ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

“滑舌” が悪い “おちょやん”

2021-04-27 06:24:06 | 雑感

 NHKの朝の連ドラ『おちょやん』。私も毎日欠かさず見ています。

 ドラマも終盤にさしかかり、先週の第20週「何でうちやあれへんの?」では、一平の浮気発覚から一気に離婚騒動へ。心の葛藤を演じる緊迫した場面が続きました。

 それだけに、日頃気になっていたことが益々気に触るようになりました。ヒロイン役の杉咲花が喋る台詞が聞き取りづらいのです。

 特に、怒気を込めて早口で喋る場面となったら唯々喚いているだけ。一体何を言っているのか一向に聞き取れません。せっかくの台詞が台無しなのです。

 発音がくぐもっているからでしょうか、語尾もよく聞き取れません。どうやら彼女、“滑舌” が悪いようなのです。

 東京育ちの彼女が、不慣れな大阪ことばを喋るのは大変でしょう。このことには同情しますが、玄人ならそんな言い訳は通りません。

 発声のコツは、語尾がよく聞き取れるよう喋ること。私は勝手に、こう理解しています。

 以前、よく落語会に出かけて気づかされたのですが、真打ちの噺家は、皆一様に語尾がしっかり発音されていて、語尾までしっかり聞き取れました。噺のテンポの小気味よさは、このことに大きく関係しているように思ったものです。

 “おちょやん” のモデル、故浪花千栄子も然り。やわらかい大阪ことばでも、彼女の喋る語尾はしっかり聞き取れました。

 ところで、わざとらしいクセのある演技が、その役者の魅力になることはよくあります。

 若い頃の水谷豊は、いつ何時凶暴な顔に豹変するかわからない、ちょっと不気味なところもある顔立ちと、クセのあるふざけた走り方が特徴だけのチンピラ役者でした。

 ところが『相棒』の右京が当たり役となって、その顔立ちが却って凄味にもなり、今では渋い味も出せる役者になっています。

 杉咲花は、ネットで調べてみると日本アカデミー賞などで助演女優賞を受賞しているとか。彼女なりにこれまでも発声訓練を積んできたのでしょう。

 そんなキャリアがあっても、“滑舌” の悪さは役者にとって命取りになりかねません。

 ドラマの中盤・京都時代に、女優を志していた “おちょやん”。女座長に弟子入りして腹式呼吸による発声法をみっちり仕込まれていました。

 杉咲花はまだ若い。是非、もう一度基礎から発声をたたき直したらいかがでしょうか。今からでも決して遅くはないと思います。

 これってひょっとして、耳の遠くなったジジイの、お門違いの小言? もしそうであれば、どうか悪しからず。

 

 

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コメント (6)
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