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conscience

my diary

小説を読んで、アロマンティック・アセクシャルについて考えた。

2024年09月26日 | 日記
 君嶋彼方という作家の「一番の恋人」という小説を読んだ。この作家の小説としては、「君の顔では泣けない」という作品を先に読んでいて、高校一年の時に同級生の男女の体が入れ替わってしまい、特に、男性から女性に入れ替わってしまって、結婚、妊娠、出産まで経験するという描写が、自分が女性となってしまったら、どうするだろうかと考えてみて面白かった。この「一番の恋人」という作品では、恋人と思って付き合っていた女性に結婚を申し込んだところ、「好きだけど愛したことは無い」と言われ、その女性から、恋愛感情も性的欲求を抱くこともない(アロマンティック・アセクシャル)であると告白される。以前、NHKで高橋一生と岸井ゆきのが演じたアロマンティック・アセクシャルを描いたドラマがあったが、今回、この小説を読んでみて、なんとはなく、その心理も判らないではないと考えた。私は普通の男性で、性欲は人並にあったが、子どもの時から内向的な性格で人と触れ合うことが苦手であったので恋愛ということは経験したことが無い(結婚は見合い)。それで、性愛というものを抜きにした場合、必ずしも、この小説に書かれていることが極端なものでも無いのではないかと思えたのだった。LGBTについては未だに当事者の心理がわからない部分があるが、アロマンティック・アセクシャルについては、自分も若い時代に対人関係の欠陥で孤独感や疎外感が人以上にあったので、何となく理解出来ないでもないと思えた。
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