ITヲ使ウ人、使ワレル人

ITと上手く付き合っていかないといけない世の中になっていますが、大丈夫ですか

遺跡の修復と企業のシステム導入

2007-03-03 | IT関連
全く関係のない両者のようですが
よく考えると共通点があります。

たまたま見ていたテレビで
カンボジア、アンコールについての修復を取り上げていました。

その方は日本人ですが、誰のための修復なのかを考え
カンボジア人に修復の技術を学ばせ、彼等自身に修復するよう取り組んできました。
これは時間のかかる事です。実際に一人前になるのに5年以上かかったようです。

なぜカンボジア人に時間をかけて修復させるのか?

それはアンコールがカンボジアにあるからです。

カンボジア人が美しいと思う修復が必要だし

何よりもこの先修復を続けるためには、
自分達の手で自分達の誇りである遺跡の修復を行ったのだ
という達成感が必要だと言う事です。

他の国から一時的に大勢の人が集まって修復しても
それは一時的な効果しか残らないのでしょうね。

システムの導入も同じです。

その会社に勤める社員が
心から会社を良くしようとして
自ら率先して導入に力を貸さないようであれば
そのシステムは失敗する事になるでしょう。

まして
他の会社からの指示で言われるままに導入しても
長続きはしないと思います。

最近はパッケージが大流行りですが
それを導入する企業の文化はどう考えているのでしょうか?

文化のない会社、そんな会社はご免です。