今朝の朝日新聞生活版
甲状腺がんのことが書いてあります
この記事によると、甲状腺がんは
放射線事故前でも年8000人以上が発症していたようで
大半は進行がゆっくりで、診断10年後の生存率は9割以上
そのため、一般的な癌は早期発見、早期治療が基本ですが
甲状腺がんは長期間様子をみることも少なくないそうで
20年間症状に変化が無い46歳の女性のことも書かれています
また亡くなった後、解剖して初めて甲状腺がんが見つかることもあり
高齢女性では2-3割に見つかるとか
虎ノ門病院宮川めぐみ内分泌代謝科・健康管理室長によると
「甲状腺がんは例え悪性でも、進行が非常にゆっくりな例も多い」とか
甲状腺がんの中で1~2%を占める「未分化がん」は
急激に悪化し治療成績がよくないそうです
それでも他の癌が年齢が若いほど進行が早いのに比べて
甲状腺がんは高齢になるほど悪性度が高く
甲状腺の未分化がんは50歳以上がかかるそうです
福島県立医大甲状腺外科、鈴木真一教授によると
手術により発声に関係する神経を傷つけるリスクもあるとして
「甲状腺がんは、手術で得られる利益と
手術に伴う不利益をよく考慮する必要がある」ということで
「一般的ながんが早期発見、早期治療が基本だが甲状腺がんは違う」
とも言っています
これらのお話は、以前PKさんが説明してくださった内容と同じですね
「甲状腺がんは実はその気になって探せばすごく多い」
なんかこういう話を聞くと、こちらの資料の27ページにも書いてあるように
あのチェルノブイリの原発事故で
約5000人もの幼い子供達が甲状腺摘出手術をしたということですが
その決断は本当に良かったのか、という疑問が出てきますよね
甲状腺を摘出したために、一生甲状腺ホルモンを
服用しなくてはいけなくなったわけですから
もしその子の甲状腺がんが何十年も変化の無いがんで
大人になってから治療を始めても遅くなかったとか
放っておいても寿命をまっとう出来たとかだったなら
幼い身体に負担をかけ、しなくてもいい手術をした
ということになりますよね
まあ、20年以上も前の出来事だし、貧しいチェルノブイリの話だから
大慌てで手術をしたのは仕方の無いことだったのかもしれないけど
甲状腺がんになるリスクをゼロにするために選択した治療は
その子の人生にとって本当に必要だったのか、本当に良かったのか
と考えると、なんともやりきれない気持ちになります
それは今回の福島原発事故でも同じですよね
とにかく「リスクをゼロ」にしようと大騒ぎをしている人たちがいるけど
それは「リスクがゼロ」になるわけではなく
一つのリスクは減るかもしれないけど
新たなリスクや不都合を生むこともあるわけで
結局それは「心配をゼロ」にしようとしているだけだ
ということに気づくべきだと思います
やっぱり冷静に考えていかないと、それこそ何十年も後になって
後悔をすることになりかねませんからね
そんなことを考えた記事でした
甲状腺がんのことが書いてあります
この記事によると、甲状腺がんは
放射線事故前でも年8000人以上が発症していたようで
大半は進行がゆっくりで、診断10年後の生存率は9割以上
そのため、一般的な癌は早期発見、早期治療が基本ですが
甲状腺がんは長期間様子をみることも少なくないそうで
20年間症状に変化が無い46歳の女性のことも書かれています
また亡くなった後、解剖して初めて甲状腺がんが見つかることもあり
高齢女性では2-3割に見つかるとか
虎ノ門病院宮川めぐみ内分泌代謝科・健康管理室長によると
「甲状腺がんは例え悪性でも、進行が非常にゆっくりな例も多い」とか
甲状腺がんの中で1~2%を占める「未分化がん」は
急激に悪化し治療成績がよくないそうです
それでも他の癌が年齢が若いほど進行が早いのに比べて
甲状腺がんは高齢になるほど悪性度が高く
甲状腺の未分化がんは50歳以上がかかるそうです
福島県立医大甲状腺外科、鈴木真一教授によると
手術により発声に関係する神経を傷つけるリスクもあるとして
「甲状腺がんは、手術で得られる利益と
手術に伴う不利益をよく考慮する必要がある」ということで
「一般的ながんが早期発見、早期治療が基本だが甲状腺がんは違う」
とも言っています
これらのお話は、以前PKさんが説明してくださった内容と同じですね
「甲状腺がんは実はその気になって探せばすごく多い」
なんかこういう話を聞くと、こちらの資料の27ページにも書いてあるように
あのチェルノブイリの原発事故で
約5000人もの幼い子供達が甲状腺摘出手術をしたということですが
その決断は本当に良かったのか、という疑問が出てきますよね
甲状腺を摘出したために、一生甲状腺ホルモンを
服用しなくてはいけなくなったわけですから
もしその子の甲状腺がんが何十年も変化の無いがんで
大人になってから治療を始めても遅くなかったとか
放っておいても寿命をまっとう出来たとかだったなら
幼い身体に負担をかけ、しなくてもいい手術をした
ということになりますよね
まあ、20年以上も前の出来事だし、貧しいチェルノブイリの話だから
大慌てで手術をしたのは仕方の無いことだったのかもしれないけど
甲状腺がんになるリスクをゼロにするために選択した治療は
その子の人生にとって本当に必要だったのか、本当に良かったのか
と考えると、なんともやりきれない気持ちになります
それは今回の福島原発事故でも同じですよね
とにかく「リスクをゼロ」にしようと大騒ぎをしている人たちがいるけど
それは「リスクがゼロ」になるわけではなく
一つのリスクは減るかもしれないけど
新たなリスクや不都合を生むこともあるわけで
結局それは「心配をゼロ」にしようとしているだけだ
ということに気づくべきだと思います
やっぱり冷静に考えていかないと、それこそ何十年も後になって
後悔をすることになりかねませんからね
そんなことを考えた記事でした
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます