30代の頃、久しぶりに懐かしい人に声をかけられる。
「今、何をしている?」
「どこでどんな仕事をしている?」
「結婚は・・・?」
そういうことを根ほり葉ほり聞かれるのが嫌だった。
あの頃、大企業や有名企業に就職した人もいる。
エリートコースを歩んでいた人もいる。
早く結婚して家庭を持った人もいる。
僕みたいに地元の中小企業で働いて結婚は縁遠かった。
それぞれの生きていく中での格差があったかもしれない。
質問をしてきながら、自分の自慢話をする人もいた。
街の中での立ち話。
早く終わってくれと心の中で思っていた。
かぐや姫の『田中君じゃないか』
この歌を聴くとそんなあの頃を思い出してしまう。
こういったことも一つの人生の通り道だったのかもしれないと
還暦を過ぎた今、そんなふうに思っている。
田中君じゃないか (LIVE)