乳がん多発骨転移・多発肝転移ステージ4です!のぴりぃのボチボチ日記

S43年生。H24年右乳房温存手術、翌年多発骨転移、H28年多発肝転移。治療のことや日常をつづります。前を向いて。

乳がんになった親の想い( 私の場合)

2015-04-21 19:12:51 | 日記
長いです。

近年、「緩和ケアを受ける患者の家族、その中でも子ども達へのケアを忘れてはいけない」と言われてきています。

でも、自分や周りを見ても、進行がんや末期がんの患者さんの子ども達への心のケアは、積極的に取り組まれているとはおもえないのですが…。

現在の日本で緩和ケア(その中でも患者家族や患者の子ども達への心身への丁寧なケアや適切なフォロー)を、病院スタッフや専門家や第三者に求めるのは難しいんじゃないか。(ごく一部の医療機関や専門家を除いて。)
そう思ってしまう私がいます。

先日いただいたコメントを拝見して、私自身、色々と思いました。

例えば。私の場合。
子を持つ母親である私が40代で進行乳がんの患者になり。

患者である私は家族に対して、いろんな気持ちがあります。
子どもに対しては、母親として、申し訳なく思っています。

我が子へ。
「ごめんね、お母さん乳がんになっちゃって。
手術して治ると思っていたのに、再発・転移しちゃって、お医者さんから『治りません』って言われちゃった。

ごめんね。
『いつまで生きられるか分かりません』ってお医者さんは言うの。

治療が上手くいけば、5年とか10年とか生きられるかもしれないんだって。
でも、転移が進んだら…。

本当にごめんね。
あなた達に たくさん心配かけちゃうね。
きっと我慢や悲しい思いも させちゃうね。

おかしいなぁ。
お母さんは元気に長生きして、あなた達が幸せに成長していく姿をずっと見守るはずだったのに。

あなた達が大人になって、お母さんはお婆ちゃんになって、ずっとずっと笑って暮らしていくはずだったのに。

ごめんね。

でもね、お母さんは頑張る。

1日でも長く生きて、あなた達があなた達らしく生きていく道を応援したいから。

お母さん、苦しい治療にも耐える。
頑張るよ。
諦めないよ。

あなた達に なるべく心配かけないように、あなた達の前では、お母さん笑っていたい。

お母さんが出来るだけ今まで通りに家事や炊事をすることで、あなた達の毎日を支えたい。

あなた達の人生の貴重な時間。
お母さんは、あなた達が青春を謳歌するのを応援したい。

お母さんのせいで、あなた達の人生、後悔して欲しくない。

でもね。
もしも、お母さんの体調が悪くなった時は、少しのあいだ、手伝ってね。
みんな疲れてるところ申し訳ないけれど…。

お手伝いは家族みんなで協力してくれたら嬉しいな。
家族全員で、困難を乗り切ったら、家族の絆が強くなって、最強のファミリーになれそうだよね。

みんなが手伝ってくれたら、お母さんはエネルギー充電して、また頑張れるよ。

…ごめんね。
なんだか謝ってばかりだね。
ごめんね。

でもね、でもね。
あのね。…ありがとう。

お母さんがあなた達へ本当に伝えたいコトバは、こっち。
ありがとう。

ありがとう。お母さんの子どもに生まれてきてくれて。
ありがとう。お母さんに笑顔と幸せをたくさんたくさんプレゼントしてくれて。

ありがとう。ありがとう。
愛しているよ。今までも今日もあしたからも、ずっと」

私の母親としての、子ども達への気持ち。です。

実際には、なかなか我が子達へ伝えられていない想い。
いつか子ども達が、このブログを読む日が来たら、知ってもらえるでしょうか(笑)。

今回の記事を書いてみて、『患者さん本人への緩和ケアだけでなく、家族や、その子ども達の心もケアが大切だ、必要なんだ!と、声をあげ続けていこう』そう強く思った のぴりぃでした。

長文すみません。
読んでいただき、ありがとうごさいます。

4 コメント

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Unknown (ゆき)
2015-04-22 10:48:18
のぴりぃさん、こんにちは。
やっと暖かくなってきましたね。

のぴりぃさんの子どもさんへの想い、伝わってると思います。頑張ってる姿、1日1日を大切に生きてる姿。
辛い身体に鞭打って、必死で子どもたちに少しでも幸せな気持ちでいてもらいたいって思ってるの伝わってますよ。
病気って辛いです。私のとこは、まだ小さくて、本当はもっと遊んであげたい、一緒に走り回ってあげたいのに、できません。
元気一杯のお母さん達を見ると羨ましい。
いつもごめんね、って思ってます。
だから、私に出来ること頑張っています。
たくさん褒めてあげたり、大好きだよって膝に座らせて抱きしめたり。
ずっと一緒にいたいけど、いつまでいられるのかわからない。怖いです。悲しいです。
でも前を向かないといけませんね。

のぴりぃさん、いつも素敵なブログをありがとう。こうして繋がっていられること幸せです。
今日も頑張ろうね。
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ゆきさん、ありがとうごさいます! (のぴりぃ)
2015-04-22 16:28:00
ゆきさん、温かく素敵なコメントをありがとうごさいます♪

ゆきさんのお子さんはまだ小さくて、一緒に走り回り遊んであげたいのに出来なくて…。私もチビには同じように「ごめんね」っていつも思ってます。元気なお母さん方が羨ましい。。。

でも、ゆきさんはゆきさんに出来ることを精一杯頑張っていらっしゃる。お子さんを褒めてあげたり膝でだっこしてあげたり。ゆきさん、偉いなぁ。

いつまで家族と一緒にいられるか分からない怖さや辛さ。でも、子どものためなら頑張れる。
うん。同感です!

ゆきさんと繋がっていられること、私も幸せに思っています。

これからも共に、子育てや闘病や色々(笑)、前を向いていきましょうね。
ありがとうごさいます!

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お返事拝見させていただきました (さやか)
2015-04-23 03:07:06
こんにちは。コメントにお返事を頂いて、本当にありがとうございます。

新しい記事を読ませていただきました。涙がとまりません。本当に自分の母が書いているようで重ねてみてしまいました。私の母もよく同じことを私に言います。「ごめんね、乳がんになっちゃってごめんね、お母さんが乳がんになっちゃたからさやかもなるかもしれない、ごめんね、、」といつも私に謝ってばかりです。謝らないでと思います。病気になったのは母のせいでも誰のせいでもありません。病気が悪いんです。だから、母が謝る必要なんて全くないのにと思うのです。うちの母とのぴりぃさんは本当に同世代だと思います。だから、ますます母の言葉のように思えて、私のほうこそごめんねと思いました。私も母への想いをここに書かせていただいてよろしいでしょうか。勝手にこの場をお借りして申し訳ありません。

お母さん今までごめんね。お母さんは私に無償の愛をたくさん注ぎながら育ててくれた。誰よりも私の一番の理解者でいてくれた。それなのに私は反抗ばかりしていたね。中学高校の頃は、お母さんをひどい言葉で罵ったこともあったし、殴り合いをしたこともあった。お母さんのことたくさん傷つけた。それでもお母さんは常に私たち子供のことを第一に考えて、自分のことは二の次で、いつも私たちを優先してくれてた。お母さんが乳がんだってきいたときは確かにショックを受けたし、どうしたらいいかわからなかった。だけど、一番ショックを受けて不安で苦しくて辛くて泣きたかったのはお母さんだよね。きっと私たちに隠れて泣いた夜を数えきれないほど越えてきたと思う。そんなお母さんに当時の私は。戸惑ってあたふたするばかりで優しい言葉もかけてあげられなかった。ごめんね。
手術で胸にメスを入れることや抗がん剤の副作用で髪が全部抜け落ちることがどんなに辛いことかなんて女である私が一番わかってあげなきゃいけないのに、支えてあげられてなかった。お母さんはそんな辛さを一人で乗り越えて、やっと手術も辛い抗がん剤治療も終わったのにまた再発して転移してて、なんで!どうして!って不安や恐怖を抱えていたはずなのに、それでも変わらず元気な姿で毎日過ごしていたお母さん。お母さんの心の叫びに今まで気づいてあげられなくてごめん。こんなに弱っている姿をみてやっと気が付くなんて娘失格だね。情けないね、本当に。
私が生きてきた人生の中で何度お母さんの言葉や存在に支えられ、救われたことだろう。それなのに私はお母さんに何もしてあげられていない。本当にごめん。一人で病気と闘わしてごめんね。
これからは、さやかが支えるから。家族みんなでお母さんの病気と闘っていくから、もっと家族を頼ってね。頼りない娘だけど、お母さんより若いんだから!なんでも出来るよ(笑)体力だけが取り柄だしね!
こないだ「他のみんなにはこんな辛い思いさせたくない、お母さんだけで充分だ」って言ってたね。私はお母さんにもそんな思いさせたくないし、できることなら変わってあげたいっていつも思っているよ。
お母さんは私が家事や炊事をすると、ありがとう本当にごめんね、早く元気になりたいって言うけど、私たち家族はお母さんが家事や炊事をしてくれることが当たり前になっていて、ありがとうとすら言っていなかったことに気が付いた。ごめんね。当たり前なんかじゃないのにね。いつも本当にありがとう。これからは任せてね。お母さんが病気との闘いに専念できるようにサポートしていくから安心してね。
大好きなお母さんの笑顔を家族みんなで守っていくからね。一緒に闘わして。絶対倒してやろう。
お母さん、家族みんな誰一人としてお母さんに迷惑かけられてるなんて思ったことないよ。家族が支え合っていくのは当然のこと。だってそれが家族でしょ?もっともっと甘えてほしい。今までお母さんに甘えさせてもらっていた分、今度は私たちが返すばんだよ。なんでもかんでも溜め込もうとしないで。弱音も愚痴もお父さんに言いづらいならさやかがきくよ。女同士なら話易いこともあるでしょう。一番辛い時期に話をきいてあげられなかったからこれからは何でも話して。

今まで無理ばかりさせてごめんね。そしてたくさんの愛情をありがとう。これからはその百倍の愛でお母さんを包んでいくから、一緒に乗りこえていこうね。絶対がんなんかに負けるもんか!!
お母さん、大好きだよ。今までもこれからも永遠にずっと大好き。
お母さんの子供に生まれて本当に幸せです。産んでくれて育ててくれて、さやかのお母さんでいてくれて本当に本当にありがとう。愛してる。

まだまだ伝えたいことは山ほどありますが、実際母には恥ずかしくて伝えられていません。でも必ず近いうちに母への想いを伝えようと思います。のぴりぃさんのブログと出逢えて本当に良かったです。のぴりぃさんの記事をみて、こないだ母に病院に行くのは辛くないかと尋ねたところ、母が病院を変えようか悩んでいることを初めて聞きました。のぴりぃさんのブログに出逢っていなければ、きっと母の悩みに気付けなかったと思います。本当にありがとうございます。もっともっと母の話をきくようにして、少しでも母の負担を軽くできる様に今後は努めていきたいと思っています。
本当にありがとうございました。今後もブログを是非読ませてください。
のぴりぃさんも無理なさらず、頑張りすぎず、のぴりぃさんのペースで毎日を過ごしてくださいね。
のぴりぃさんの笑顔を守るためなら家族の皆さんはなんだってできると思います。
のぴりぃさんの幸せこそが家族の皆さんの幸せに繋がると思います。ですから、のぴりぃさんの幸せを心から願っております。
また長文になってしまい申し訳ありません。
失礼しました。
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さやかさん、ありがとうごさいます! (のぴりぃ)
2015-04-23 22:19:18
さやかさん、コメントありがとうごさいます。

私のリコメを見ていただき、今回の記事を読んでくださり、そして、さやかさんのお母様への想いをコメントに記してくださったこと、本当に感謝です。

さやかさんのお母様への想い、まるで自分の子どもからの手紙のように思えて、また涙してしまいました。

優しく聡明に成長なさった さやかさん。

ぜひ、さやかさんの想いをお母様へ伝えて差し上げてくださいね。
でも、照れくさい気持ちも分かります。
もうすぐ母の日なので、コメントに書いてくださった文章をお手紙にして渡す、とか。できたら素敵ですね。

さやかさんという 愛情あふれる強い味方が いるのですから、お母様は決して がんには負けません。

お母様が元気になること長生きできることを、さやかさんも
お母様ご自身も信じて日々暮らしていきましょう。きっと信じた通りになります。

さやかさんのお母様が気力体力ともに回復されて笑顔で毎日を過ごせますように。
さやかさんご自身も笑顔で幸せな日々を歩み続けられますように。
心から祈っています。

ありがとうごさいます。
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