goo blog サービス終了のお知らせ 

お山にお宮がたちました

お山の神様と神社仏閣めぐり

高知県 八百万の神々 星神社 轟神社 

2024-07-21 07:15:00 | 秘境スポット
遅めの昼食の後、コーヒーを飲みに行こうと誘われ出向いた先は、更なる山奥の秘境の地。
羽尾という場所で、長年高知に居るのにはじめて聞く場所でした。
山越えをしながら何もない山道を30分から40分どんどん進み、辿り着いた未だ訪れたことの無い場所。

ここに来るまでに、
まず猪🐗の赤ちゃんウリボウにあい、
その次に子鹿🦌のバンビにあい
そして鷹🦅がすぐ目の前を飛んで行きました。

花札🎴の、猪鹿蝶だ。。。

とみんなで話し、縁起が良いねと感動🥹。

こちら、廃校になった羽尾小学校の跡地に建てられたログハウスです。


この大自然の中にある、何もない贅沢を味わえる場所でコーヒーを頂きました。
こちら宿泊もできるようで、知る人ぞ知る秘境スポットで、予約もかなり入っているそうです。

ここに来るまでの数十分の間、何度も、こんな山道を超えた先にお店なんかあるんだろうかと思ったのでした。

お兄さまは、銀座の一等地で皆んなの知る会社の社長さんをしていた方なのですが、田舎の隅々までよく知っていて尊敬します。
元々母と同郷の津野山の出身だからなのか、田舎をこよなく愛し、私の趣味である神社仏閣巡りに付き合ってくれます。
私達を楽しませようと計画してくれ、一緒に楽しんでくれ、本当にありがとうございます。


コーヒーを飲んだ後、近くに滝があるから行ってみる?
と聞かれたので
行きたい!
と言って連れて行ってもらいました。

そして、驚くほど美しい滝がありました。轟の滝です。
高知はにこ淵が有名になって、聖地に観光客が溢れ、村人が神様が棲む大切な場所として守ってきた秘境の聖地がどんどん変わりつつあります。
何度か訪れたのですが、1番最初に行った時は、鎖で降りて、人も少なく、感動したのですが、最近は階段が出来て、人人人で溢れてます🥲

こちら、人が誰も居なくて、夕方だったのですが、日が高い時間に着けば、にこ淵に負けないくらい美しいかもしれないと思いました。
本当に迫力があり、美しいのです。

こちらにはこんな伝説があります。


轟の滝の滝壺には大蛇にさらわれた平家落人一門の娘・玉織姫(たまおりひめ)の悲しい伝説が残っている。
平家の一門・伊和三太夫には一人娘の玉織姫がいた。姫は美貌と機織り(はたおり)の名人として近郷に聞こえていた。
姫はある日、川向こうに機織り道具を返しに行ったまま夜になっても帰らなかった。心配した父・三太夫は轟の滝の滝壺に大蛇が住んでいることに思い当たった。大蛇にさらわれたと思った三太夫は激高し、家伝の名刀を握りしめて滝まで一目散に走った。滝壺に着くや、小太刀を口くわえ滝壺めがけて飛び込んだ。
その水底には乾き切った岩盤の世界があり姫が三太夫を待っていた。姫は秀麗な若侍を夫として引き合わせ、3日間三太夫を歓待した。この若侍こそ大蛇の化身であった。歓待の後、一緒に帰るよう促す父に、姫は自らの織った絹の巻物六反を形見に渡し、親不孝を詫びながら永遠の別れを告げた。
山里に戻った三太夫は3年の月日が経過していることに驚いた。しかし、その後、三太夫の住む柚ノ木の里には平和な日々が訪れ次第に繁栄していったと伝えられている。

まるで、浦島太郎のようなお話ですね。
玉織姫様は、龍宮の乙姫様になられたのかしら。

精霊が沢山いそうな、神秘的な世界です。


滝を満喫したのち、途中で何か所か見かけた神社にお詣りしながら帰ることにしました。

こんな山の中に、何か所も鳥居があり、神様を祀っているのです。

こちらは御神木かしら?

昔の家が並んで建っているかと思いきや、
太陽神、星神社、大山祇神、罔象女神、龍神様、七福神が祀られていました。


太陽神と星神社


大山祇神社


山の中で、周りに民家もないけれど、こちらの神社は、綺麗にされており、榊も新しかったので、きちんと護られていらっしゃる方がおり、素晴らしいなと思いました。


そして、更に車を走らせると、まだ新しい、綺麗な鳥居がありました。


車を降りて、お詣りしました。


星とあるので、星神社かしら?




星神社から眺めた景色は雄大です。
かなり高くまで上がって来てますね。


そして、少し古くなった鳥居を発見です。



どんどん山の中に向かって歩いていくと、美しい景色が広がっていました。


何という神社かわからなかったのですが、轟神社とあります。




こちらの木は二股三股に分かれていて、多分御神木ですね。


神社裏手にある、大正4年と書かれた石碑の後ろに10年祭の石碑がありました。


轟神社は
水波女命(みずはのめ)、
國狭槌命(くにさつちのみこと)、
大山祇命(おおやまつみ)
の三神を奉っています。

とありました。
高知に長年住んでいながら、知らない場所が沢山あります。
人家のない山奥にも、神社があって、ひっそりと祀られています。
その自然豊かな景色に癒されました感動の一日でした。

1分ほど、涼しさのお裾分けです🫧🫧🐉












いざなぎ流大祭 高知県物部村

2024-07-20 07:01:00 | 秘境スポット
今年も来ました、いざなぎ流。
毎年カレンダーに大祭の日程7月17日を入れて繰り越しています。
毎年連れて行ってくださる、母のお友達のお兄様とMocoちゃんと3人。
いざなぎ流の神職の太夫さんが、今年も私達を連れて来てねと、お兄様にお声をかけてくださったとか。有難いです。

『秘められた神と祭り』
高知県歴史民族資料館で9月23日までいざなぎ流のイベントをしているみたいで、7月8月と予定が色々あり行けないかもしれないけれど、9月までには、絶対行こうと思います❣️
お兄さまは高知県の観光特使なので、チケットをプレゼントしてくれました。
ありがとうございます🙇‍♀️


法螺貝を山の方向に向かって吹いてからお祭りが始まります。
まるで、山神や川の精霊を呼び集めるようにね。


そして、玉串奉納。
ありがとうございます。

南無牛頭天王
南無薬師如来
の掛け軸があります。

前には、役行者さまや、お稲荷さま、空海さまの像、そして、インドのシバ神の絵も祀られていて、更に別格札所20霊場の額もあって、神仏混淆です。

祝詞の奏上と住職さんのお経が、今年もマイペースに唱えられ、不思議なハーモニーとなって聴こえてきます。

お祭りが終わると、びっくりするほどの数の餅投げが始まります。
今年の7月17日は平日だったので、昨年に比べ人も少なく、あまり頑張らなかったけれど沢山のお餅を拾いました。
毎年のこと、冷凍してお正月まで楽しみます。



いざなぎ流のお宮のそばにある物部川。
自然豊かなところに神様はいらっしゃるのですね。
神様が大好きで、自然が大好きです。


いざなぎ流のお祭りが終わり、いつもの道と違う道に入ってしまい、道を間違えた。。。とお兄様。

この日は不思議な日でした。
行くはずもない道を進み、その道沿いに、神社があり、綺麗だから寄って行こうとなりました。
灯籠には鷹がいます。
ここ最近、神社仏閣に行くと、鷹か鷲が毎回迎えてくれます。

この神社、裏の山が御神体だよねと、Mocoちゃんがいいます。

この若宮神社のお詣りを終えると、一人の年配の村民に会い、お兄様がその方とお話を始めました。
その間に、ふと神社の横に小径をみつけた私たちは、この上に何かありますかと村の方に尋ねたら

金毘羅さんだよ。

と教えてくれました。
そして、私のテンションは上がりました。
行けますか❓
と聞くと道がちゃんとあるよ。
と教えてくれ
早速、登ろう‼️となりました。


金毘羅様に続く道。
綺麗な小径です。


金毘羅さま到着🥹
お兄様が道に迷ってくれたおかげで、辿り着きました。
ありがとうございます。

下から上がっても5.6分くらいのところに、鳥居とお宮があるのですが、その村の方が云うには、
もう年寄りばかりで、よう登らんなるき、下のお宮におろして一緒に祀ろうか。。。
と村で話してると云います。



どこも、そんな話が出るのですね🥹
でも、人間が神様をどうこう出来るわけない。。。
なんて
ふっと津野山のお山の神様のことを思いました。

金毘羅さまの祀られている山。
本当に綺麗なところです。

こちらの写真の真ん中の小山が金毘羅さまの御神体です。

車でくるっとまわって眺めた金毘羅様のご神体。神様がいらっしゃる。美しい山。


こちらから、金毘羅様の山をお地蔵様が眺めていらっしゃいます。


この後に食事をして、秘境神社巡りが続きました。
毎年のこと、お兄様は本当に、一日めいいっぱい、私たちを楽しませてくれます。
感謝です。
高知秘境神社仏閣巡り、続きます。



岩本神社 普賢堂

2023-07-20 05:31:00 | 秘境スポット
いざなぎ流大祭が終わって、食事をしたのち、さらに物部の山奥に入って行くことにしました。

母の友人のお兄さまが連れて行ってくれるから運転も安心です。
車一台しか通れないような山道を走り、誰も暫く訪れてないような山の中にどんどん入っていきました。

物部川上流は綺麗です。

辿り着いた先は普賢堂。
今は誰も住んでいないような集落に、ひっそりと普賢菩薩様が祀られていました。


このお寺に到着するにも、車を道路の隅に停めて草をかき分けて、川を越え、迷うように辿り着きました。その過程がまさに自然アスレチックでした。

そして、やっと到着し、こんな山の中に、こんな立派なお寺があるなんてびっくりしました。


暫く誰も鳴らしていないだろう鐘をmokoちゃんが鳴らします。



龍の彫り物も立派です。



卍マーク発見❣️





そして、このお寺のお堂の裏にはとても大きな磐座がありました。





この川で足をつけてグランディング。
自然を愛し、同じ感覚で楽しんでくれるmokoちゃんは、有難い存在。
その彼女と、ここは秘境過ぎて、とても女性だけでは来れないところだねと話しました。
お兄さまに感謝です。いつも本当にありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️


そして、普賢堂の近くに神社発見。
実は、近くにあるという星神社を探していたのですが、何処かわからなくて、辿り着いたのが岩本神社。

大杉が有名ということは後で知りました。



階段を上がると大杉の御神木に圧倒されました。
凄い🥹
こんな山の中に1000年は超えてるかも。



ちょっとご挨拶しようと思ったのですが、フカフカで気持ちよくて、普通は御神木には触れないのですがくっついてしまいました。




神巡りハイヤープランの拠点になっているんですね。昨年訪れた聖神社も凄かったです。


何はともあれ、感動しました。





大好きな神社巡り、そして山、川、美しい大自然に癒されて、本当に楽しい連休となりました。




いざなぎ流大祭

2023-07-19 05:00:00 | 秘境スポット
昨年の7月17日、いざなぎ流大祭に初めて連れて行ってもらい、とても感動し、一年後の予定に入れていました。
毎年この日がいざなぎ流大祭。

いざなぎ流は800年前から続いている旧物部村に伝わる独自の陰陽道・民間信仰で、森羅万象全てを包み込む感じで祈りを捧げ、それがおおらかで、優しく、素朴で、その場にいると心が癒されます。


伝承によれば、天竺(インド)のいざなぎ大王から伝授された24種の方術に基づくとするとか。

法具は無く、儀式の都度にそれに応じた定式の和紙の切り紙(御幣)を使う。民間信仰ではあるが、祭祀の祝詞・呪文は体系化されて定式的に伝承されている。

祭儀は太夫と呼ばれる神職によって執り行われるが、太夫は家元制度や世襲でもなく、特定の教団組織もなく、男女の性別も問わない。

地域の中の適格者と認められた人物が膨大ないざなぎ流の祭文と祭礼の様式を伝承する。

中世の京都で発展した陰陽師の家元である土御門家や賀茂氏とは歴史的な直接の関連性が確認されない状況が長らく続いたが、近年になって物部村の民家から土御門家による免許状が発見されたことで、江戸時代には土御門家から地方で独自発展した陰陽道の流れを汲む信仰と公認され、太夫も地方の民間陰陽師として認可されていた事は明らかとなった。

Wikipediaより。

なるほど🧐
土御門家との関係ありとは。。。

天井裏に御幣を魔除けに。


村の名前も旧物部村。物部氏と縁があると思います。

太夫さんといわれる神職さんと、真言宗のお坊さんと、山伏さんが、皆んなそれぞれ独自の方法で祈りを神様に捧げるのです。
それが何とも自由でね。
お坊さんが玉串を捧げ、ニ礼ニ拍手したり😊


祭壇には牛頭天王、素戔嗚尊、薬師如来、吉祥天、毘沙門天、白山比売神社と出雲大社のお札、空海さんの像に役小角の写真、不動明王様、お稲荷様が狭い空間に祀られていました。





神仏混淆で、神職さんが祝詞を奏上しながら鈴を鳴らしている横で、お坊さんが木魚を叩きお経を唱え、山伏さんは一心に休むことなく太鼓を叩く。

それが、全く揃ってないけど、独特のハーモニーを醸し出して、自由。
心地よい音。鳥の鳴き声、川のせせらぎ。
およそ1時間ほど、一心不乱に5人が祈りを捧げて、その間、赤と白の蝋燭が不思議な光を放ち、身も心も浄化される感じがしました。




一緒に行ってくれたお山友達のmokoちゃんも大喜び。彼女も感動して来年の予定表に入れてました🤭
良かった。一緒に行ってくれる人が増えた❣️

終わってから、恒例の餅まき。



パラパラと落ちてくる餅の綺麗なこと。
老若男女、小さな子供までお餅を拾って、大喜び。
小さな村の小さな祭り。
でもそれは、800年の歴史を持つ、知る人ぞ知るいざなぎ流の伝統。



このいざなぎ流を未来に伝えてほしい。

昨年、ある太夫さんが、自分のやってる事は神様へのサービス業だと紹介している新聞記事を読み、その我がないところが本当に好きと思いました。
この、優しい、宗教の枠を飛び越えた祈り。

民間信仰とはいえ、歴史は古く、無形文化財になっており、アメリカのコロンビア大学から、学者さんがいざなぎ流を調べに、1月のいざなぎ流のお祭りに来られたとか。
太鼓を叩いていた、優しい山伏さんが色々教えてくれました。
今年は神職さんと沢山お話しできました。

本物は素朴。神様と共に楽しむ感じが好き。


お祭りの後、物部川で遊んでいる子供をみて、きっと良い思い出になるだろうなと思いました。
子供の頃、夏休みは津野山の四万十川源流で、川遊びしてたことを思い出しました。



この美しい物部川の流れる村に、800年前にいざなぎ大神から伝えられた大切な伝承。





普通、神職さんやお坊さんとお話なんてできないけど、小さな村の小さな祭りだから、気さくに色々話してくれ、皆んなお顔が神様みたいにお優しい❣️

お話によると、全くそれぞれ経を合わすとか気にせず、独自に我が道を突き進み唱える。
まさにカオスです。。
ですって。笑いました。。

この村の氏子ではないけど、車で1時間半くらいかかるけど、遠くてもまた来たいと思いました。
山伏さんが、ご飯を食べて行きや。。と言ってくれたのですが、さすがに、氏子でもないのでそれは遠慮しました😅

そのお気持ちが優しい。田舎のお人好し。みんなまるごと家族やきみたいな、そんな高知が大好き。

お祭りが終わるとお昼。


昨年に続き、別府峡温泉宿にて、ランチにしました。







志々島 in 香川県

2022-11-26 08:05:00 | 秘境スポット
船に乗って、香川県の志々島に向かいました。
目的は志々島にある御神木の大楠の木。
母のお友達のお兄様が、御神木好きな私に、大楠を見せてあげたいと、遥々案内してくれました。





船に乗って志々島に向かいます。



志々島は人口19人の小さな島です。
この歳になるまで、こんな島が四国にあるなんて知らなかったです。



こちらの大楠は、知る人ぞ知る御神木で、島に着くと、大楠への案内看板がありました。
ただ、途中に並ぶ家は、もう誰も住んで無い廃墟が殆どで、もの寂しくも感じました。
たった19人が住む小さな島。





御神木の大楠に到着です。





大楠神社とあります。




こちらの大楠は、今から20年ほど前に台風で倒れ、樹木医から枯れてしまうと諦められていたようなのですが、倒れた木が地面に根を張り、そしてより大きく、より力強くなったようです。



倒れた先端から、枝が別れ、葉が生い茂る、その凛とした姿に感動し、諦めない事の大切さを教えてくれ、頑張ろうという勇気と希望を与えてくれました。


千年以上、この地に根を張って土地を守り続けている御神木。
自然の循環に委ね、呼吸をし、天地の間で生き続けているのです。



失敗したって、やり直せばいい。
倒れたって、起き上がればいい。
静かに根を張る時間も大切。

倒れても起き上がった人は
倒れる前より強くなる。。。

そんな事を教えてくれます。





御神木が好きです。
自然が好きです。



展望台に上がってみることにしました。
瀬戸大橋が見渡せます。




島には無人のスーパーがあって、良心市のように貯金箱にお金を入れてくださいといった感じでジュースやお菓子が置かれてありました。
こういう場所は、時間の流れが全然違いますね。





こちら、以前、男はつらいよのロケ地にもなったようですね。



島の人の憩いの喫茶店、くすくす。
コーヒー300円なり。
お菓子をもらったからと言って出してくれたり、あたたかいお茶もサービスしてくれたり、田舎の人ならではの優しさにほっとします。
島の人はみんな顔見知りの家族のよう。
小さな店内での島の人の会話があったかい。



競うことなんて何も無いね。
島の人達は、釣竿を持って魚釣って、長閑なゆったりとした時間を過ごしていました。
幸せってそれぞれ。
自分の心が幸せだと感じれば幸せ。



島の人気者の山羊さんにもお会いして
長閑な癒しの一日を過ごしました。



御神木が好きだと言ったから、志々島に案内してくれたお兄様の気配りと優しさに本当に感謝です。
いつも本当にありがとうございます❣️