煙草をやめてもう何年経つだろう。
1日1箱のセブンスターを毎日吸っていたあの頃。
煙草の煙は気にならなかった。
今ではタバコの臭いが嫌になった。
喫茶店に行けば煙草とコーヒー。
営業職だったから車の灰皿はすぐいっぱいになっていた。
居酒屋に行けば煙草とビール。
何本でも吸いながら友と語り合っていた。
喫茶店や居酒屋は煙草の煙でモクモクしていた。
今では考えられない光景。
70年代から80年代の映画を観る。
必ず煙草は出てくる。
あの頃の歌の世界も煙草を描写した歌詞が多い。
五輪真弓さんの『煙草のけむり』
♪煙草のけむりの中に
かくれて見えない
あなたはどんな顔で
私を見てるの?
初めて会った時も
あなたは煙草をくわえ
そして云った
“火をかしてください ぼくの暗い心に
火を灯してください あなたの赤いマッチで”
今ではこんな光景も見られない
時代を感じる歌となってしまった。
五輪真弓
煙草のけむり