キラキラの巻き寿司

この写真は妹が写メールで送ってきてくれたものです。母がきのう風邪をひいて病院にかかったのですが、今日は今日は元気になって巻き寿司をつくったからとりにおいでと電話してきてくれたんですって。 文面は「こんなのつくれるんじゃから元気そうじゃ」一見つっけんどうないい方だけど食べるまえに写真にとってこんなキラキラ特殊加工したりなんかしてちょっとかわいいじゃんとひさびさに思ってしまいました。あしたこっちにくるというからおいしいコーヒーでも入れて一緒にのみましょうかね。

新しく始まったNS'あおい。見ました。
漫画が原作。杉田さんも最近はちょっと苦手かな？・・と思っていたのですが、石原さとみちゃんも杉田さんもどちらも目で演技のできる名女優さんだなと思いました。
そして緊迫の医療現場もかなり専門家に聞いて収録されてるなと感じました。
心臓マッサージも本気。回数も15回心臓マッサージをして二回アンビューバックでゆっくり二回空気を送る。これも正しい。
病室で倒れた患者さんのすぐに脈や、呼吸を調べる。
救命措置をするため両方のベッド策をはずす。
ちょっと救急救命24時を思わすキャスティングでもありますが。
その昔ナースをやっていた私は、昔のことを思い出させてくれるこの医療シーンにも期待をしています。
あの場面で私はナースなりたての時にがんの末期入院されていた患者さんのことを思い出しました。息子さんは遠く住んでいらして、確かその日の午後こられる予定になっていました。


入院されたときの計画でご家族の希望で「無理な延命措置は行わない」という
ものがありました。それほど悪い様子でもなかったのに、私の受け持ちだった日急に容態が急変しました。（これは確か優秀な主任さんがやってくれましたことですが）
枕を取り、あごを上げ気道の確保をして、背中の下にベッドで沈み込んで心臓マッサージが効果的に行われないのを防ぐために板を挿入。
ドクターが心臓マッサージをして、主任さんがアンビューバックで人工呼吸をしました。ほんの2.3分してドクターが心マッサージをやめて「何時何分。ご臨終です」
の宣告で人工呼吸も中止されました。



私はそのとき今息子さんが病院に向かっておられるところなのに、いくら無理な延命措置はしないといっても早すぎるとおもって、新米のペーペーだったのですが、
「先生もうやめるんですか！もっとやってください」とだめだしをしてしまいました。なぜかそこにいる人みんなそうだそうだというムードになり再び救命措置が再開。数分後に息を吹き返され、意識も戻りました。



その日の夕方やっと息子さんが到着され、再会をされました。




そしてもうひとついいことがありました。
その方コーヒー牛乳が大の好物だったんです。
急いで売店にコーヒー牛乳を買いに行ってのんでもらいました。
なんだか幸せそうにおいしそうに息子さんの見守られる中最後にコーヒーー牛乳を飲んでおられた穏やかな表情を今でも覚えています。



確かその翌朝ねむる様になくなったような記憶があります。
あのコーヒー牛乳が最後に口にされたものかもしれません。



あのドラマをみて初めてあの時のことを思い出しました。
ぜんぜんあおいちゃんみたいにかわいくないけど若かった頃のナースの自分の姿を
重ねてみていました。


桜とドラマがこれからどうやってつながり花を咲かしていくのか見守っていきたいと思いました。やる気のない八嶋さんが演じる万年研修医。あんなタイプのドクターっているんですよ。
ちょっとやる気の炎がともったみたいで、これからが注目です。





いつまでもかわることのない、私の中に咲くLOVEってあるのかなあ・・・。

もうとても怖くて医療現場には戻れない私ですが、いつかチャンスがあればもう一度は白衣に袖を通したいなという思いはあります。どこかにね。

あの頃わからなかった、患者さんの気持ちや、ご家族の気持ち、母親の気持ちあの頃よりかわかって、少しは力になれそうな気がする。





いつかね・・・。