Wind Letter

移りゆく季節の花の姿を
私の思いを
言葉でつづりお届けします。
そっとあなたの心に添えてください。

私の四季

2018-04-22 11:56:04 | 花物語

                     

 

                  移りゆく季節のなかでひたすら我が家の庭に
                    咲きつづける花々をご覧下さい。


 
                 義母は40年以上盆栽を作り、草花を愛でてきました。義母にとって盆栽は
                  生涯で一番の楽しみでした。
                  しかし、アルツハイマーという病にかかり、記憶がなくなり、好きだった 草
                  花を愛でる事が出来なくなりました。私は、残された盆栽の一部を庭に移植し、
                  義母の草花を引き継いで育てています。義母の人生を重ねた草花を受けつぐこと
                  に、私はある種の喜びを感じています。それは、義母の思いを託された気がする
                  からです。少しでも多くの方々にこれらの花々を見ていただきたく、ここに掲載
                  する事にしました。   
          
        2005年12月11日義母は逝去しました。亡き義母の思いは、今もなお我が家の庭に季節を知らせて
                  くれています。

                  今年の春の庭は忙しく花々が咲きだしました。つつじ、山芍薬、牡丹がさき毎日違った風景が見られます。


              


             

             

            


                   




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春の恋唄

2018-04-09 22:03:11 | 

          

  

 

春風がフフフと笑って

花おこしの風が通り過ぎて行く日に

生きる喜びをいっぱい吸い込もうと

春を待っていたが

今年の空はなかなか春色にならなかった

 

ようやく訪れた春の風は

私の名前も知らないけれど

私の運命に頬ずりして

やわらかな匂いを

花瓶に挿してくれたようだ

 

何故かそんな小さな道化が

うれしくて

今日の日記に

明日の風景を夢想できるように

言葉の呪文を書いてみたくなる

 

春風は

うらうらと咲くタンポポに

うまれたてのまぶしさを映しているが

この島の物語の虚しさを

にじませている

 

島の物語は重く

淀んだ虚しさが続くけれど

春風は

それでも ケヤキや桜の枝々に

響きあう春の恋唄を結んでいるようだ

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