
近所で盆踊りをやっていた。もしかしたらいるかなと思って義理ハハを探したけど、いなかった。
ここらへんでは盆ダンスクイーンとしてちょっと有名な義理ハハ。彼女は様々な町内会から浴衣をもらいおよばれして参加する踊り手さんなのだ。
夏生まれの彼女、近所で行なわれる盆踊りほとんどに参加し、最初から最後まで踊り明かすのが「生きてるーッって感じなの」だそうだ。毎年、長男家からはお誕生日に下駄が贈られ、それを踊りでつぶすほどだ。
しかし、残念ながら昨年は大手術をして回復中で不参加。見ると踊りたくなっちゃうからと盆踊りをしている場所に近付くことさえなかった。完全ではないけど今年はもう大丈夫かなと思ってたけど、その姿は他の盆踊りでも見かけなかった。
2ケ月ほど前から義理チチが体調を崩してその世話が大変。体調は悲観するものじゃないのだけど、日に日にワガママで子供帰りをしてゆく義理チチに手を焼き、彼女の青春・盆踊りどころじゃないらしい。
暗い場所でもすぐにわかる位、義理ハハは盆ダンスクイーンとしてキラキラしてた。去年からなんとなく盆踊りが地味だなと思っていたら、きっと私にとっては彼女の存在がないからかもしれない。
はて、来年は復活できるのだろうか。
義理チチはどんどんあまりよくない方へ落ちる一方に見えるけど、義理ハハがキラキラできるようにもうちょっとその場で踏みとどまって欲しいなと思ったり。
人は老いる。これはどうしようもない。でも老い方は大事だと思う。
自分が老いて輝きを失ったとしてもそれを嘆いたりブツブツ言ってたらつまらない。周りをキラキラさせていられるようになるといいな。そのキラキラを見守れるような人でいたい。私がその歳になったらそういたいと強く強く思う。