日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『アンダー・ヂ・ムーン』

2013-08-27 | その他

膝が破けたジーンズのベルトループは、だらしない。

染みだらけに茶色く濁った白いTシャツ。

底に摩擦のない、灰色のサンダル。

開かない目。

光はダブルビジョン。


まるで、昔遊んだ、「ケンケンパ」の様な足取りで、酒を買いに行く。

放射能を含んだ雨だけが、僕を正気に保ってくれる、冷たくて気持ちいいから。

星を見たくても、空は許してくれない。


傘をさす余裕のない者に、星が見られる筈がない。

マンホールの上では、転ばないように気を付ける。

そんな、考えの甘さが象徴的な月の監視下の散歩。


まだ、行く先を理解してしまっている。

帰る先のある僕にないモノ、それは、本当の覚悟なのかもしれない。