さて、2段ベッドの片割れが何に作り変えられたかの答え合わせをする前に… 。
我が家に2段ベッドがやってくるまでの話をします。
私と連れ合いが一緒の人生を歩み出し、倖いにも3人の子どもを授かりました。
2番目の子が産まれた頃に、借家から今住んでいるこの家に移り、私の両親と暮らし始めました。
私も連れ合いも仕事をしていましたので、我が子は3人とも私の両親に育ててもらったようなものです。
我が子が小さい頃、両親の部屋に毎日布団を敷いて寝るほどの “おじいちゃん・おばあちゃん子” でした。
それも上の子から順番に一人ずつお世話になっていました。
下の子がある年齢に達すると、直ぐ上の子はおじいちゃん・おばあちゃんの部屋を明け渡すのです。
子どもが大きくなってから聞いた話ですが、朝、目が覚めるとおじいちゃんから『目覚まし』と称して毎日アメやチョコレートを貰っていたとのこと… 。
その事は私たちには秘密で、それがまた子どもたちにとっては楽しく、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋で寝起きする理由でもあったようです。
上の子ども2人が小学校に通うようになった頃に2段ベッドを購入しました。
我が家の2段ベッドは、大袈裟に言えば “我が子の成長の歴史” を語る生き証人みたいなものだったのです。
ところが、我が子が成長し家を出ていくと、2段ベッドはたちまち無用の長物になってしまいました。
解体され、2階の屋根裏部屋に仕舞われた2段ベッドは、我が子が子どもを授かったことをきっかけに、再度、活かされる道が開かれたのでした。