはみんなが知っているもの、身近なものの
新鮮な組み合わせで世界を驚かせた。

マグリット

『モノクロでも色を感じることができる』
世界的な映画監督の黒澤明は、モノクロ映画の撮影時にもセットの配色にこだわっていたから白と黒の幅があり、色の奥行きを感じる。
彼は絵画、特にゴッホが好きで、映画の絵コンテを絵画のように描いていた。

『夢』絵コンテ 黒澤明

『気づきが増えてくるほどに』
人に対しても物事にも丁寧に接するようになり、時間も大切にしていく。
ぼ~っとしている時は、考えないで感じている。
何でもよく観たり感じたりするようにして
五感を磨く習慣がついていくと感動することが増える。
それは日常の中の奇跡に気がついているということ。

『絵を描いたり、ものを造ったりしているときの充実感』
子供の頃、時を忘れてずっと遊んでいた時間に似ている。
思考(イメージ)と行動の繰り返しが人を成長させ、充実させていく。
楽しいから集中し、思考量が増えて具体的な行動に移れる。
本当に欲しいものは、
文化的なことで手に入れられる。

『相手に依存するほど』
怒りや憎しみが増し落ち着かない。
最初から見返りではなく与えるつもりで寄り添っている人が多いいほど
心が穏やかでいられる。


『話せばわかる』
その通りだが、論破することではなく、お互いの話を聞き合って、双方に視点が変わる意識がないと解決しない。
論破するための教育ではなく、共生の意識を持てる教育で人は成長できる。
知識よりも良識を持つ教育に未来がある。

『無駄に悩む必要はない』
”悩む”と”考える”は違う。漠然と悩むよりは、必要な情報を集め選択し視点を持って思考していく。思い込みを取り外し、問題点を発見して具体的に解決していく時間が大切。その方が判断も速く、積極的に行動できる。

『仮想世界』
若冲の「群鶏図」にみられるような驚異的な細密描写と、
オディロン・ルドンの顕微鏡で覗き見るような絵の世界観には共通点がある。いずれも表面的な写し描く作業ではなく、
追及による洞察と具体的なイメージ力で
リアルな仮想世界にまで到達している。


『知識量やスキルなんて他より劣っていてもいい』
今の自分を十分に見直して、新鮮な視点で使いこなしていけば
他にはマネができない独創的なものに成長する。

『ぼーっとしなさい』
忙しく働いている時よりも、
ぼーっとしている時の方が数倍も速い速度で頭が動いているらしい。
ゆったりとした時間が多かった日に有意義な夢を見ることがある。
意識している以上に情報が整理され、解決の糸口まで見つかっている。

『世の中に動画というものがない時代に』
動画的な視点で描いていた絵描きがいた。
若冲、宗達、広重…、そして北斎。
日本の絵師は瞬間をとらえるのではなく、
連続性や構図で時間の流れを捉える”映像”を描いていた。

俵屋宗達

『自分の視点が変わることで世界の見え方が変わる』
アートに触れることで、日常を非日常に変えるのではなく、
あまりにも日常的で普通のこととして見過ごしていることに
気づいたり、見つけたりして、
結果的に今までの日常が変わる。

『未来は、きっと良くなると信じること』
明日が来てくれる奇跡。
自分次第で、奇跡を何度も見られる。

『今さらながら』
科学と共に野生の思考を獲得することが今、必要と気づきはじめているが、
呪術的神秘的なことと分けた、哲学や学問として捉えると複雑になっちゃう。ので、子供と向き合い寄り添うこと、自然に触れ、動物と戯れることで
開放され、心地よく気づいていることを信じればいい。

『物と同じように考え方や知識も劣化していく』
それまでの知識やスキルで備えても
状況の違いや変化に適応していかなければ役に立たなくなる。
新しい情報や視点を組み合わせていくことで活きていく。
水がよどむと濁ってしまう。
清流のように穏やかに流れ続けることで
新鮮で安全な水が得られる。

『何者にもこびないで生きている』
聡明で文化レベルの高い人たちがたくさんいる。
中央やトップにいると思い込んでいる人ほど
そのことに気づいていない。
田舎や自然、現場で生きる人たちの中に入り
現実を直視することで、それが分かる。

ゴーギャン

『胎児は産道を最も効率よく生まれでるための』
理想的なかたちへと成長し、宇宙と同じ動きである
スパイラル(ねじれ)を描きながら生まれ出てくる。
その後の成長は、生きるために違った理想へと向かう。
生きていくための理想のかたちは、変貌していく。
成人までが成長ではない、
老いもまた成長。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『宇宙と感情』
月の引力の影響が海や人の血流までにおよぶことや
地球の自転で水の流れが変わったり、宇宙に存在する(可視できないものも)すべてがねじれていたりと素直に考えると
存在するそれぞれが宇宙の構造を持っていると感じる。
夜空や青空だけではなく、人の意識や感情にも宇宙を感じて面白い。

ゴッホ

『気づきも発見も興味をもつことから始まる』
その対象への愛情の深さの違いで見えてくるものも変わってくるのだろう。

『創造力と免疫力』
体温が上がることで免疫力も高まる。
難問を解いている時や解決に向かって工夫している時は
集中しながらも気が高まっている実感がある。
作家に年齢を感じさせない活力を感じるのは
創造意欲や向上心で、免疫力が高まっているのかも。

『たまに思い出して気持ちが新鮮になる言葉』
「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである」
by アインシュタイン

アインシュタイン

『胎児は、お腹の中ではえら呼吸をしている』
生命の始まりである海と同じ成分(ミネラル)を含む羊水の中で泳ぐように
生物の進化を経て
生まれた瞬間から肺呼吸になる。
本能は進化の過程の記憶であり、成長の中で新たに学んでいる思考も
覚醒ではなく、思い出しを繰り返していると考えると面白い。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

『不満に思ってしまうほど相手に依存している自分がいる』
人のやることには限度があり、78%が上限で100%になることはない。
できなかった22%は次回にトライしていけばいい。
誰だって人に迷惑をかけてしまうし自分だけで背負わずに
誰かに頼ることも必要。だから、相手を許す気持ちが大切。

『西洋は脳を刺激し成長させていく論理思考文化を追及した』
ルネサンス以降は特に写実が栄え、現実をいかに正確に写し伝えるかが研究された。
『日本では脳を休める情緒思考文化が栄えた』
江戸期に見られるような日常の風情に感動して癒される浮世絵。

『それまでの西洋画家が描いてきた写実(リアリズム)絵画』
と全く違う思考だったマグリットが、絵に描いたのは「言葉では語れない詩」

マグリット

『できるようになると、できなかった頃の気持ちが分からなくなる』
できていないことは意識するが、できていることには意識しなくなる。
できていることを意識したほうが、今の自分を活かせる。
いつでも主人公であれ!

『日本人は、不快を快に転じることのできる文化を持っている』
西洋の画家たちを驚かせた浮世絵師 広重の雨の表現。
当時、線で雨を視覚化する発想はなかった。
今、当たり前のものとしてみている、感じていることは、
先人が気づかせてくれた。

『世界で初めて、降る雨を線で描いて可視化した広重』
世の中に動画というものがない時代に
動画的な視点で描いていた絵描きがいた。
宗達、広重、北斎、若冲… 日本の絵師たちは、
瞬間を捉えるのではなく時間の流れを捉える映像を描いていた。

広重

『意図』
どんなに位の高い人でも茶室にお辞儀をして入るように「躙り口」を考えた。
お茶を飲み比べて楽しんでいただけの文化を
「身分を超えて、おいしいお茶を飲んでもらいたい。」
そのためにどうしたらいいのかを考えた千利休は茶道をデザインした。

利休

『どんな表現をしたいですか?』
という問いに対して「写真、絵画、映画、彫刻…がしたい。」など、モチベーションではなく限定された創作手段を答えてしまう。
「どんなことがしたいですか?」と質問をかえると
「冒険、開発、旅、人助け、物語、教育…」それこそ表現の活躍の場。

『効率よりも思い』
これまで今いるA地点からB地点をめざし、「効率」を第一に考えて
B地点という正解に速くたどり着くことが求められてきた。
これからは今いるA地点から、先に見えているB地点をめざすのではなく、
まだ存在しないB地点を創造するための思考力が求められていく。

『帰宅をすると』
「おかえりなさい。お仕事の匂いがする」と玄関まで迎えてくれて
「おやすみなさい」と寝る前に声をかけてくれて
いつも疲れを癒してくれる息子。
「お便りがきた」とトイレに駆け込み
「大自然と友達になりたい」と話してくれていた息子が
中学に入学。嬉しいことはあっという間。

『ぼ~っとイメージするだけでも創造性は磨かれる』
穴を掘るだけでも可視化される創作は更に心が満たされていく。
誰かの気持ちを開放できたり、心を元気にできたりすれば
ひとしおいい。そんな時間を無駄だと思い込まないこと。

『NOではなく、YESと答えると人生が好転していく』
同じ状況で似たような経験をしても
ある人は疲労し、ある人はリフレッシュしている。
同じ環境でもすべての人が同じ時間を過ごしているわけではない。
出来事をYESと受けとめて自分を成長させていく努力をしていくと
問題が解決していく。

『所有しやすいサイズに描かれた“モナ リザ”』
この絵だけは何度も加筆し執着していた。
解剖学によりイメージだけで人を描くスキルがあった。
貧しい農村での幼少期の思い出、
中国人奴隷だった母親の暖かくも侘しい表情。
ダ・ヴィンチにとって最も大切な面影
だから、
一生、大切に持ち歩いていたのだと思う。

ルーブル美術館

『考え事は絵を描きながらの方がいい』
絵を描くと頭がクリアーになる。
頭の中のイメージを実際に紙面に描き、
視覚で確認していった方がイメージを具体化できる。
発想も具体的に展開していきやすくなるので
理想の現実に近付けていくことができる。

『どんな友達が欲しい?』
と小学生の息子から聞かれ
「仕事で知り合った人と仲良く出来るといいかな〜」と答えると
「僕は、自然と仲良くなりたい。風とか海とか。」と
スケールのでかいことを言われ自分の返答に後悔。
子どもとの会話は油断禁物。

大観

『表現って素晴らしい』
小学生の息子は、トイレにいきたくなると
「お便りが届いている。」
といいながら走っていき、漏れそうなときは
「ポストがあふれそうだ。」
と言って走っていく。

『芸術を愛するフランス人の働くこと』
トラバーユ【travail:仏】は
痛み、労苦、苦悩を意味する。
フランス人の社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースは
日本人の仕事に対する考え方、特に地方の民芸、職人の
創造性のある仕事に興味を持ち、
日本の仕事をtravailと訳せないと言った。

『地球上のすべてのものが魂を持つという考え』
日本人はロボットや道具を相棒、友だちと考える。
「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」
この仏教思想が
ロボットや二次元キャラクター達に命を吹き込んでいる。
草も木も土や風に至るまで地球上のありとあらゆるものに仏が宿る。

『アトム』 手塚治虫

『生意気なぐらいがいい』
与えられたもの、知識やスキル、教えは有り難く、
ありがとうと感謝していただく。
与えられたものは消えやすく答えではなく、
きっかけにすぎない。
自分で気づき考え、やれることから行動しなければ
意味を持たない。
それぞれ、未来も答えも自分で創造するもの。

『成長を続けることも止めることも自分次第』
文化に触れることで、見過ごしてしまいがちな
毎日の奇跡を感じとることができる。
年齢を重ねていくことで
次々に体験したことの無い喜び、嬉しさをみつけられる。
無事に年を重ね、日常を普通に過ごせていることが奇跡。
些細な成長でも奇跡と気づく。

『紅白梅図屏風』 

『どうしよう』
漠然と考えると不安になる。
「どうしていこう」と具体的に計画すると楽しくなってくる。
同じ状況でもちょっとした捉え方、考え方の違いで、
未来に不安を感じるのか、希望を感じるかに分かれていく。

『やさしくて強くて潔くて、記憶に残っている言葉』
「花は咲くときを知っているのよ。」






Chapter5 ”好き“が最強パワー
エスキース(効率:計画性レベルの高さ)
 「イメージを具現化する・思い描く理想を実現するための構想」



レオナルド・ダ・ヴィンチ

 エスキースとは、具体的な「夢」を具現化するというよりは、内なる欲求を吐き出す作業と言えるでしょう。
 体を動かした方が、喋りやすかったり、考えがまとまったりした経験がありませんか。エスキースは本番に失敗しないための練習ではありません。下書きとも違います。作業する手先と脳とは連動して機能するので、エスキースは脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいいでしょう。頭の中で想像するよりは、実際に紙面に絵を描き、視覚で確認していった方がイメージの画像(空間)を修正し、理想の画面に近付けていくことができます。スポーツ選手がテニスラケットやバットを振りながら自分の理想のフォームに調整していく行為と同じです。また、完成された状態を画面に描きながら段取り(プロセス)の計画をたて、目的(コンセプト)を確認していく面は、旅行前に行き先を下調べし経費を考えて交通手段を検討したり、またどういう目的の旅行なのかを確認したりするような作業に似ています。
長年の経験でこのような作業(思考)に慣れてきて、瞬時に頭の中だけで構想する人もいますが、制作(プロジェクト)の規模が大きくなった場合には特に必要になってきます。しっかりしたエスキースをすることで作品制作が無駄なく安定したものになります。作品制作においてエスキースは必要がないという人もいますが、旅行に例えるのならその人は「放浪好き」といえるでしょう。いい旅と思える状況を想像してみて下さい。ガチガチに計画された旅行も楽しむ余裕がなくリラックスすることができないし、逆に無計画すぎても無駄な出費が嵩み、貴重な時間を無意味に過ごすことになるかもしれません。人によりますが、まずは目的を明確にし、事前に下調べ(観察)した上で適度に放浪というバランスがいいのでしょう。しかし、大金を掛けた大きなプロジェクトとなるといき当たりばったりというわけにはいきません。リハーサルを重ね、あらゆる事体を想定し想像力を働かせシミュレーションしていくことが成功に繋がっていきます。

エスキース

 あなたなら一枚の絵を描くとしたら、どんな「旅」をしたいですか?また、旅することでどんな「絵」を仕上げていきたいですか?
 夢をもつ人、理想の状況を思い描いている人はたくさんいるとはいえ、具体的に行動に移す人、移し続ける人の数は絞られてきます。行動に移せるということは未来へのビジョンが浮かぶということです。そのビジョンを基にエスキースは組み立てられていきます。
成功するためには元々そういった道を開いてくれるバックグラウンドがあると考えがちですが、何もないところから思い描くビジョンを実現するためにとった行動が、次の仕事へのバックグラウンドになっていきます。また成功するための重要な要素の一つとして「エスキース力」など、将来も続くであろう’展開(変化)’に対応していける力が大切になってくるのでしょう。
いつも活き活きとして生命力に溢れた前向きな人は、目的を実現するためのエスキース力がしっかり身についているのではないのでしょうか。

ヘンリー・ムーワ


”好き“が最強パワーのつぶやき


『ポテンシャルの高い人』
不安な点や分からないことは悩む前にすぐ調べて、集めた情報で洞察し予測し行動計画を設計する。後は迷わず問題を解決するための工夫を繰り返す。余計な心配や悩んでいる時間が少なく、目的に前向きな明快な生き方。

ターシャ

『絵に描くと心が折れにくくなる』
サムネイルやアイデアスケッチは
漠然とした「夢」を具現化するというより、
内なる欲求を吐き出す作業といえる。
目的やアイデアが視覚化されると積極的に行動できる。

『人の心を揺さぶる音楽や言葉』
大切な人と過ごしている時間や自然の中を散歩しているような効力がある。
一瞬で人の心を変えてしまう絵の威力も運命の人と出会ったように凄い。

『よく観てなくて』
思い込みで判断していたことに気づいた時にはすぐに見直す。
その想いが変わらないで、その強さが増していくことは何度でも掘り下げて考え続けていく。本当のことはごまかせないけどすぐには分からない。
考え続けるしかない。

『絵画や小説など芸術の手法』
「異なった日付のさまざまな出来事や小さな事件を現在という時間のなかに呼び出し混合する」 by レヴィ ストロース
ピカソだけが理解し評価していた画家アンリ・ルソーの植物園でのスケッチと動物写真集と知人の旅行記のブリコラージュで描いていた絵を思い出す。

ルソー

『妻と子育て、家事をして共に働いている』
妻の行きたいところへ旅行にでも連れて行きたいが、
なかなかできない。
近場の散歩かドライブしかできないのに
喜んでいる家族を見ると申し訳ない気持ちになる。
だけど、一緒に将来の計画を立てながら毎日、
旅行していると思うと
それはそれで楽しい。

『パリの画家アンリ・ルソー』
異国のジャングルや森の中を描いていることから
ナポレオン4世のアフリカ遠征に同行したなどとうわさされていたが
実際には近所の植物園でのスケッチと
お気に入りの動物写真集と
旅行をしてきた知人の話を参考に描いていた。

アンリ・ルソー

『創造のコツ』
それがどこから得たものかわからないようにすること。
個性とは、選択して構築してきた情報の違い。
独創性とは、心揺さぶられたこと、欲求、興味で選んで記憶している情報素材を新鮮な気持ちになれる組み合わせで再構成されること。

ピカソ

『未発表作品』
目が覚めた後に夢の続きをみることができないように
一瞬のひらめきは、可視化しておかないと
その夢の意図を知ることはない。
ひらめきを写真に残すことはできないが
絵に描くことはできる。
頭の中の出来事は絵に描くしかない。


『親が子供に望むことと子供本人が望むことは違う』
自分の思い込みと相手が思っていることとは違う。
相手をよく観て、相手を想う気持ちが 自分を生かすことになる。
独りでは生きていけない。
人はコミュニケーションを必要とする生き物だから
他人の反応よりは、自分がどう反応できるかが大切。

『役に立たないものはない』
意外な組み合わせで誰からも気にされていなかった
”もの”も”人”も
新鮮に生まれ変わる。
新鮮な視点をもつことで新しい価値が生まれる。

『ゲゲゲの鬼太郎は、リーダーシップを発揮している』
鬼太郎は妖怪から人間を守っているのではなく、身勝手な開発や自然破壊を続ける人間と風習や自然を守り伝承しようとする妖怪との間(文明と文化、開発と伝承)に立って最善の解決策を考えている。


『劣等感を感じたら何も考えないですぐにボ~とする』
一度寝た後、自分のいいところを思い出して見直す。
劣等感を感じると空しくて悔しくて、辛いものですが、
そんな対象が具体的に存在しているほど競って無理して乗り越える必要はなく、
自分にできることをよく見直してみる機会にすればいい。

『面倒で無駄なものに思えていたこと』
自分の成長に繋がっていくことを実感した人は
面倒や壁にぶつかるときこそ「チャンス!」と感じるようになる。
むしろ、面倒に感じなくなってきたこと、時ほど停滞している。
好き、楽しいと感じることもよく考えれば
手間をかけ工夫を繰り返す面倒なこと。

『つい考えてしまう』
休みたいのにやり残していることを考えて、過ぎたことまで思い出して、
脳の回路が開きっぱなしで疲労していく。
寒い、きつい、眠い…、実は不快な思いをしている時に脳を休めている。
不快なことを我慢している間は無心になっている。
そんな捉え方で過酷な状況を乗り越える。

『人を思うことから始めるといい』
争い事は双方に正義があるので、善悪で判断している限りなくならない。
ルールも協定している関係でしか成立しない。
要は、協働か闘争かの選択になる。
協働していくためには相手を理解し双方の意見から最善策を導き出せる
創造性が必要となる。
創造は、思い。

『誰かからすり込まれた知識や技術よりも』
自身の先見の明やリサーチ力、分析力の差で成果や精度、クオリティーの違いが出てくる。そんな思考力を駆り立てていくのが
誰かへの想いだったり、思いやりだったり、突き動かす衝動だったり、
持ち続けている執着心だったり、欲求の深さだったりする。

『ぼ~っとしている時は、考えないで感じている』
何でもよく観たり感じたりするようにして
五感を磨く習慣がついていくと感動することが増える。
それは日常の中の奇跡に気がついているということ。
気づきが増えると人も物事も時間も大切にする。

『動物のしぐさに癒されることも』
心が揺さぶられて、何かを好きになってしまう理由も
なぜ出会うのかも解らない。その答えも自然の構造の中にあるのかもしれない。
意識も感情も宇宙の構造と同じ。

『分かりやすく、普通に見えることほど凄い』
複雑で、分かりにくく感じるものは
芯、軸、骨格、システム、本質を見抜いて、
シンプルに捉えればいい。

ジャコメッティー

『先の心配や行き過ぎた夢を持つと無駄に悩むことになる』
今できることから着実にやることが 自信になる。
大きな夢を持って、一歩一歩、
少しでも前進することを毎日続ける。
自分らしく生きる。

『視点を変えると世の中が新鮮にみえてくる』
名称で物事を決めつけないこと。例えば『テーブル』は、平らな板に三、四本の足が付いている物体。
テーブルを初めてみる人にとっては、
ベッドになるし、腰掛けられるし、日よけにもなる。横に倒せば壁にもなる。

『必要なだけがいい』
余ったものはお裾分け。お金や物を新たに増やし続けていくことではなく
今、そこにあること、持っているもので上等。
有り合わせの料理のように工夫して
新鮮な組み合わせ(ブリコラージュbricoleur)を
試しながら
人も物も場も何度でも新たな心で
繰り返し活かしていく豊かさ。

Chapter5 ”好き“が最強パワー

2017年10月08日 22時35分21秒 | 日記
Chapter5 ”好き“が最強パワー
エスキース(効率:計画性レベルの高さ)
 「イメージを具現化する・思い描く理想を実現するための構想」


 エスキースとは、具体的な「夢」を具現化するというよりは、内なる欲求を吐き出す作業と言えるでしょう。
 体を動かした方が、喋りやすかったり、考えがまとまったりした経験がありませんか。エスキースは本番に失敗しないための練習ではありません。下書きとも違います。作業する手先と脳とは連動して機能するので、エスキースは脳を活性化させるための手先の運動と考えた方がいいでしょう。頭の中で想像するよりは、実際に紙面に絵を描き、視覚で確認していった方がイメージの画像(空間)を修正し、理想の画面に近付けていくことができます。スポーツ選手がテニスラケットやバットを振りながら自分の理想のフォームに調整していく行為と同じです。また、完成された状態を画面に描きながら段取り(プロセス)の計画をたて、目的(コンセプト)を確認していく面は、旅行前に行き先を下調べし経費を考えて交通手段を検討したり、またどういう目的の旅行なのかを確認したりするような作業に似ています。
長年の経験でこのような作業(思考)に慣れてきて、瞬時に頭の中だけで構想する人もいますが、制作(プロジェクト)の規模が大きくなった場合には特に必要になってきます。しっかりしたエスキースをすることで作品制作が無駄なく安定したものになります。作品制作においてエスキースは必要がないという人もいますが、旅行に例えるのならその人は「放浪好き」といえるでしょう。いい旅と思える状況を想像してみて下さい。ガチガチに計画された旅行も楽しむ余裕がなくリラックスすることができないし、逆に無計画すぎても無駄な出費が嵩み、貴重な時間を無意味に過ごすことになるかもしれません。人によりますが、まずは目的を明確にし、事前に下調べ(観察)した上で適度に放浪というバランスがいいのでしょう。しかし、大金を掛けた大きなプロジェクトとなるといき当たりばったりというわけにはいきません。リハーサルを重ね、あらゆる事体を想定し想像力を働かせシミュレーションしていくことが成功に繋がっていきます。

 あなたなら一枚の絵を描くとしたら、どんな「旅」をしたいですか?また、旅することでどんな「絵」を仕上げていきたいですか?

 夢をもつ人、理想の状況を思い描いている人はたくさんいるとはいえ、具体的に行動に移す人、移し続ける人の数は絞られてきます。行動に移せるということは未来へのビジョンが浮かぶということです。そのビジョンを基にエスキースは組み立てられていきます。
成功するためには元々そういった道を開いてくれるバックグラウンドがあると考えがちですが、何もないところから思い描くビジョンを実現するためにとった行動が、次の仕事へのバックグラウンドになっていきます。また成功するための重要な要素の一つとして「エスキース力」など、将来も続くであろう’展開(変化)’に対応していける力が大切になってくるのでしょう。
いつも活き活きとして生命力に溢れた前向きな人は、目的を実現するためのエスキース力がしっかり身についているのではないのでしょうか。

”好き“が最強パワーのつぶやき

2017年10月08日 21時14分09秒 | 日記
”好き“が最強パワーのつぶやき


『ポテンシャルの高い人』
不安な点や分からないことは悩む前にすぐ調べて、集めた情報で洞察し予測し行動計画を設計する。後は迷わず問題を解決するための工夫を繰り返す。余計な心配や悩んでいる時間が少なく、目的に前向きな明快な生き方。

ターシャ

『絵に描くと心が折れにくくなる』
サムネイルやアイデアスケッチは
漠然とした「夢」を具現化するというより、
内なる欲求を吐き出す作業といえる。
目的やアイデアが視覚化されると積極的に行動できる。

『人の心を揺さぶる音楽や言葉』
大切な人と過ごしている時間や自然の中を散歩しているような効力がある。
一瞬で人の心を変えてしまう絵の威力も運命の人と出会ったように凄い。

『よく観てなくて』
思い込みで判断していたことに気づいた時にはすぐに見直す。
その想いが変わらないで、その強さが増していくことは何度でも掘り下げて考え続けていく。本当のことはごまかせないけどすぐには分からない。
考え続けるしかない。

『絵画や小説など芸術の手法』
「異なった日付のさまざまな出来事や小さな事件を現在という時間のなかに呼び出し混合する」 by レヴィ ストロース
ピカソだけが理解し評価していた画家アンリ・ルソーの植物園でのスケッチと動物写真集と知人の旅行記のブリコラージュで描いていた絵を思い出す。

ルソー

『妻と子育て、家事をして共に働いている』
妻の行きたいところへ旅行にでも連れて行きたいが、
なかなかできない。
近場の散歩かドライブしかできないのに
喜んでいる家族を見ると申し訳ない気持ちになる。
だけど、一緒に将来の計画を立てながら毎日、
旅行していると思うと
それはそれで楽しい。

『パリの画家アンリ・ルソー』
異国のジャングルや森の中を描いていることから
ナポレオン4世のアフリカ遠征に同行したなどとうわさされていたが
実際には近所の植物園でのスケッチと
お気に入りの動物写真集と
旅行をしてきた知人の話を参考に描いていた。

アンリ・ルソー

『創造のコツ』
それがどこから得たものかわからないようにすること。
個性とは、選択して構築してきた情報の違い。
独創性とは、心揺さぶられたこと、欲求、興味で選んで記憶している情報素材を新鮮な気持ちになれる組み合わせで再構成されること。

ピカソ

『未発表作品』
目が覚めた後に夢の続きをみることができないように
一瞬のひらめきは、可視化しておかないと
その夢の意図を知ることはない。
ひらめきを写真に残すことはできないが
絵に描くことはできる。
頭の中の出来事は絵に描くしかない。


『親が子供に望むことと子供本人が望むことは違う』
自分の思い込みと相手が思っていることとは違う。
相手をよく観て、相手を想う気持ちが 自分を生かすことになる。
独りでは生きていけない。
人はコミュニケーションを必要とする生き物だから
他人の反応よりは、自分がどう反応できるかが大切。

『役に立たないものはない』
意外な組み合わせで誰からも気にされていなかった
”もの”も”人”も
新鮮に生まれ変わる。
新鮮な視点をもつことで新しい価値が生まれる。

『ゲゲゲの鬼太郎は、リーダーシップを発揮している』
鬼太郎は妖怪から人間を守っているのではなく、身勝手な開発や自然破壊を続ける人間と風習や自然を守り伝承しようとする妖怪との間(文明と文化、開発と伝承)に立って最善の解決策を考えている。


『劣等感を感じたら何も考えないですぐにボ~とする』
一度寝た後、自分のいいところを思い出して見直す。
劣等感を感じると空しくて悔しくて、辛いものですが、
そんな対象が具体的に存在しているほど競って無理して乗り越える必要はなく、
自分にできることをよく見直してみる機会にすればいい。

『面倒で無駄なものに思えていたこと』
自分の成長に繋がっていくことを実感した人は
面倒や壁にぶつかるときこそ「チャンス!」と感じるようになる。
むしろ、面倒に感じなくなってきたこと、時ほど停滞している。
好き、楽しいと感じることもよく考えれば
手間をかけ工夫を繰り返す面倒なこと。

『つい考えてしまう』
休みたいのにやり残していることを考えて、過ぎたことまで思い出して、
脳の回路が開きっぱなしで疲労していく。
寒い、きつい、眠い…、実は不快な思いをしている時に脳を休めている。
不快なことを我慢している間は無心になっている。
そんな捉え方で過酷な状況を乗り越える。

『人を思うことから始めるといい』
争い事は双方に正義があるので、善悪で判断している限りなくならない。
ルールも協定している関係でしか成立しない。
要は、協働か闘争かの選択になる。
協働していくためには相手を理解し双方の意見から最善策を導き出せる
創造性が必要となる。
創造は、思い。

『誰かからすり込まれた知識や技術よりも』
自身の先見の明やリサーチ力、分析力の差で成果や精度、クオリティーの違いが出てくる。そんな思考力を駆り立てていくのが
誰かへの想いだったり、思いやりだったり、突き動かす衝動だったり、
持ち続けている執着心だったり、欲求の深さだったりする。

『ぼ~っとしている時は、考えないで感じている』
何でもよく観たり感じたりするようにして
五感を磨く習慣がついていくと感動することが増える。
それは日常の中の奇跡に気がついているということ。
気づきが増えると人も物事も時間も大切にする。

『動物のしぐさに癒されることも』
心が揺さぶられて、何かを好きになってしまう理由も
なぜ出会うのかも解らない。その答えも自然の構造の中にあるのかもしれない。
意識も感情も宇宙の構造と同じ。

『分かりやすく、普通に見えることほど凄い』
複雑で、分かりにくく感じるものは
芯、軸、骨格、システム、本質を見抜いて、
シンプルに捉えればいい。

ジャコメッティー

『先の心配や行き過ぎた夢を持つと無駄に悩むことになる』
今できることから着実にやることが 自信になる。
大きな夢を持って、一歩一歩、
少しでも前進することを毎日続ける。
自分らしく生きる。

『視点を変えると世の中が新鮮にみえてくる』
名称で物事を決めつけないこと。例えば『テーブル』は、平らな板に三、四本の足が付いている物体。
テーブルを初めてみる人にとっては、
ベッドになるし、腰掛けられるし、日よけにもなる。横に倒せば壁にもなる。

『必要なだけがいい』
余ったものはお裾分け。お金や物を新たに増やし続けていくことではなく
今、そこにあること、持っているもので上等。
有り合わせの料理のように工夫して
新鮮な組み合わせ(ブリコラージュbricoleur)を
試しながら
人も物も場も何度でも新たな心で
繰り返し活かしていく豊かさ。


Chapter6 正直に生きている人は面白い

2017年10月08日 12時00分33秒 | 日記
Chapter6 正直に生きている人は面白い
アピール(個性:やりたいことを素直に表現できているのか。)
「自分の原点を再認識する・他者に物事を伝える力」


 すんなりと自分の気持ちを相手に伝えられるのはどんな時、どういう状況なのでしょうか。逆に素直な自分を表現できないのはどうしてでしょう。邪心、周囲の反応、思い込みなどに気を乱されて表現が鈍ってしまうのでしょうか。あくびなどの生理現象は自然と出るのでしょうが喜怒哀楽は、感情をおさえて(隠して)しまうなど生理現象に比べると我慢しやすいことも影響しているかもしれません。
「嬉しいけどすましている」「怒っているのに笑ってごまかす」「嬉しくもないのに喜んでみせる」など、本人も周囲の人も精神的に消耗していきます。文明社会で他者と協調性を持って生活していく以上、自分の感情をおさえることも必要でしょうし、ルールを守るということはそういった組織の制約を架せられるということなのでしょう。日本では受け入れにくい他国の感情表現があります。自分を「アピール」することは奥ゆかしさと礼儀を重んじる日本人にとって比較的苦手な行為なのかもしれません。「自己アピールすることが美徳と言い切れない社会」とも言えるのでしょう。

『夜警』 レンブラント

しかし、「アピール」することを拒んだり、面倒がったり、遠慮し続けるとあなたに巡ってきた様々なチャンスを取り逃すことになりかねません。創作や企画もそうです。何のアピールも感じないものは誰の目にも止まらない冴えない創作・企画となることでしょう。他者に物事を伝えるためにはパワーが必要になります。もし、あなたに高いスキルがあって、どんなにすばらしいアイデアがあったとしてもそれを「アピール」する力がなかったらあなたの能力が「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
 創作や開発、企画など何らかの表現で自分をアピールしていく場合、その活動を発表する`場`あるいは`時期(タイミング)`は、その表現に対する評価(価値)を左右していく大切な要素(判断基準)と言えます。そう考えるとどの場で、何を表現(発表)するのかということの前に、それが現代社会に対してどんな「アピール」に繋がってくるのかということが重要になってきます。また、作品制作の過程において、その「アピール」の内容(メッセージ)がその表現の意図や意味、志の高さに大きく影響してきます。
時代を越えて引き継がれている習慣や表現、創作や開発、企画には、それだけ社会における影響力が強い「メッセージ」「意」が込められているのでしょう。モチベーションが高く、アピールする意欲が強いほど影響力のある表現となります。

『テュルプ博士の解剖学講』 レンブラント

では、「アピール」とは何でしょう。主張、懇願、要求、意志表明、呼び掛け、訴え、叫ぶことで自分の目的を表現する指導者や研究者、活動家の行為を思い出します。また、生きるための欲求を素直に行動し続ける乳児の姿も思い出します。そんな生命力に溢れた姿に心を揺さぶられることが頻繁にあります。そんなところに人が生活の中で「何か表現手段を選択して自己アピール」する必然性の答えが秘められているかもしれません。

“正直に生きている人は面白い”のつぶやき

2017年10月08日 11時47分51秒 | 日記
“正直に生きている人は面白い”のつぶやき


『写実絵画と訳されたリアリズム』
西洋の写実(リアリズム)絵画は、見えている表層だけを写しているのではなく
見えない情報(声や音、におい、味、感触、歴史的背景、思想など)も
五感で「生と死」を捉えて描かれている。

『果物籠を持つ少年』 1593年頃

『ハート型』
が装飾されている江戸時代の絵師 伊藤若冲の「老松白鳳図」は、
様々な心にヒットする。

若冲

『大人としても夫婦、家族としても』
決められた形があるわけではないので、
自分たちのスタイルをつくっていけばそれでいいと思う。


『面倒が起らないように』
先に気づいて面倒くさいことをやっておくことと
面倒が起きてから面倒くさいことをやらされることとは違う。
積極的な「面倒くさい」は「やりがい」に代わる。
積極的に動いたことだけ身につき、いずれ自分を救ってくれる。

『江戸時代はプチ氷河期だった』
現代のような暖房設備もない中、今では考えられない薄着で過ごしていた。
極寒の中、粋に生きていた。
不快に感じてしまうことが、実は自分を守ってくれている。
そんな不快を風情にして、快に転じる価値転換文化を日本人は、
長い時間と手間をかけてつくってきた。

『不快な雨も風情にし、快に変える日本人』
脳を休める情緒思考文化を代表する浮世絵師 広重の雨の表現。
当時、線で雨を視覚化する発想はなかった西洋を驚かせた。
今、当たり前のものとしてみている、
気がついていない画期的、革命的なことがまだある。

広重

『日本文学も俳句もビジュアル的な言語』
生け花も茶道もビジュアル的な文化。
日本の文化は映像文化。
日本人はクオリティーの高いビジュアルに囲まれて育ってきた。
ビジュアルを巧みに操る民族。
そのDNAをもっと教育や仕事に活用できる。

『意外な人が、守ってくれたりする』
意外なところで、味方だったりする。
自分の思い込みが、一番の敵だったりする。

『雨も風情に変える日本人』
西洋の画家を驚かせた浮世絵師 広重の雨の表現。
当時、線で雨を視覚化する発想はなかった。今、当たり前のものとしてみている、感じていることは先人が気づかせてくれた。
気がついていない画期的、革命的なことがまだある。

広重

『鮮烈な色彩で絵を描いた』
画家オディロン・ルドンは若い頃、印象派の画家たちの色彩表現に
惹かれながらも、あえてモノクロの版画を制作し、想像力を磨いた。
ルドンが色を使い出したのは、50歳を過ぎてからである。


『プレゼンテーションに苦手意識を持つ人が多い』
相手に喜んでもらえるために心を込めたプレゼントを贈る気持ちになればいい。 思いが伝われば下手でも相手は喜ぶ。
プレゼンテーションは、プレゼントを送るようなもの。そう考えれば楽しくてワクワクする。ワクワクすればプレゼンは上手くいく。

『思い出す大切な言葉』
「型ができていない者が芝居をすると型なしになる。メチャクチャだ。」
「型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。
どうだ、わかるか?」
立川談志

立川談志

『歌舞伎もオペラも』
伝統文化を五感で伝承していくシステムの一つ。
中世西洋の教会も布教のためのシステムとして捉えると
天を見上げさせるための天井画やステンドグラスのように
五感を使って教えを認識させるための
伝達技術を駆使した建造物。

『知識で武装して身を守ろうと考えている人は過去に生きている』
否定されようがバカにされようが、自分の直観を信じて
捨て身で生きている人は未来に向かっている。

『日本や東洋的な考え方が、西洋に影響したことも多々ある』
日本の寺社の庭園などの円や曲線は人間の心の中の宇宙を表現している
「一円相」「円相図」と呼ばれている。
西洋で生まれたアールヌーボーなどは、ここから影響されている。


『落款が押されていない絵、風神雷神図』
何を手に入れたかより、どれだけ与えられたかでその価値がみえてくる。
時代を超えて支持されている作品は、その表面的な美しさや技巧だけではなくむしろ作者の思いが、観る人の心に響いているといえる。

『新しいって感じるもの』
ほど、脳の隅っこに隠れていたもので、
古いな~って感じるものほど未来がある。

広重

『三代続く絵描き一家』
アンドリュー・ワイエス、
息子のジェイムズ・ワイエス、
父親のNC.ワイエスといった画家親子。
アンドリューが最も有名で下絵となる水彩スケッチも自立した作品として
売買されている。ポイントを捉えたスケッチが参考になる。

アンドリュー・ワイエス

『誠意が伝わればいい』
できることをやるだけ。
相手の反応を気にする前に自分が、
相手に反応できることが大切。

『できないことが、伸びしろ』
何かができたら、褒める。
できていなくても伸びしろが分かったから、
それも良し。
できることが今の実力、伸びしろが将来の可能性。

『円盤投げ』

『顔の表情があまりないギリシャ彫刻』
これは古代ギリシャ人の『人間的感情を公で出すのは野蛮である』
の考えに基づくもの。


『成功ばかりを主張する人を信じない』
「わからない」「間違うこと」は恥ではない。
自身への評価より、いつでも周りが動きやすくなることを考えて、
仲間と共に失敗を繰り返しながらも強い想いで行動している人は賢い。
尊敬できる。そんな人が仲間からの信頼を得る。

『絵は五感を使って描く』
対象をただ写し描くことが写実ではない。
光の入り方、その時間帯、季節感など対象物を取り巻く(多角的)世界を
どれだけ広く感じさせることができているかが重要。
その意識の広さ、深さで伝わるリアリティーが違ってくる。

『平安貴族と鎌倉武士の違い』
その時代の彫刻の表情にも表れている。
どの時代も人の考えや思いを伝えている。


『行動も絵も文章も一緒』
思いを伝える意識がないと相手に響かない。
線や色を言葉に置き換えて絵を描くように文章を考えるようになった。
最初は言葉のリズムや構成の美しさや心地よさを意識していたが、
絵を描くことと一緒で伝えることを大切にし始めてから
思いを表現しやすくなった。

『大半の日本人が絵を描けないと思い込んでいる』
才能が埋もれている。
絵を描くことに苦手意識があったり、美術が嫌いになったりするのは
日本の美術教育の影響。
世界の中でも日本人は絵が描ける環境にいることに気がついていない。
日本人は日常的に良質なクオリティー画像に囲まれて育っている。

『論理的思考文化と情緒的思考文化の歴史』
西洋は「人が自然までも支配する」
現実を科学的な目で捉えて研究し解明してきた。
日本は「自然の一部として共生する」
人として生き物として最善のかたち、考え方を模索してきた。

『脳を休める』
情緒思考文化である日本の絵巻物、浮世絵、漫画・アニメのルーツといえる
「鳥獣人物戯画絵巻」。平安時代後期から鎌倉時代までの800年間をかけて、無名の僧侶たちによって庶民の日常生活が、擬人化された動物キャラクターで描かれた。