石川県を後にして、福井県の平泉寺白山神社にお詣りした。こちらは苔が一面にカーペットのように生えてあり、ため息が出るほど美しい。関東から白山比咩神社と金釼宮にいった後に、それから平泉寺白山神社に向かったので、到着は午後3時を過ぎていたと思う。参拝者はほとんど居なくて、この美しい神社を私たちだけで満喫できた。
緑の苔のカーペットに荘厳なお宮。沢山の祠がある。こちらの神社も泰澄大師により開かれたという。泰澄大師はこの神社の中にある御手洗池と呼ばれる池に向かって、毎日お祈りをしていたらしい。
ある時、奥の岩に女神が現れ、白山の頂上早く登って来なさいと言われたという。
それまで禁足だった白山に登った泰澄大師は、白山頂上で仏の姿を感得し、仏や菩薩が神という姿で現れたことから、神と仏や菩薩は同じものであるとしたという。これが神仏集合の始まりとも言われている。
私はこういう話を読んだりすると気分が高揚する。私に神様はみえないけれど確かにその地に大いなる存在がいらっしゃると想像するだけで幸せな気持ちに包まれる。これが私が神社に惹かれる理由だ。