白山三社の参拝が目的のため、あと一社を残してホテルに向かった。その日は岐阜県郡上に泊まり、翌日の早朝、白山中居神社に向かった。季節は春かと思っていたのに、標高が高く雪が残っていた。
南国に住む私は、雪が積もっているのを、地元ではみたことがほぼなくて、白銀の世界はそれだけでワクワクする。ただ、雪に関して無知なところもあり、革靴を履いていた。双子の姉は、雪山の経験があるようで、雪の道を歩いて足が濡れると寒くてどうする事もできないと心配してくれていて、スノーブーツを私の分まで持ってきてくれていた。
この靴がなかったら大変なことになっていた。せっかく山の上まで参拝に来たのに残雪が凄くて境内でお詣りすることができなかった。もう感謝感謝。
駐車場に車を停めスノーブーツを履き、鳥居の前で一礼した。エメラルドブルーの鳥居と雪のコントラストが美しい。
それから、雪の中をザクザクと歩いて御神木の間を抜けて、美しい川を渡ると境内に着いた。辿り着くまでの参道は雪を踏みながら、まるで禊をしているかのような感じがした。
こちらは、菊理媛神、伊奘冉尊、伊弉諾誠が御祭神の古い神社だ。大自然の中に確かにいらっしゃる神々にお詣りさせて頂きありがとうございますと感謝の参拝をさせていただいた。
大自然の中に古いお宮が建っている。姉が菊理媛神のお宮で祝詞を奏上していた。完全に覚えているようで、私はうる覚えなので帰ったら覚えようと決心した。
御神木が好き。御神木と同じ大きさの神様がいらっしゃると思ったら良いと教えてもらった事がある。大自然に確かにいらっしゃる神々。その御神氣に包まれると心が洗われる。生かされていることに感謝。