空と風と、月と、星。

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カラフルなボタンとの二日間

2015-03-04 18:23:45 | 日記
こんばんは。
今日は、誰に話すでもないような話を、・・・みなさんに。


最近、ふと思うこと・・・

もう10年くらい前からでしょうか、「断舎離」(不要なものを捨てること)というのが流行っています。
私も、「断舎離」という前向きな方ではなく(その辺りはどちらでもいいけど)、「老い支度」として、
不要な物を徐々に整理していこうとして、その第一段目として、古い洋服(シャツです)を5着くらい処分しました。
(なかなか、トントンとは進まないですが)
綿100%のものなので、ボタンを取って程よい大きさに切り刻めば、
台所で油をふき取ったり、その他ベランダや、どこででも使えます。

服はすべて私のものです。
一番古い服で、15年前のもの。ユニクロなど、量販店のものばかり。
取り外したボタンを見ました。半透明や白で、大きさは同じものばかり。
きれいだけれど・・大量に集めればもっといい感じ出るかなと思いながらビンに入れていて、私はふと、
母が取っておいた、缶入りの古いボタンを思い出しました。

古いといっても、母が若かったころのものまであって、私たち姉妹の服のボタンもとってあり、
「たしか、たくさん(ギフトチョコレート缶3分くらい)あったなぁ」と、母屋の押入れから出してきて、
昨日の夜は遅くまで、何かきれいなのないかな、とボタンを物色してしまいました。



こんな感じです。色別、種類別に分類。
撮影は、今朝。

大量のボタンを見ていて、気づいたことがありました。
直径1.5センチくらいの大きさで水色で半透明のと、同じ大きさで紺色で半透明のボタン・・・
この種類だけは数が結構多く、3つの缶の中の、どれにも入っていました。

もしかしたら・・・

これは、母が20年フルタイムで勤めていた、「○○電器会社」の制服ではないか、と思いました。
夏服は水色、冬服は紺色だったので、多分間違いないです。

たくさんあるなぁと思いました。
会社で新しい制服が支給されるたびに、母はボタンを取っておいたのでしょう。
パートから正社員になり、フルタイムで働きながら家のこともしていた母。
「お母さん、本当に働き者だったなぁ・・」と、私は何ともいえない気持ちになりました。

私たちが小さいころの、コートが「オーバー」と呼ばれていた時代のボタンや、
妹が着ていたであろう、バブルのような雰囲気を思わせる服のボタン、
真っ赤な包みボタンやスタッズっぽいもの、きれいな黄色の色のもの、見ていて飽きません。

このたくさんのボタンたち(「たち」をつけてしまいます)を見ていて、
ボタンを通して、母がどんな思いで古くなった洋服のボタンをハサミで取っていたのか、
私は想像していました。
「お母さん、ありがとう・・」と、ひとりごとを言っていました。

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こんなの、今じゃないなぁ、というデザインの手の込んだボタンや珍しいものもありました。
今だったら、海外のブランド品や日本製の高級品にしか見られないボタンが、
1970年代80年代はけっこう使われていたのかな。
ボタンに手間ひまをかけるほど、余裕があった時代だったのかな、あのころは。
そんなことも想像しました。

・・・
「このきれいなボタンは、誰の服のだったのかな」と気になったのですが、
母に聞けば、覚えていれば教えてくれたかもしれません。
でも母がいなくなった今、それは、永遠に分かりません・・。

今日もまた、「まったく同じボタンはどれかな~」と、「間違い探し」の逆のように同じ種類のを探したり、
同じような色に分けたり、夢中になってしまいました。



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