アルコール依存症(アル症)者が共通して苦手とする “空白の時間”。普段、いつ何事でも平常心などと気取っていても、そんなの一遍に吹っ飛んでしまいます。
健康的な生活リズムがしっかり保たれてさえいれば、心の落ち着きなどは比較的たやすいもの、穏やかな一日を送れます。
逆に言えば、少しの間でもその生活リズムが大きく乱されたときが問題。アル症に加え、堪え性がなくなった年寄りは、忽ち試練を迎えることになります。
先日、親しくしている知り合いと待ち合わせの約束をして、久しぶりのお出掛けにワクワク心躍らせていたときのこと。
当日になって急遽、仕事が入ったと連絡があり、約束がドタキャンになりました。これで一遍にしょげ込み、さてどうしたものかと忽ち途方に暮れてしまいました。
その日は幸い、お天気のよい日だったので、気持ちを切り替えようとひたすら日課の歩行リハビリに励み、どうにか気分を紛らわすことができました。
気持ちの切り替えは、このように外を歩き回るだけでも速くできるものです。
ところが、雨降りの日などは最悪です。外に出かけようにもその気になれません。TVを点けてもうわの空、気がそぞろなままウジウジしているのが関の山なのです。
長引くコロナ禍による閉塞感。“空白の時間” は、それとは少し違うような同じような(?)、いずれにしても両者相俟って敏感(?)になっている私です。
平常心とは、しなやかで素早い復元力のある心だと言います。間もなく断酒歴7年半になる私ですが、まだまだ平常心にはほど遠く、“空白の時間” が苦手なままでいます。
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人はそれぞれですから、雨が好きな人もいますよね。
今回、取り上げた “空白の時間”、
暇を持て余して退屈といった甘いノモではありません。
もうどうしたらいいかわからなくなる、
といった危機的状況のことですが、うまく説明できません。
再飲酒は、こんな時にしでかすようです。
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暴言ですが、記憶から消えた「空白の時間」についてクヨクヨしてもいいこと一つもないですよ。
だってもう記憶にないし。記憶にないこと事態覚えてないんですもの。
私語りですが、10年位前に突然脳梗塞を発症し、1ヶ月入院しました。退院後は助かったから人生一回儲けたなあと。歩いてリハビリしたら、左側の麻痺した部分は徐々に復活しました。
そして弟曰く、「姉ちゃんあれこれ忘れてる」と。
どうも脳梗塞で記憶もあれこれ飛んでしまったようです。でもまあなくなったならば、新しく作ればいいや。と。人生二回目を楽しんでます。やってみれば結構楽しい。気楽に行きましょ?おせっかいでした。
ちょっと誤解されているようなので一言。
“空白の時間” とは、何もすることのない時間のことで、
ザワザワ、イライラして気もそぞろになること、
恐怖感さえ湧いてきます。
因みに、深酒して記憶が飛ぶことを“ブラックアウト”、
猛吹雪で視界がきかないことは “ホワイトアウト” と言います。
紛らわしい言葉ですね。 以上、念のため。