日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『廃墟霊の記憶』

2015-07-06 | 
廃墟霊の記憶 (角川ホラー文庫)
板橋 雅弘
角川書店




僕は、電車に乗るのが嫌いで、どこに行くのも車で行く。


電車は色々と怖いし、新しい発見と言うのが少ない。

車は、自分次第で発見があるし、面白い看板等も時々みつける。

電車では新装開店したラーメン屋さんを発見するのは難しい。



自分の知っている道を離れて、初めての道路にアクセルを踏み込むと、たまに出逢う『廃墟』に心が惹かれる。


県境の峠道、細長い入口の昔はお土産物でも売っていたような、優しい空き家から


ドアを開けたら異世界の空気が、遂に来たか!ここぞとばかりに流れ出してきそうな廃墟。

もしくは、ドアさえない、時間に任せるまま朽ちるだけの鉄筋。

昆虫だけは住んでいる木のニオイ。




廃墟、と言えばなんか怖いイメージしかないけれど、そんな廃墟でも、夏場に行くとヒンヤリしていて気持ちがいい。

たいがいの廃墟は、森の中

道路に面していても、灰色がどうしたって涼しくさせる




そこに生活を置いていた人たちの事を考える。

勝手に想像して、楽しくなったり、可愛そうな気持になったり。



願っていたのがバレた様に「いわく」なんてモノが付いていたら、知っている人とお酒を飲んで、昔話に時間を使うのもいい。