その精肉店に肉を買いに行く度に、年配のご主人は私に “BLACK” の缶コーヒーをくれるのです。
私が購入する金額は1000円程度の時もあるので気の毒でしょうがありませんでした。
娘が家にやって来ていて、2人で一緒にその精肉店へ行った時のことです。
いつも一人で行っていた私が若い女性を連れてやって来たのを見つけ、年配のご主人は驚いた様子で、
「アラー、あんた奥さんいたの⁉︎」
「こんなに若くてキレイな奥さんがいたんだー!」
こちらが恥ずかしくなるくらい大きな声でした。
私はすぐに否定しました。
「娘ですよ、娘!」
年配のご主人はさらにしつこく言ってきます。
「あんた、奥さんはどうしたの?」
「病気?… 病気で亡くなった?」
この精肉店の中では、私は可哀想な独り者になっていたようです。
そう言えば、私より若い男性の店員さんからも以前、こんな事を言われた事がありました。
「お客さんがお料理を作られてるので、私も自分で料理をつくりはじめましたよ!」
その時は、『へぇー、そうなんだー… でも何でそんな話を私にするんだろ… 』と思ったものですが、やっと納得ができました。
『料理を作っているのはあなただけではありませんよ!頑張ってくださいね!』
そんな私への “エール” だったようです。
家に戻り、連れ合いにその話をすると連れ合いも笑っていました。
その精肉店のお肉はとても美味しいので、それに免じて連れ合いも機嫌を損なわずに良かったです。
その日も、私はいつものように辛口のカレーを作ったのでした。
「独り言」のブログ、おもしろおかしく記事になさるので、ついつい引き込まれて、
コメントをお入れしたくなって、しまいます。
でも、TANEさんが贔屓にしているその精肉店のご主人と、若い店員さんは、
一種、独特な雰囲気で話しかけてくるようで、微笑ましい感じが伝わって来ますよ!
私がいつも一人で買い物に行くので、妻に先立たれた独り者と思われたのでしょう。
きっと休み時間かなんかに「あの人はきっと… 」話をしてたんじゃないかなと思います。
それでもそのお店に毎週通うのは、お肉が美味しいだけではなく、年配のご主人も私より若い店員さんも、昔のお店を思わせるような人情味溢れる方なので今だに通っています。
いいお店に出会えて良かったと思います。
お肉屋さんのご主人は、肉を売るだけでなく、お客さん一人ひとりのことを気にかけてくださっているのですね。
このお店の評価のコメントを昨日初めて見てみたら、この年配のご主人のことが書かれてました。
「年寄りのじいさんも居て、このじいさんが愛想がない。と言うか威張っていて… 」私に言わせてもらえば人はいいけどマイペースなとこが誤解されやすいのだと思われます。
tenzanbokkaさんが鯨買いに行った時も独り者と思われてたかも知れませんよ!