兵庫県知事・斎藤元彦君の話題が連日ニュースで
報道されているが、少しだけ私にも見えてきたので
触れてみたい。
斎藤君は自民党県議会と維新県議会が推して当選
した知事である。
知事が局長から悪事を指摘されると自民党県議会は
道連れを怖れて、直ぐに知事に辞職を促した。
それでなくても現在の自民党議員は国民から白い目で
見られているから、なりふり構わず保身に入るのだろう。
ところが斎藤君を推したもう一方の維新の会は知事に
辞職を促している気配すら見えない。
まさか、（知事は何も悪いことはしてない）とでも思って
いるのだろうか。そこが少しも見えてこないのが不思議。
もう一つ不思議なことがある。
告発した局長を吊るしあげた複数名は維新の会の県会
議員と既に言われている。
彼らは局長を悪者にするため、知事を守るため、例えば
局長のパソコンを全て調べる、などを実行させたらしい。
だから知事は記者会見で、「職務中に職場のパソコンで
告発文を作成しており、公務員の資格すらない」と罵倒
したのだろう。
報道記者は、何故そういう点は取材しないのだろう。
ワインをねだったかどうかは、実は小さな悪事なのだ。
もっと大きな組織的な問題を取材してほしいのである。
現在、兵庫県県会議員は定数８６名に対し、自民党は
２４名。維新の会が２１名・公明党１３名だから圧倒的に
強い会派が組める。
強いってことは悪事を働ける、というのでは困るのだ。
話は変わるが、知事の斎藤元彦君は神戸市から１２歳の
身で松山の進学校・愛光中学・愛光高校に進み、寮で
６年間学んだ人である。その努力が実り、東大経済学部
に進学したのである。
それは勿論、将来のため選択した道なのだが、４６歳の
現在、置かれた吾が身をどう思っているのだろうか。
人は何のため勉強するのか、人は何のため働くのか。
未だにわかっていないような気がしてならない。
ちなみに愛光学園はカトリック系・進学校である。
