日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『相談者』

2007-03-24 | 考え事
保阪尚希さんが出家すと言う話題、それを聞くと大概の人は「あんたに相談する様な人はいない」と言う。
確かに離婚経験もあるし、今大流行中のDVだった、なんて話もあがっている。
冷酷な目がとっても印象的で、リアルに人を殺せるんじゃないか?なんてイメージがある人もいる様だ。

小さい頃に両親が自殺、イジメにも合う。
そしたらやっぱり自分の力しか信じれなくなるし、誰にでも愛嬌を振りまける奴になるはずがない。
両親に頼る事無く生きてくれば、「他人に頼る」って言う感覚がまずないのでしょう。
合同作業なんかまず無理な人だと思う。
神仏さえも恐れぬ様な絶対的自信に満ち溢れた瞳、俺はキライじゃないかも知れない。
彼を否定する事は、どこが自分も否定する様な感覚でもある。

基本的に俺は人に生き方を相談したり、思春期にも恋愛相談を誰かにした事なんかなかった。
人になんか聞いたって答えは見つからないからね。
それでも、他人からの優しい言葉を受けたい為に、相談を好む人はいると思う。

その時にどんな人に相談したらよいのでしょうか?
まぁ、一番いいのは両親だな。
一番、あなたの事を考えてくれている。
両親は万事に対する対処方を一瞬にして引き出せる。
それは何故でしょうか?
あなたに起こったその難は以前両親も経験した事なのでしょう。
自分の時の解決法から時代も考慮しつつ算出します。
やはり相談する相手は自分と同じ事を経験し解決してきた人にするのが一番いい。

しかし全ての難を克服してきた最難野郎と言うのは、さほど多いものではないでしょう。
その難、相手の状況を想像した上で最善の解決が出来る人が良き相談相手になる訳ですね。

サラリーマンとして30年頑張って来た人、そんな人に人生相談をするのは以ての外だ。
真面目過ぎる、柔軟性の欠片もない、規律と秩序の中で生きてきた人にあなたの人生を想像するのは安易ではない。
「我慢しろ」これの一点張りでしょう。
自分の今までの人生で分岐点がなかった様な人には本当に他人を理解する事は出来ないでしょう。
主観しか持ち合わせていないのである。
色々転職してる人の方が物事を客観視出来る。
柔軟性に富んだ発想で、あなにはなかった解決法を発見してくれるでしょう。

相談は「今は真面目なんだけど、昔は相当悪かった」奴にするのが一番いい。
東国原知事じゃないけど、更生していく中で人の真価は問われる。
人に傷付けられただけでは、傷付けられた人の気持ちは分からない。
傷付けて更生して行く上で、初めて傷つけられると言うことを真剣に考えれるものだ。

出来ることなら前科者に人生相談するのが手っ取り早い。
なんで間違えたか?が一発検索出来るからだ、更生しようとしてない前科者に相談するのは違うが、しっかり将来を考えれる前科者、それこそ仏の力があるかも知れない。
人間は一度堕ちないと分からない部分がある。
堕ちてもいない人には、人の気持ちはわからないのである。

いきなり保阪尚希さんの話に戻るけど、実は一番救われたいのは本人自身だったりする。
自分と同じ苦しみを味わっている人を救いたい。
慢心かも知れないが、それでいい。
いい奴には自分勝手な博愛精神がつきものなのだ。

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