某予備校が昨年末に突然の倒産。
何も知らない受講生たちが年が明けて登校したら、倒産の
貼り紙がしてあったのだから、呆然としたことだろう。
受講生の中には、昨年１０月に２５０万円を前払いした人も
居て、阿漕（あこぎ）な運営だったことは免れないだろう。
倒産した第一の原因は受講生不足による資金難。
２００名の受講生が居れば運営は安泰だが、１４０名程まで
減って続けられなくなったようである。
先の受講生が払った２５０万円が何日分の授業料金かは
知らないが、仮に１年分でも２年分でも高額だと私は思う。
だから、授業料値上げは難しかったに違いなく、経営的に
ジリ貧状態で、水面下のあがきが見えてくるようである。
私立「幼・小・中・高・大」の経営だって同じことである。
公立の場合は減らし易いが、私立の場合は倒産ということ
だから厄介である。どう考えても予備校と同じじゃないか。
現実的に可能性が低いのは承知で言うが、少子化の観点
からも、最早私立校は存在しない方がいいのでは、と私は
結論しているのである。
なのに、政府・自民党は新しい私立校を認めたがる。
認めたがるどころか、率先して加勢する。
安倍晋三夫婦がその典型である。（加計学園・森友学園）
さて、少子化で私立大学はテレビCMに力を入れ始めた。
地元私立大学の場合は名前ぐらいは知っているが、県外
大学も盛んに愛媛で広告を出す。その殆どが私は知らない
大学で、つまり人気がないから募集広告を出すのだ。
そしたら、凄いCMも出て来てびっくりしたし、腹も立った。
初めて耳にする「神戸流通科学大学」である。
Wikipediaで早速調べたら、ダイエーグループの中内君が
創設した大学と書いてある。今や最低のFランク大学。
この大学にはマスコットキャラクターが居て「リュウカ」という
名前らしい。「リュウ通カ学」だから「リュウカ」なのだろう。
そのマスコットが踊り、「科学だけれど文系だよ・半年間は
授業をやらないよ」と歌いながらPRするのだ。
そういう大学に補助金を投入できるほど、今や吾が国には
余裕はないのである！
営業するならば受験予備校と同じで自力でやってくれ！と
私は当ブログで以前から訴えているのだが、過去８０年で
教育界にも大利権構造が出来上がっているから、無駄に
なる税金が継ぎ込まれ続けているのである。
「教育」という体裁だけはご立派な名目のために・・・だ。
勿論、正しい教育への投資は未来社会への投資だから、
減額だけを言いたいのではない。教育を食い物にしている
人たちを排除すべし、と言っているだけである。
そうすれば、無駄な投資（無駄な高校入学と無駄な大学入学）は
無くなり、有益な労働力が増えるのである。
働きながら学ぶというのも有益で、企業が若い人を育てる
社会が、今後有りうべき健全な社会、と言いたいのだ。
【補足】公立大学だけにして寮制度にし、三度の食費まで
無料にする方が社会のため、国のためである。
