家屋を構成していた木材等の除去作業が完了し、旧庫裡跡地が整地された。この写真は未掲載であったので、定点観測データとして示しておきたい。
この数日後、親しくお世話になっている建築業者の方から新しい庫裡の外壁の位置に目安となる白線を引いてもらった。
ここに建つのだな・・・という実感が、ひしと湧いた。
◆写真1:定点観測地点から見た旧庫裡跡地。
◆写真2:大玄関への石だけが残された。 . . . 本文を読む
8月4日から始まった庫裡の取り壊し作業は、7日に大きな山場を迎えた。いよいよ屋根を含めた庫裡全体の倒壊作業が行われたのである。
STEP1
まず、瓦が全て取り除かれ、壁もほとんどが除去された。
STEP2
次に、袋に入れてあった家屋内の廃棄物が重機で吊り上げられて運び出された。
STEP3
それが終わると、親指と人差し指、中指の働きをするような形の爪でビリビリと屋根や柱をむしっていった。取り . . . 本文を読む
8月1日、3日の盆参(寺としてのお盆の行事。13日の「墓参り」は寺としての行事ではなくご門徒自身のお墓へのお参りである)が終わり、いよいよ庫裡の取り壊し工事が始まった。
初日の4日、いきなり重機で建物を壊していくのかと思ったが、実際には朝から作業員およそ30名が5つのグループに分かれて庫裡の中に入り、内部の建具、廃棄する家財道具やゴミなどを手分けして搬出、分別する作業を行った。この作業は2日間ほ . . . 本文を読む
了明寺における中越地震復興に大きな動きがあった。庫裡の裏山の急傾斜地崩壊防止工事の目処が公表されたのである。
本日、新潟県土木部の担当者が訪れ、工事図面と工事日程の説明があった。草鞋が直接聴取したわけではないので若干不正確ではあるが、速報としたい。
---------------------------------------------------------------
(1)工事日程
. . . 本文を読む
長かった冬を過ぎ、仮設住宅にも春が訪れ、そして初夏の頃となった。
雪で埋もれていた時期には、仮設住宅の狭い部屋の中で過ごす、いやそこに籠もることもそれほど苦痛ではなかったが、暖かくなってくるとそうもしていられない。ちょうど土の中から虫や動物が地上に姿を現すように、被災した人々も仮設住宅の棟と棟の間の通路での交流を楽しむようになった。だいたいこの時期、仮設内は日中は暑くて居られるものではない。かと . . . 本文を読む
この度の大雪で、全村避難の山古志村では積雪が3メートルを越し家屋への被害の心配が出てきている。長岡市内でもこの滝谷は小千谷に近いために積雪量は多い。11日から12日にも雪は降り続き、結局この写真のような状況になった。積雪量の公式データはないが、近くの観測点から推測するにおよそ90~100センチ程度ではないかと思われる。
ここまで降ると、もはや仮設住宅前の除雪も滞りがちになる。雪の捨て場所がないし . . . 本文を読む
この3連休で長岡は大雪になった。仮設住宅の除雪は居住している者の仕事だ。長屋状態の仮設住宅(この写真の後またかなりの雪が降り、駐車場の車は四輪駆動のワゴン車以外出ることができなくなった)であるから、それぞれ各戸の住民が自分の住居の前の雪をどかさないと、互いに通行することが困難になる。一晩で50センチくらい積もるので、その雪どかしは容易な作業ではない。一方、仮設住宅の屋根に積もった雪は、2メートルの . . . 本文を読む
仮設住宅に12月7日に入居、12日にようやく引っ越し作業が完了しその後はとりあえずは不自由のない生活を送っている。この仮設住宅で落ち着いたらぜひお招きして共に酒を酌み交わしたいと思っていた人が写真一番右の「Mr.テリー」である。
氏は、山口県出身、住職の甥(姉の子)である。兵庫県で阪神・淡路大震災を経験し、その後仕事上の転勤で岡崎に居を移し、昨年(平成15年)の春転勤で単身新潟に来られた。設備関 . . . 本文を読む
12月初旬から行われていた裏山の土砂撤去作業が完了した。大規模半壊した庫裏を半ば1階の天井近くまで覆うように堆積していた土を、小型の重機とクレーンを使って少しずつ除去する作業であった。それは見ていて気が遠くなるような作業であったが、工事関係者の方々の日々の地道な作業のお陰で12月下旬に除去作業が終わり、その後は大量のいわゆる「1トン土嚢」が整然と並べられ、写真のような光景となった。
写真は、平成 . . . 本文を読む
今日で震災からちょうど2ヶ月となる。振り返ると実に様々なことがあった。この激動の2ヶ月間を、何とか乗り越えて今日を迎えることができたことに感謝している。
さて、この地震をきっかけに、「滝谷」の地名の由来らしきものを知ることができた。
「選択」の12月号巻頭インタビューで、日本地名研究所の長谷川健一氏(民族学者。日本人の精神的基層の形成に「地名」が持つ重要性を指摘)が「天災に逆らわない日本人」と . . . 本文を読む