園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

“ばかもの” で行こう

2009-05-21 18:50:17 | 想いはめぐる
 写真は、ベランダに茂るイエローラズベリーが初めて実をつけたところです。
 かすかなべりー系の甘味がありました。


 ところで、私のお気に入りのTV番組に、NHKの『プロフェッショナル~仕事の流儀』があります。(毎週火曜日22時から)
 先日取り上げられたのは、元小樽市役所職員でさまざまな町おこしの手腕を買われて、現在は内閣府に籍を置く‘スーパー公務員’、木村俊昭氏でした。
 番組の中で、かつての‘ばかもの’ぶりが紹介されていました。
 それはつまるところ、突飛とも取られる(役所の上司や市民から)アイデアを実現させるなかで、自分を信じ、その情熱を相手に伝え続けることが、成功の鍵でもあったということでした。
 そして、全国の地域再生の相談に飛び回る今、大事にしていることは「地元の人たちをその気にさせること」だといいます。

 実は10日ほど前、地元紙の論点という、客員論説委員による記事に、次のような内容がありました。
「ヨソモノ、ワカモノ、バカモノ、地域活性化には三モノが必要と言われる。ヨソモノは地域のしがらみがない者、ワカモノは地域に暮らす若者、そしてバカモノは新しいアイデアや発想を持つ者を指す。」

 筆者は自社事業として(総務省のサポートがある)、航空会社社員を各地の依頼先に派遣し、産業あるいは観光振興で地域の活性化を図るという事例を紹介しています。
「ヨソモノから見ればどの地域にも必ず宝がある。」
「地域が誇るもの「オンリー・ワン」を共有し、地域が一体となってチャレンジする。」ことが必要だ、と締めくくってありました。


 番組を見ながら、ふたつに共通していた‘ばかもの’というキーワードを、思わず自分にオーバーラップさせました。
 素晴らしいアイデアとまではいきませんが、おぼろげに、園芸療法、あるいは園芸ケアを核とした地域(福祉)活動のかたちを作れないだろうか?という考えが、頭の隅に漂っているせいでしょう。

 ここ鹿児島では、Horticultural Therapy はまだまだ異文化的に受け取られます。
 しかし、その良さ、必要性を信じている私が、地道にすそ野を拡げていけばいいのだ!と、‘ばかもの’をあらためて自覚したのでした。

 もうひとつ、励みになる記事を紹介します。

 南日本新聞5/15(金)付「♪音楽で地域と交流」
 鹿児島市南部地区の特養で、利用者のお年寄り70人と民生委員20人とが、音楽療法を楽しんだ、というものです。
 地域と施設の結びつきを強めるための交流に携わった、園芸療法士Sさんが紹介されています。Sさんは同じ大学院で1年後輩ですが、療法士としての活動は数多くの実績をお持ちです。

 
 いま自分なりに考えつくありったけのものを、構想してみることにします。

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2 コメント

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時間がたって理解されること (bonn1979)
2009-05-23 04:55:48
時代より少し先を読むことが出来る人たちは
苦労の中にもその先の世界を確信しているので
妙に明るいですね。

このNHKの番組にはそれぞれの分野で時代の先を読みながらそこにかけてきた人たちが登場しますね。遅い時間!なので、めったに見ませんが。

Qさんも
地域で園芸ケアを媒介とした活動が展開する様子をたしかに「見た」のですね。

話は飛びますが
群馬県の特養で文化的な活動をしている原慶子さんの本に園芸の実践活動がでていました。
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コメント (Q)
2009-05-25 01:10:12
そうですね、明るくいきたいものです。
私は土や植物に触れると時間を忘れます。気分が軽くなる感じがします。そうやって前を向いて進んできた気がします。

原慶子さんのご紹介、ありがとうございました。調べてみます。
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