先日、NHKで「田んぼ×未来 諦めない米農家たち」という
特集を見た。農家の実状等で知らないことも多かったので、
とても勉強になった。
本日は、理解しておくべき点を簡単にまとめ、私の言葉で
皆さんにも伝えたいと思う。
先ず知るべきは現状で、米農家には三種類あること。
①廃業した米農家の田んぼまで耕し、大規模な米農家を
している人。
②約30%ある大規模化が難しい中山間地の田んぼでも
暮せるように頑張っている米農家もあること。
③努力せずに食えないとぼやくだけの米農家もあること。
食べて行ける米農家を続けるため①②の農家は徹底的に
コストを考えていることが特徴である。
そのどちらも行っていることは、農協とは取り引きせずに、
自分で生産し、自分で販売もしていることである。
それって当然の成り行きと私も理解するから、当ブログでも
「消費者が米を考えると、直接農家から買うべきである」と
結論しているのである。
山形市で暮らしていた頃の私は中学の後輩の米農家から
直接買っていたし、今回の米騒動が起きて先ず最初に頭に
浮かんだのは直接買いであり、秋田で生産・販売をして
いる企業農家から入手したことは、当ブログで書いている。
(二度目が買えなかったのは年間契約をしていないから)
米農家は食えなければ廃業するのみ。この50年で80%
もの米農家が米作りを辞めている、と初めて知った。
でも、わざわざ農家じゃない若い人も米農家になった人も
居るのであり、その人々はとても頭を使っている。
国の補助(中山間地で米を作ると補助金が出る)も利用は
するけれど、自立する米農家を実行しているのである。
で、やはり、彼らも、中間業者を入れずに販売をするのだ。
では、米10キロを彼らは幾らで販売すれば生活が成り
立つと結論しているのかを、中山間地で苦労が多い個別
農家の言をもって明らかにしたい。
〇米の売り上げだけでは暮らせないので、他の仕事もする。
〇米10キロは6.000円で売るのが基本。
〇無農薬米は10キロを1万円で売るのが基本。
〇それで毎年100軒との取り引きが続く努力をしている。
〇それで収入は400万になるが、支出額は別である。
昨年末、私は玄米10キロを秋田県で生産・販売している
企業農家から6.450円で購入している。
私はその価格を高いとは思わなかったのだが、どんぴしゃりの
価格だった、と言えよう。
皆さんも、農家の現実と生活者の現実を考え、精米10キロ
6.000円前後と頭に入れておくべきではなかろうか。
それでも高いと思う人が多ければ多いほど、次の米騒動が
起きてしまう可能性を高めるだけだろう。
もやしも然り、玉子も然り、である。
【追記】妹夫婦は、親戚に田んぼを貸して収穫できた米を
貰っている兼業農家。なので妹は私に、「米を送ろうか」と
言ってくれたのだが、私が意地で貰わないだけである。
玄米食にする前から続くのだが、私が30日で食べる米の
量はきっちり2.5キロ。だから1年間では丁度30キロだ。
10キロを6.500円で購入すれば、1年間で2万円足らず。
貧乏年金でも楽に買える金額と、私は思いますけどね。
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