おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

ファイザー製ワクチン接種後にお奨めの漢方薬「葛根湯」

2021-06-19 10:58:07 | 漢方・生薬

※ワクチン接種後の葛根湯ですが
ファイザー製ワクチンには効果が高く、翌日の発熱や倦怠感を抑えられますが
残念ながらモデルナの場合は、発熱を抑えるのは難しいようです

モデルナワクチンには金属片が混入していたとのことなので、
溶け出した金属イオンによるアレルギーの可能性があるかも、と思っています
(金属片はステンレスとのことなので、ニッケルによる金属アレルギーの可能性が大)

今のところ、ファイザー製ワクチンを接種した方の9割以上の方に葛根湯がよく効き
ほとんどの方が翌日、発熱していません

ただ葛根湯服用の条件の一つに「無汗」と言って
汗をかいていない状態での服用が必須のため、
汗をかく夏に適さないためか
7月、8月の暑い時期に接種し、葛根湯を服用した方で
翌日に微熱が出た、という報告を多数いただいています

しかし8月下旬から涼しくなり、発熱しない方が増え
9月に入ってからは、接種直後に葛根湯を飲んだ方は
ほぼ100%、翌日発熱しなかった、という報告を受けています

また翌日発熱した方にインタビューをすると
接種後、1時間以上経ってから服用した方ばかりでしたので
やはり1回目はなるべく早めに服用することが肝要、ということで
一部、服用時間を訂正しました

以上のことをご理解の上、記事をご覧ください

新型コロナウィルスに感染したかな?と思った時に飲む漢方薬


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新型コロナワクチン接種が順調に進んでいるようですね
実はわたくし、先週末に2回目のファイザー製mRNAワクチン接種、終了しました
その体験と他の家族や友人も含め、
接種後に服用した漢方薬がなかなか良いので記事にします

その処方は葛根湯
寒気の風邪に、ということで常々お奨めしている処方です

今のところ、服用した家族や知人、友人の接種翌日の発熱はゼロ
多少、接種部位の痛みは出るものの
全体的に副反応が軽く済んでいるようなので、皆様にお奨めします

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服用方法は

①接種後20分以内(接種後15分の経過観察が終わり次第、なるべく早く服用!)
    ※医師の指導により経過観察が30分の方は、経過観察中に服用した方がいいです
②1回目の服用からおよそ4時間後食前または食間

1回目の「接種直後」は重要なので、なるべく早く服用してください
(翌日発熱した方の多くが、接種後1時間以上経ってから服用しています)

2回目はおよそ4時間後ですが、多少早めに飲んでも問題ないと思います

味もちゃんと見てください
甘ければ症状に合っているので効きますが
苦い、酸っぱいなど、不味ければ症状に合っていないので服用をやめます

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接種直後の服用(1回)だけで、翌日の副反応が出なかった人もいましたが
軽い倦怠感が発現した方もいたので、
高齢者や虚弱な方は特に2回服用した方がいいと思います

葛根湯が体温を上げるのは、服用直後~20分弱と短いので
ワクチン接種後、2回ほど体温を上げることで
より確実に免疫機能を活性化できると思います

ファイザーやモデルナのようなmRNAワクチンの作用機序を下に示しますが
B細胞、T細胞など様々な免疫機能が関わっていることがわかります
そして、これらの免疫機能は体温を上げることで活性化するため
ワクチン接種後に発熱すると言われています

mRNAワクチンとは

そこで体温を一時的に上げる葛根湯がお奨めなのです

かぜをひいてしまったら体温を上げてウイルスと戦おう


何度も言いますが、味をちゃんと見てくださいね。甘ければ効きます!
苦かったり、不味かった場合は症状に合っていないので服用はやめてください

漢方の散剤(粉タイプ)はインスタントコーヒーのようにフリーズドライで出来ているので
少量のお湯で溶かし、スプーンで味を見て、甘ければ全部飲む
不味ければ残りは捨てる、というようにするといいです

また接種後すぐに服用する場合は、液体タイプが便利かと思います
(画像をクリックすると大きくなります)

 



2回のワクチン接種の1回目、2回目とも、同じように服用するといいと思いますが
1回目はほとんど副反応が出ないようなので、
接種直後の1回だけでもいいかもしれません

新型コロナワクチンは、今後は若い方の接種に移っていくかと思いますが
若い方の中には副反応が怖くて、ワクチン接種を躊躇っている方も多いと聞きます
是非、是非、葛根湯を使って副反応を軽減し
多くの人たちがワクチン接種をしてくれるといいなと思います




※補足

葛根湯は、後背部の血流を良くし、体温を上げ
汗腺の出口を開き、発汗を促す効果があるので、
寒気を感じた時(風邪の極々初期の症状)や
血流不良による軽い肩こりに早めに飲むと、
すぐに症状が改善するという処方です

昔、カネボウ(現・クラシエ)漢方勉強会での資料ですが
日大松戸歯科大病院の内科で
何人かの人に葛根湯を服用させ
2分後、5分後、10分後、20分後に体温を測ったところ
2分後にはすでに体温が上がり始め、
5分後、10分後と体温は上がり続け、
20分後には体温が下がって来た、
というデータを見せてもらったことがあります

このように葛根湯は一時的に体温を上げる処方で、
服用直後から15〜20分程体温を上げ免疫機能を活性化します

また発熱は、ウィルスやワクチンが熱を上げているのではなく、
人間の脳(視床下部にある体温調節中枢)が免疫機能を高めるため、
わざと体温を上げるよう身体に命令を出している事象なので、
解熱鎮痛剤で体温を下げるより、
体温を上げて脳の働きを応援する方が
理にかなったやり方かと思います

ただし、発熱してから葛根湯を飲んでも意味がない(遅い)ので、
脳が発熱を命令する前(遅くとも寒気を感じたら直ぐ)に体温を上げる必要があります
そのため、発熱前(ワクチン接種直後、風邪の場合は症状が出る前の潜伏期間)
の服用が重要になってくるのです


高齢者や、虚弱な方の場合
葛根湯では充分に体温が上がらないことがあります
もし葛根湯を飲んで20分ほど経っても身体が温かくならなかったら
麻黄附子細辛湯を追加で飲んでください

ただ今は夏で、体温が低いケースは考えにくいことと
接種後、寒気を感じていないのであれば、葛根湯で充分かと思いますので
服用して不味く感じないのであれば、葛根湯を服用してください

冷えの風邪、熱の風邪

コメント (5)
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