ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

変えられる行動 変わらない行動パターン

2016-11-25 08:46:45 | 病状
「歩道のない巡礼古道をリュックを背負い、缶ビール片手にひたすら歩いている男」
「幹線道路の歩道を軍手に火バサミ、レジ袋を持ってゴミ拾いしながら歩き回る男」
どちらも休日の私自身の姿です。上は初めてアル症と診断された後の46~52歳頃の姿で、西国三十三ヵ所巡礼を続けていた頃のことです。缶ビール片手に、と言っても飲む量は高が知れたものでした。下は現在の私の姿です。一日に歩く時間はどちらも6~7時間になります。酒から距離を置くことと、糖尿病の運動療法がその目的にあり、どちらも全く変わっていません。

「定時前に会社を抜け出し、2kmほど離れた立ち飲み屋を目指し急ぎ足で歩いている男」
「朝8時前に家を出て、2kmほど離れた最寄駅を目指し急ぎ足で歩いている男」
どちらも週日の私自身の姿です。上はアル症が定着した52~60歳頃の姿、下は断酒後の最近までの私の姿です。上は酒を飲みたい一心からの行動で、下は毎日専門クリニックを受診するための行動です。糖尿病の運動療法という点で目的が共通しているだけで、どちらもその行動パターンは全く変わっていません。

「冷蔵庫にビールの買い置きが少なくなると、すぐに補充しないと気が済まない
これもアル症が定着した頃の私の行動パターンでした。これと同じ行動パターンが今でも続いています。
「冷蔵庫にノンカロリーコーラの買い置きが少なくなると、すぐに補充しないと気が済まない
「甘いものの買い置きがないと気が済まない
「ゴミ用のレジ袋をためて置かないと気が済まない
このことに気づいたときはビックリしました。まだまだ無意識の内にやっている行動パターンがたくさんあると思います。“無くて七癖” と言いますが、身体に染みついた習慣は拭い去れないものと感心しきりです。

 性格は行動に現れると言いますが、行動パターンこそが性格そのものの現れです。身体に染みついた行動パターンは変わらないと思っています。無理して変えようとしても、余計なストレスを感じるだけで徒労に終わるでしょう。

 性格にも同じことが言えます。人は誰でも自分の嫌な性格を変えようと努力するものです。私も自分の嫌な性格を変えようとしたことが何度もあります。やってみると何をするにしても窮屈で、なかなかうまく行きませんでした。

 最近になって、自分の評価は周りの人々がするものという当たり前のことに気づきました。どのような性格の人物かを客観的に評価するのは周りの人々なのです。決して本人の自己評価ではありません。無理して取り繕ってみても気休めに過ぎないのであれば、自然に振る舞う方がいいと思えるようになりました。

 あまり無理しなくても変えられることがあります。行動ならば少しずつでも変えることができます。目的と中味を少し変えさえすれば、たとえ似通った行動でも周りの人が受ける印象は大きく変わります。

「以前は飲み屋のハシゴをやっていたのに、今では(自助会AAの)ミーティングのハシゴですよ」と苦笑いしていた仲間がいました。行先が飲み屋から自助会ミーティングへ変わっただけで、行動パターンは何も変わっていないという自嘲です。しかし、たったそれだけの変化に人(性格)が変わったと傍の人は受け止めてくれるものです。ほんの少し行動を変えさえすればうまく行く、今はそう考えています。



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