田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

春~夏の花:山法師

2023年05月21日 | 花さんぽ・花めぐり

以前('200625)、「ジョウリョクヤマボウシ(常緑山法師)」を取り上げました。

今回は「ヤマボウシ(山法師)」(Cornus kousa=Benthamidia japonica  var. japonica )です。

北米原産の「ハナミズキ(花水木)」(Cornus florida、別名:アメリカヤマボウシ)と近縁種。

花の集合体(花序)を坊主頭に、総包片を白頭巾に見立てて、山法師の名が付けられそうです。 

ミズキ科ミズキ属の落葉高木 樹高:5~10m 日本、中国、朝鮮半島原産 

花期:5月~7月 白い花弁のような総苞片の中心に、小さな淡黄緑色の花が球状に咲きます。

総苞片は4枚で、その中心の花序には20~40個の花が密集しています。

葉は花に先立って展開し、多数の白い装飾花(総苞)が上向きにまとまって咲きます。

葉は楕円形~卵形で、縁がやや波打ち、秋には紅葉する。

果実は9~10月に赤く甘く熟して生食できる。

樹皮は赤褐色で、横枝は水平に広がり、その先に1対の葉を対生させる。

ベニバナヤマボウシC. kousa f.rosea)

ヤマボウシの基本は白花なのに対し、総苞片が淡紅色の華やかな品種
 
 
’ウルフ・アイ’C. kousa 'Wolf Eyes')
 
総包片の色が、開花始めから開花盛期までは薄い緑黄色に白覆輪、開花盛期以降は白色。
 
 
白覆輪葉で、葉緑がやや波打つ。

ラベルには「ヤマボウシ’イロドリ(彩:斑入り)」となっていましたが、「ハナミズキ’イロドリ(彩)’」C. florida 'Irodori')の方が正しいかもしれません。或いは全く別物?

ヤマボウシに近縁種のハナミズキを交配したハイブリット種とのことです。ご存じの方、教えてください。

’フイリ’(斑入り)(C. kousa ‘Fuiri’)

’ツクバノミネ’(筑波の峰)(C. kousa ‘Tsukubanomine’)

’ゴールド・スター’C. kousa ‘Gold Star’)黄中班

コルヌス’ブルーミング・メリー・テトラ’」(C. hongkongensis×kousa cv. ’Blooming Merry tetra’)

常緑性と落葉性のヤマボウシの交配種。とても珍しい落葉性二季咲き(四季咲き)品種。

花期:5~6月、9~10月 果実:10月頃

春と秋で大きさ、形の違う花を咲かせる珍しい品種で、秋に咲く2番花のほうが大きく、春の花は花びらが細めなの対し、秋の花は大きめのサイズ

 


春の花:西洋接骨木

2023年05月20日 | 花さんぽ・花めぐり

'230511 「セイヨウニワトコ(西洋接骨木)」(Sumbucus nigra) 北アフリカ、ヨーロッパ、西アジアに分布

この木↑↓はデンマーク王国の皇太子妃が「ふなばしアンデルセン公園」を訪れた際に記念植樹('171010)されたものです。

英名:エルダー(Elder) 主に香り良い花(エルダーフラワー)と風味良い果実をハーブ(エルダーベリー)などに利用。

また、花・葉・茎を生薬としても利用されている。

レンプクソウ科ニワトコ属の落葉中木 花期:3~5月

 

葉は対生し、奇数羽状複葉

花期:5~6月 クリーム色の花を咲かせた後、秋に光沢のある黒色の果実がつく。

花は、20cmほどの円形になる散房花序。甘い香りの花をハーブティにします。

セイヨウニワトコ’ブラック・レース’」(S. nigra 'Black Lace')

銅葉で葉が細かく分裂してレース状になる美しい品種

黒い葉と淡いピンクの花がシックな雰囲気でおしゃれ

こちらがハリーポッターの魔法使いの杖として登場した「ニワトコ(接骨木)」(S. racemosa  subsp. sieboldiana

別名:セッコツボク 落葉低木または小高木 日本、朝鮮半島、中国に分布

円錐花序をだし、淡黄白色の小さな花を多数つける。

ニワトコの核果は球卵形の赤色。果期は6 ~7月

'170715 函館市旧イギリス領事官 

同じ仲間の「エゾニワトコ(蝦夷接骨木)」(S. racemosa subsp. kamtschatica)の赤い液果

円錐状花序に淡黄色の花を多数つけます。葉は奇数羽状複葉


春~夏の花:シノグロッサム

2023年05月19日 | 花さんぽ・花めぐり

ワスレナグサ(忘れな草)に近縁の「シノグロッサム’メモリー・マリン・ブルー’」(Cynoglossum amabile 'Memory Marine Blue')

パステル調の美しいマリンブルーの小さな花が咲き、花丈もワスレナグサよりは少し高め

和名:シナワスレナグサ(支那勿忘草) ムラサキ科オオルリソウ属の一年草扱い

草丈:30~40㎝ 花期:4月~7月 

性質が強健でこぼれ種でよく殖え、翌年もあちこちで開花するそうです。

青紫色の小さな花を総状花序に咲かせる。

見たことはありませんが、本種にはピンクや白などの花色もあるそうです。

黄花の「キンギョソウ’ソネット・イエロー’」、白花の「クリサンセマム・パルドサム’ノースポール’」とのコントラストが際立ち美しい。

シノグロッサムは単色ですが、ワスレナグサ↑」は花色が水色で中心が白~黄色。

こちらはワスレナグサの桃色品種↑


春~夏の花:アリウム

2023年05月18日 | 花さんぽ・花めぐり

アリウム」(Allium)は、ラテン語でニンニクを意味し、ニラやネギなども含む植物の総称。

約700種の野生種があるそうです。今回は頭頂部に咲く球状の花を観賞する7種です。

ネギ科ネギ(アリウム)属の多年草

一番、お気に入りの「アリウム’グローブマスター’」(A. ‘Globemaster’)

花期:5月、草丈:70~80cm、花序直径:約15~20㎝ 蕾はギガンチウムです。

種間交雑種で、丸いボール状の花序に紫色の花を咲かせる。

大型種の代表的な「アリウム・ギンガチウム」(A. giganteum)和名:ハナネギ(花葱)

花期:5月~6月、草丈:80~120cm、花序直径:約10~18㎝

直径10〜18cmほどの丸いボール状の花序に、紫色の花を咲かせる。。

アリウムでは珍しい花が咲く「アリウム‘シルバースプリング’」(A. basalticum ‘Silver Spring’)

花期:5~7月、草丈:70~90cm、花序直径:約10cm

白に濃い赤の花芯の花が特徴。

アリウム’タンチョウ(丹頂)’」(A. sphaerocephlum

花期:5~7月、草丈:60~70cm、花序直径:約5cm

花茎の先に丸いボール状の花序をなし、赤紫色の花を咲かせる。

花が淡い紫色の「アリウム’サマードラマー’A. ‘Summer Drummer’)

花期:6~7月、草丈:130~200cm、花序直径:約7cm

蕾の時はネギ坊主のような形をしているが、咲くとギガンチウムに似た球状になる。

白花の「アリウム'モンブラン’」(A.’Mont Blanc’) 

花期:5~6月、草丈:100~120cm、花序直径:約20cm

アリウムの中では花序が巨大な「アリウム・シュベルティ」(A.schubertii

花期:5~6月、草丈:30~40cm、花序直径:最大約30cm

草丈は低いが、花火のような咲き方が特徴です。

こちらは同じ仲間(ネギ属)でお馴染みの「ネギ(葱)」 (A.fistulosum)の花です。

 

 

 

 

 


春の花:モリシマアカシア

2023年05月17日 | 花さんぽ・花めぐり

’230511 ふなばしアンデルセン公園:花の城ゾーン

ギンヨウアカシアから2カ月遅れで「モリシマアカシア」(Acacia mearnsii=Acacia mollissima)が見頃を迎えています。

英名:ブラック・ワトル(Black Wattle)など

マメ科アカシア属の常緑高木 オーストラリアに分布

花期:5月~6月 花は円錐状に多数つき、花色は淡黄色で芳香がある。

樹高:6~20mほど

葉は互生し、2回羽状複葉で小葉は8~20対。豆果は長さ5~10㎝で、扁平、黒褐色に熟します。

繁殖力が強く、ヨーロッパ、南アメリカなどで帰化し、在来植物の生育を妨げるため、世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

同じ仲間の「フサアカシア↑」に葉の形がよく似ているが、フサアカシアは全体に短毛があり、花が黄色く、花期が3月~4月です。