変わる歯磨きの常識

今朝の日経日曜版、プラス１にとんでもない情報が載ってました

今までの歯磨きの常識を根底から覆す話なので
そのまま記事を転載します



「変わる歯磨きの常識」

毎日何気なく磨いている歯。タイミングや道具の使い方など、その磨き方で本当に歯を大事に出来ているのだろうか。実は最近の研究で判明してきた新しい注意点もある。これからも長い間、自分の歯と付き合うために、専門医に歯磨きの最新常識を聞いた

●食後に水やお茶

「冷たい水がしみて耐えられない」。痛みを訴えて来院した20代女性の口の中を見ると、まるで歯科器具で削ったかのような丸っこい奥歯があった。歯の表面のエナメル質が減り、中の象牙質が見えていた。

聞いてみると女性はコーラ飲料が大好きで、しかも飲み込む前にいったん奥歯の近くに溜める癖があった。コーラ飲料はとても強い酸性。身体の中でも硬いとされるエナメル質も、酸性では軟らかくなり溶け出す。煩雑に強い酸性にさらされればすり減る。「食習慣と飲み方の癖で起きた『酸蝕歯（さんしょくし）』と東京医科歯科大学の北迫勇一助教は説明する

虫歯、歯周病に続く第3の歯の病気として注目される酸蝕歯。欧米では20年前から対策がとられてきた。
食生活の欧米化に伴い酸性の飲食物が増えた日本でも6人に1人は何らかの症状があるとされる。タイミングを間違えた毎日の歯磨きが歯をすり減りを加速させることもわかってきた。

口の中が酸性になっても、唾液の力で中和されて溶けたエナメル質も復活する。ただし、30分ほど時間がかかる。食後すぐに歯をゴシゴシと磨くと軟らかくなったエナメル質を削り落としかねない。

とはいえ、自分が食べた食事が酸性かどうか見分けるのは難しい。そこで「食後は歯磨きまで30分ほど時間を置くのが安全対策」（北迫助教）

身体を思って毎日取る黒酢やかんきつ類、夏の熱中症予防にこまめに飲むスポーツ飲料など、酸性の飲食物は意外に多い。
歯も気遣って口の中が酸性の時間は出来るだけ短くしたい。ダラダラ飲食を控える、酸性とわかっている飲み物はストローで飲む、飲食後は水やお茶で口の中を軽くすすぐ、といった予防策がある。

歯を磨くタイミングだけではなく、回数についても常識は変わりつつある。
よく「毎食後すぐに3分間」と言われたが「なんとなく3回磨くより1日1回、特に寝る前に口の中から徹底的に汚れを出すことが大事」と鶴見大学の桃井保子教授は強調する

歯を磨く一番の目的は、虫歯や歯周病の原因菌の住みかになる歯垢を取り除くこと。歯の表面に付く黄色いねっとりしたものだが、今のところ歯ブラシなどで物理的にこすり落とすしかない

口の中の食べかすが歯垢になるまで48～72時間かかる。毎食後に歯を磨けなくてもまだ間に合う。寝ている間は唾液が減って口の中の菌が増えやすくなるので、寝る前に口の中を綺麗にするのが効率的だ。磨き方は、歯ブラシの柔らかい毛先をうまく使って歯垢を取るスクラッピング法やバス法などが最近主流だ

ただ何時間頑張っても歯ブラシで落とせる歯垢はせいぜい60％。限界もある。それが歯と歯茎の狭い隙間まで届くデンタルフロスを使うと86％まで上がる。海外ほど浸透していないフロスだが、日々の手入れに取り入れれば効果はずいぶん高まる

●フッ素の活用も

歯磨き粉についても考え方が変わってきた。かつては研磨剤が歯を傷つけることや、すばやい泡立ちが磨けた気にさせることなどで否定的な意見が多かった。最近は技術の進歩で研磨剤無しでも汚れが落とせるようになり、歯を丈夫にするフッ素入りも増えた。成分表を見れば簡単にわかるので「フッ素を大いに活用すべし」と桃井教授は言う

2cm大の歯ブラシヘッドなら、その3分の2位にたっぷりは磨き粉を搾り出して歯茎に塗りこむ感覚で使う。水で流れないように磨いた後のすずぎは最小限に抑える。低濃度でも歯が長時間フッ素に接することで効果があるので、毎食後に歯を磨ける人は歯にこまめにフッ素を与える機会になる

時にはプロの助けを借りて日々の手入れが行き届いているか確認することも必要だ。「歯石取りをかねるなど、せめて半年に一度は歯科医院で状態を見てもらって」と専門家は口をそろえる

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以上、添付の表には飲み物の酸性度が載っていますが
結構高くてびっくり

コーラ飲料　　pH2.2
梅酒　　　　　pH2.9　
黒酢飲料　　　pH3.1
スポーツ飲料　pH3.5　などなど

結構pHが高いんですね

ということで、みなさん、飲み物の飲み方を考えて、歯磨きのやり方も考えて
健康な歯を持ち続けられるように頑張っていきましょう