「漆も気になるなー」の最後で、
『次は “象嵌” に挑戦です』と書いたのですが、 “象嵌” ではなく “螺鈿” の間違いでした。
それでは、螺鈿(らでん)で独り言…
漆はハードルが高いので "漆調" でお茶を濁していたのですが、螺鈿も試してみたくなりました。
鮑(アワビ)の貝殻の内側の面は真珠質になっていて、光線の具合で虹色に輝きます。
型を切り抜いた貝殻を漆で塗り込め、漆が乾いてから表面を磨くと虹色に模様が浮き出てきます。これが螺鈿細工です。
近所の魚屋さんにおせち料理を注文したときに、たまたま鮑の貝殻がついてきました。
これを見逃す手はありません。
キレイに洗って貝殻の平らな面を選び、糸鋸や鑢(ヤスリ)を使って四角や三角、三日月型に切り抜きました。
すぐ上の写真は、直接、木を彫り込んだところに貝殻を埋め込んでいるので、これが “象嵌(ぞうがん)” というみたいです。
次の写真、下の箱の蓋もそうですね。
1個の欅の端材から3個の箱をつくりました。
3つとも内側を彫り込んで、さらに漆調の塗料を内面に何回も重ね塗りしたので完成まで1年以上かかりました。
「フゥ〜」