庭の五葉松の葉の上に白いモノが乗っかっています。
近づいて見てみると、柿の花でした。
新緑の葉が茂った柿の木をよく見ると…
ありました! 白くて小さい柿の花です。
中には花房が膨らみかけているのもあります。
柿の木に花が咲いているのに気付いたのは久しぶりの事です。
私の記憶では、少なくともここ10年以上、我が家の庭では柿は実っていません。
この柿の木は、母の希望で庭に植えた木でした。
日頃あまり『アレが欲しい、コレがしたい』など口にしない母でした。
母がまだ元気な頃に、お正月に頂く干し柿を自分でつくろうと思い渋柿と甘柿の木の苗を2株植えたのでした。
植えてから数年後に実った渋柿は、母が皮を剥き、そして干して、父も子どもたちも含めたみんなでお正月に頂いたのを覚えています。
その後、庭に笹が生い茂るようになってからは、柿は実らなくなってしまっていました。
2本のうち甘柿の木は枯れてしまい、渋柿の木も病気にかかり、一度根元から切ってしたのです。
今年、久しぶりに花を着けたのは切った後に伸びてきた、言わば二代目の渋柿なのでした。
さて、今年の秋は久々に渋柿が収穫できるでしょうか…
もし、夏の台風を乗り越え柿の実が収穫できたなら、今度は母の代わりに私が干し柿づくりに挑戦してみたいと思っています。
秋は、母の一周忌です。