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三次喫煙とは

2016年06月10日 | 名古屋健康禁煙クラブ
三次喫煙とは
THE PAGE 6月7日(火)16時0分配信より

「三次喫煙」とは何か、その危険性や対策を、
受動喫煙問題などに詳しい
国立がん研究センターがん対策情報センターの吉見逸郎主任研究員に聞いた。

家具や壁、衣服に残ったニコチンが発がん性物質に変化
 「三次喫煙」とは、どのような状況を指すのだろうか。

「たばこを吸った部屋には、
煙が残っていなくとも、家具や壁、衣服に付着する形で、煙の成分が残ります。
付着する成分のうち、ニコチンは空気中の成分と反応し、ニトロソアミン類へと
変化する。このニトロソアミン類の中には、発がん性物質も含まれています。
そのため、部屋や衣服などに残ったこの成分を吸い込んでしまうことで、
健康被害が起こるのではないかと懸念されています」

 「三次喫煙」が注目されるようになったきっかけは、2009年に
米ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らが発表した論文。
タバコを吸った後の室内に煙の中のニコチン成分が残り、発がん性物質に
変化するという事実が明らかになった。これを受け、日本でも
厚生労働省が2010年に「受動喫煙防止対策について」とする
局長通知の中で、三次喫煙の概念を「残留たばこ成分」という
名称で初めて認め、情報提供を呼びかけている。
健康被害の「可能性はある」
 吉見研究員によると、「三次喫煙」は副流煙による
受動喫煙被害と区別することが難しく、「三次喫煙」それ自体に
どれほどの健康被害の危険性があるのかについては研究結果が
ないという。しかし、室内に残ったニコチンで発がん性物質が発生することは
立証されているため、
「家で発がん性物質を日常的に吸い込むことで、
がんのリスクが上昇する可能性はある」と指摘する。

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