文具館コバヤシ ブログ

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パイロット万年筆 勉強会 その2

2009-05-24 | 筆記具

先日の勉強会について、前回で書ききれなかったため
今回はボールペンについて勉強したことを書きます。
今やボールペンといえばゲルインクのものが主流ですが
水性ボールペンと、ゲルインクではどのような違いが
あるかご存知ですか?
まず、油性と水性の違いは溶剤の違いです。
で、ゲルインクと水性では書かれる前の状態の違いをいいます。
ゲルインクはその名の通りゲル状になっており、
ペン先のボールを通ることによって液体の状態になります。
水性はそのまま液体の状態で芯に入っています。
どちらもさらさらとして書きやすいのですが
ゲルインクのメリットは、液状になって書き出されたインクがすぐに
紙の上でゲル状に戻るため、にじみにくく鮮明な字が書けるということです。
さらにインクの種類には顔料系と染料系の2つに分けられ
それぞれまったく違う性質をもっています。
染料系のインクは、一般的な油性ボールペンや、
万年筆のインク、ハイテックCのインクなどがそうです。
顔料系はホワイトボードマーカー、修正ペン、蛍光ペン、
サインペンが代表的なものです。
水性やゲルインクのものは、顔料系のものが主流になっています。
それは、耐水性や耐光性に優れているからです。
書いたものが経年によって消えやすかったり消えにくかったりするのは
こういったわけです。
蛍光ペンでは、コピーの文字を溶かさないという利点もあります。

↑ゲルインクの代表格ハイテックCコレト。シャープ構造が近々に発売。

というわけで、ボールペンというよりインクについてのお話になって
しまいましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
文章力に自信がありませんので不安ですが
もしご質問があれば、わかる範囲でお答えいたしますので
コメントよりご質問ください。

    
       ↑ほめられると伸びる子です