高安ミツ子
涼しい風が吹き始めましたので夕顔がたくさん咲くようになりました。
この季節を待っている私にとって我が家の庭はは夕顔祭りとなります。
毎日40個くらい咲きます。それらの花を眺めてはえも言えない感動を
夫に押し売りしています。心が浮きだちます。一日花ですので翌朝には
しおれてしまいますが、純白でほのかな香りがありその美しさは見事です。
毎年種を採って5月に種を蒔きこの季節の開花を心待ちにしています。
どうぞご覧ください。
高安ミツ子
涼しい風が吹き始めましたので夕顔がたくさん咲くようになりました。
この季節を待っている私にとって我が家の庭はは夕顔祭りとなります。
毎日40個くらい咲きます。それらの花を眺めてはえも言えない感動を
夫に押し売りしています。心が浮きだちます。一日花ですので翌朝には
しおれてしまいますが、純白でほのかな香りがありその美しさは見事です。
毎年種を採って5月に種を蒔きこの季節の開花を心待ちにしています。
どうぞご覧ください。
猛暑と台風に見舞われた今年の夏も9月に入りました。
我が家の夕顔が少しずつ咲きだしました。
これからゆっくりと秋への時間を咲き続けます。
詩と夕顔の花をご覧ください。
高安ミツ子
はかなげな気配で
夕闇から翌朝まで
短い命を咲く夕顔
純白の花は夏の夜を
つぶやきのように一輪 二輪と
極みのたたずまいで咲いている
かぐわしい香りは風に運ばれ
今宵の物語は満月に照らされていく
高安ミツ子
今日の終わりを吸い込むように
夕暮れに酔蝶花が咲きだした
風や虫を憩わせて咲くいくつもの酔蝶花をみていると
夕暮れは私の輪郭をも揺らしていく
老いて なお不揃いの心があって
生への答えは見つからないけれど
何かに抗うように声にならない私の思いは
点いたり消えたり
暮れなずむ庭で私の落し物は何だったろうかと思えてくる
この頃は時代の猛暑にやけどをしているような私だが
八十歳近くなると人生をひと回りしたような思いがして
過ぎてきた時を手繰り寄せることで
生きることへの帳尻合わせをしているようだ
記憶の中の私は小さな物語のまま
時の雨傘をさしてひたすら私を歩いていた
どんな思い出にも辛さや切なさはあったけれど
それらは上書きされ今は懐かしさとなって
過去の私から今の私へと手渡されている
そしてあの曲がり角で出会えた優しかった人々が思い出される
盛夏に咲く酔蝶花は風に揺れていて
花火のような花々には優しさがあって
今日の私の残り火が帰り着く場所のように思わせてくれる
そうだ 今宵 思い出写真を夜の静寂に沈めて
宵闇に咲く酔蝶花の蝶になって私の思いをつたえようか
わずかに見える明日を抱えながら
高安ミツ子
猛暑のお盆に
庭中 酔蝶花は花火のように咲いて
逝ってしまった人々の命の輝きを照らすように
先祖をやさしく迎えています
花は虫たちの誘いに揺れてるのか
今宵の命を揺れるのか
夏をゆるりと咲く酔蝶花
猛暑のお盆に
庭中 酔蝶花は花火のように咲いて
逝ってしまった人々の命の輝きを照らすように
先祖をやさしく迎えています
花は虫たちの誘いに揺れてるのか
今宵の命を揺れるのか
夏をゆるりと咲く酔蝶花