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お山にお宮がたちました

お山の神様と神社仏閣めぐり

四国八十八箇所お遍路 第十二番札所 焼山寺

2021-06-30 06:01:00 | 四国八十八箇所 別格二十箇所
12番札所は焼山寺。高い高い山の上にお寺がありました。到着したらホーホケキョって鳥の鳴き声にとても癒されました。




阿波ナビによれば


弘法大師開創の地にして、その昔、毒蛇棲み天変異変の災いをなし、人畜に多大の被害を与えていた。

弘法大師、此地開山の為に登られる時これを妨げようとして、満山火の山となしたが、大師は印を結び真言を誦し登り給うと、不思議にも大師の法力により火は順次消え、9合目に至って巌々たる岩窟に至り、毒蛇正体を現したるが、虚空蔵菩薩の加護によって毒蛇を岩窟の間に封じ給い、其の上に三面大黒天並元頭天王を御自ら彫刻安置し給う。

以来諸人安楽を得、焼山寺と称し、山号を摩膚山と称し、摩膚とは梵語で水輪の意で火伏せの山号である。

三面大黒天は、災難除け、福徳神として霊験赫々たり、正中2年、後醍醐天皇の勅願所として実翰を給い、寺法として保存している。奥の院には、蔵王権現神変大菩薩杖立権現を祀る。


とあります。


昔、毒蛇が棲み、天変異変の禍いをおこし空海さんが封印したなんて、なんかちょっと怖いんですけど。あのお寺に辿り着くまでの大きな岩窟に今も毒蛇が封印されているんですかね?なんぼいうてももう弱ってますよね。。。




そういえばお寺に入るまでにとても大きな岩があって、お不動さんやら菩薩様やら如来様の石像がたってました。13仏というようです。








何にも分からないから、大きな岩だねぇなんて話しながら雄大な景色を眺めて歩きましたよ。それはそれは綺麗な所でした。






人間にも神様みたいに魂が美しい人もいるけど、とんでもない悪党もいるわけです。悪党は仮面をかぶっていて、なかなか直ぐには見抜けないけど魂は真っ黒みたいな。詐欺師とか犯罪者とか、悪のエネルギーが強くて信じられないような、とんでもない悪人が人間にもいます。そばに居るだけで悪い氣を感じて、そんな人の近くにいると具合が悪くなりそうです。そんな人からは、直ぐ離れないといけません。

それと同じく、蛇にも龍(竜)にも動物にも神様の眷属になるような美しい動物もいるけど、逆に悪のエネルギーが強い動物もいるんでしょうね。

結局、悪の行き着くところは封印です。人間もそうなんでしょうね。

命が終わって閻魔大王様に身魂をみられた時、封印されないように、生きている時に身魂を磨き続け、人には優しくして、少なくとも気づいた今から死ぬまではずっと善でい続けようと思います。


御本尊  虚空蔵菩薩

本尊真言 うぼう あきゃしゃ きゃらばや  おん ありきゃ まりぼり そわか

ご詠歌 後の世を思えば恭敬焼山寺 死出や三途の難所ありとも


こちらでは空海さんが虚空蔵菩薩と三面大黒天に祈願して大蛇を岩に閉じ込めることができたから、そのお礼として虚空蔵菩薩の像を刻んで御本尊としとしたそうです。覗くと三面大黒天様もいらっしゃいました。




大師堂の隣にある十二社神社には天神七代、地神五代の合わせて12の神さまがお祀りされています。










天神七代(てんじんしちだい)とは

「神世七代」ともいわれ、日本神話で天地開闢の始めに現れた7代の神々のこと。

また、地神五代(ちじんごだい)とは

天神七代から神武天皇までの間に現れた天照大神、天忍穂耳尊、瓊瓊杵尊、火折尊、鸕鶿草葺不合尊のこと。

この神社は熊野大社の御分霊という伝承もあるようですね。


このお寺には樹齢300年から500年の巨木があり、場所は高い山の上にあり、鐘もあり、見晴らしが美しくてとても癒されるような素晴らしいお寺でした。








場所からして遍路転がしとかいわれる難所のようです。車なのに辿り着くのが大変といわれるのもわかりました。だからこそ辿り着くと感動もひとしおなんだろうと、そう思いました。


土佐弁で言うと、まあ、ホンマにえいところちや。





四国八十八箇所お遍路 第十一番札所 藤井寺

2021-06-29 05:43:00 | 四国八十八箇所 別格二十箇所

11番札所は藤井寺。4月下旬から5月上旬は5色の藤がさきほこるという。私たちが行った時は花は何もなかったです。藤のシーズンは綺麗だろうなぁ。渓流の横を歩いて山門に入って行きました。

藤井寺の由来は、お大師さまが42歳の厄年に、この地で護摩修法をされ、自らの厄祓いと衆生の安寧を願い薬師如来像を彫造して、堂宇を建立しその前に5色の藤を植えたことから藤井寺(ふじいでら)とされたといわれています。八十八箇所霊場でここだけ「てら」と呼ぶらしいです。




御本尊  薬師如来(伝弘法大師作)

本尊真言 おんころころせんだりまとうぎそわか

ご詠歌 色も香も無比中道の藤井寺 真如の波のたたぬ日もなし


こちらは昭和になってのことですが、地元出身の画家さんが描いたとされる、30畳ほどの雲龍が本堂の天井に描かれていて、それはそれは見応えがありました。



これは観とかなきゃと予習してたから段を上がって上を向いて雲龍さんを拝ませて頂いたのですが、主人は観ていなくて、帰ろうとする時に、龍の絵凄かったねと言うとポカンとしていました。そして、引き返して観てくると。その行動めちゃ早かったです。笑笑

戻ってきてからいやぁ良かったと、写真を撮ってきてくれました。




こちらが大師堂です。





藤井寺八十八箇所巡りというのがあり、ここからスタートして八十八箇所巡るというコースがあるみたいです。足を踏み入れるとすぐには帰って来れなさそうなのでやめておきました。笑



夫と二人で楽しみながらのお遍路です。自分をみつめるとかそんな真剣深刻な感じじゃなくて、ただ楽しいから周っています。こんなに軽い感じでいいのかなぁとも思うのですが、何はともあれ楽しいから続けますし、続きます。何事も楽しくないと私は続かんのです。笑



赤ちゃんがやってきました

2021-06-28 13:01:00 | 田舎の神様のこと
お宮をあげている丁度その時、母は恵比寿様のお山の麓に住んでいる身体の不自由な従兄弟の家に居ました。従兄弟は若くして病になり身体が思うように動きません。母からすると甥っ子になります。

その従兄弟には3人息子がいて、真ん中の息子は障害を持って生まれてきました。従兄弟の奥さんは、その子にかかりきりでしたが3番目の息子がまだ小学生の時、病気でこの世を去りました。どれだけ心配だったことでしょう。

3番目の息子は小さい頃に母がいなくなり、自分で何でもしないといけないから、色んなことを自分でする逞しい良い子に育ちました。
私も母も小さい頃に会ったきりでなかなか会う機会がなかったのですが、凄く良い子だと噂だけは聞いていました。

私と母がジャングルだった金刀比羅さまのところの草刈りをして終わって宮の跡地をみつけた時、私達がいると聞きつけて道なき道を駆け上がって来ました。
20年ぶりくらいに会った青年になったその子は本当に爽やかで見るからに良い子でした。



母は、ここにはすごい神様がおるき、ここに祠をたてるきね、ちゃんとお詣りしいよ、守ってくれるきね、とその3番目の息子に話しました。
うん、お詣りすると言ってくれました。

20年ぶりくらいに会ったのに、それから私の母を慕ってくれて、LINEを交換して従兄弟(自分のお父さんのこと)と母の姉(おばあちゃんのこと)のお世話有難う御座いますとか礼儀正しく人懐っこくやり取りするようになったようです。

金刀比羅様の草刈りをしている頃、その息子が結婚すると聞き、私の従兄弟はとても喜んでいました。
このお宮がたつことを知り、その従兄弟は鈴を奉納したいと言ってくれ発注しました。そして立派な鈴が届きました。

母は父の介護があるから田舎に来たものの山には上がって見守れず、その従兄弟の家でお山にお宮が上がるのを一緒に見上げてました。従兄弟の家からは一番お山の頂上が見える感じです。
山にお宮が上がっている丁度その時、母のLINEにその3番目の息子からLINEが届きました。

赤ちゃんが産まれましたと。

自分の父より先に私の母にLINEで報告。従兄弟は喜んで泣いてたみたいです。

丁度、お宮が上がっている時、赤ちゃんがやって来ました。神様からのお預かりの天使。
私の世代から、私の子供の世代へ。そして生まれてきた赤ちゃんの世代へと未来永劫、津野山大神様が愛され、この地が人間と神様が交流できる場となってくれることを心の底から望みます。




お山にお宮がたちました

2021-06-27 05:30:00 | 田舎の神様のこと
24日と25日でついに祠がお宮に入りました。
昨年、手作業で祠を担いだ時は、こんな事になるなんて想像もしなかったです。
24日の朝、天井画を描いてくれた2人と私で津野町に向かいました。既に多くの方が来て準備をしていました。



私達は上に上がりお宮が来るのを待っていました。上でも整地していて、皆んなすごい働いています。感動。





お宮が来たよと言うので上から見守りました。この写真、天井画を描いてくれたお二人です。なんとこの日が初対面。三人で車で来たのでもう仲良し。素敵な人を皆んな繋いでいきます。すると、美しい身魂は惹かれあい仲良しになります。





クレーンで吊るしてユンボへ。




落ちないか心配。男の方が4.5人で支えてギーとか音を出しながらゆっくり上がってきました。







なんかすごい。男の人って力持ち。どんどんお宮が上がってきます。見ていてハラハラします。祈るように見守りました。






祠と比べてもこの大きさ。なんか泣けてくる。そして、土台のあるところへ。





禊の雨が降ってきました。感動です。ゆっくりゆっくり、丁寧に丁寧にあげてくれました。ありがとうございます。

お宮の基礎固めをしている横で屋根の作業。皆さんよく働きます。素晴らしいです。




そうこうしてると屋根が上がってきました。





そして屋根が乗っかりました。







皆んなに見守られてお山にお宮がたちました。
お宮も何も無くなって60年くらい。誰も見向きもしなくなって忘れ去られていたこの土地に、神様はずっと鎮座してお役目を果たしてくれていました。
祠が無いと誰も手を合わさないからと言って、母と二人道づくりをして、よいしょと祠を担いで持って上がってから7ヶ月。
誠さん琴さんのお陰で、お山に道がついて祠がお宮に生まれ変わりました。こんなすごい事を善意でしてくれたのに、自分たちは工事をしただけと言って、神様を移す際には私がおらんといかんと言ってくれ、私にお札を入れるお役をさせてくれて、謙虚すぎて涙です。その姿を身習わないといけないなぁと思いました。

雨ざらしだった祠を朋さんが綺麗に拭いてくれました。2日連続この場にいたいと来てくれました。素敵な女性。
25日そして祠はお宮に入りました。




誠さんが探して神様にと言って買って持ってきてくれた立派な剣と、金刀比羅神社で頂いてずっと我が家でお祀りしていたお札を中に入れました。



ありがとうございます。立派なお宮に生まれ変わりました。まだ屋根をはっていなかったり、石を敷き詰めていなかったりしますので、まだまだ手を入れていってくれるみたいに誠さんが言ってくれます。感謝。








お山にお宮がたちました。神様どうぞこちらでおくつろぎくださいませ。時々遊びに来ます。いつもありがとうございます。お山に祠がたちましたからお山にお宮がたちましたにブログの名前も変更いたします。笑
















アドベンチャーな1日 ④番外編

2021-06-25 06:01:00 | 田舎の神様のこと

恵比寿様の御神木があるところで私の胸に可愛いバッタなのかカマキリなのかわからない緑の虫がとまったので可愛い!と思って写真を撮ってもらった。




それから、お山の神様に謝りに行く前の1ヶ月の間に5回もカマキリから面接があった話をした。笑

一回目 お客様の会社の階段

二回目 実家の窓

三回目 知人の住む家の門の上

四回目 氏神様のトイレ

五回目 県外の神社の境内

私は一応市内に住んでいるから、カマキリなんて今まで一年に一回も見ないことの方が多い。なのに1ヶ月で5回。カマキリは神様の遣いらしいから、これは此奴で本当に大丈夫か、きちんと謝る奴かっていう面接だったはずたと朋さんに話した。

そしたら大笑い。私は今でも真面目にそう信じ込んでいる。笑


でも、朋さんもなかなか面白い。綿津見神社からの帰り道、大きなカラスが一羽横切ったのでトマト農家の経験がある朋さんがカラスのお話をしてくれた。

昔、凄く大切に大切に育てたトマトを、カラスがちょっとずつつっついて沢山のトマトに悪戯したらしい。本当に貴重なトマトなのに。そしたら、一羽のカラスがハウスから逃げ遅れたので、捕まえて飼ってやることにしたと言う。笑

カラスには頭に来てたけど可哀想だから殺すことは出来なくて、餌としてそんなに食べたいならほら、やるよって貴重なトマトをあげてたみたい。最初はプンッとかしていたけど、お腹が空いたら食べてたみたい。でも、毛繕い出来ないからかちょっとずつ元気が無くなってきて、ショボンとしてヨレヨレになってきたという。仲間のカラスが時々見にきてたけど自分たちが来るとさっと逃げたみたい。

いよいよ元気がなくなってきたから、これはいかんと逃してあげたらヨレヨレなままフラフラと飛び去って行ったらしい。その後、朋さんのハウスだけは何故かカラス被害が皆無になったと言う。

あんなに悪戯したのに、餌までくれて、生かしてくれてありがとう、もうしません、ごめんなさいって、きっとカラスも反省したんだよと話した。



検索画面より

あのカラスはカラスの王様で、カラスの世界では、あそこのハウスは悪戯禁止になったんだよと言うから、朋さんのその返しがなかなか面白い。



検索画面より


そんなこんなで二人で話してると日本昔話みたいな話が次々できる。


不思議な会話はまだまだ続く。


その後、お遍路の話から空海さんの事を話しはじめた。何故か急に空海さんが訳もなく気になって室戸まで一人で行った話をした。その時はわからなかったけど、今思うと、あれはお山の神様に謝る前のことだったので、きっと前段面接だったんだよなんて話していた。

空海さんが座禅をしていた時、金星が飛び込んできたという洞窟もヘルメットを被って一人で入りましたよ。






そうそう、お山の神様のすぐ近くにも空海さんをお祀りをしているところがあるんだよって話して寄ってみる?と聞くと、横を見ると空海さんのお宮があった。






前に行ってから暫くになるので、空海さんにちょっとは寄りなさいと導かれたのかもしれない。この場所に着く少し前から空海さんの話を始めて、その話が終わると横にお大師さんのお宮。朋さんもこんなにお山に近いんだってびっくりしていた。

お詣りの後、きっと、空海さんもここの道を歩いてるよねと、二人で少し歩いた。空想だけは膨らみ、もう、止まることのない妄想族状態になっていた。


おめでたい会話が続き、お腹も空いたので、津野町にあるちょっと人気のラーメン屋さんで晩御飯を食べて帰路に着きました。


おしまい。