園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

家族

2011-02-27 16:18:46 | 権利擁護のこと
先週介護人材のステップアップ研修に参加しました。

「コーチング」についてでした。

前からどのようなものか聞いてみたかったので興味深い3時間でした。

その中で、「価値観交流」というグループワークがあり、それぞれの優先順位を考えたあと

同じグループの4,5名とその理由などを述べ合いました。

私が出したその時の答えは、

1-自分らしさ
2-家族
3-人間関係

選択肢はそのほか、仕事,時間,お金などです。

同じグループの方3人も偶然にか、1か2が「家族」か「自分らしさ」と、意見はまとまりやすくなりました。

私はある意味“わがまま”なのでこんな順番ですが、

やはり家族は大切にしたい存在です。

園芸好きは親譲りではないかと思いますが、この奇妙な葉ボタン
                         (正真正銘そうなのですがそう見えませんよね~)、

団地の片隅に植えて、喜んで育てている母は、私の最大の理解者であり、人生の先輩です。

その母の姉である私の伯母が、近年気弱になってきました。

歳をとるということを、間近で感じます。




今は仕事のお蔭で不安なく日々を過ごせている自分でも、

歳をとり、仕事から離れると、没頭できることがなければ、支えを家族に求めることになるのだろうか?…

血のつながりがあるかないか、籍を同じくするかどうかでなく、

支え合える気持ちの持てる人間関係を―願わくば―将来に向けて築きたいと思う昨今です。






霧島での一日

2011-02-17 05:57:42 | 2011年への想い
先日、数年ぶりに霧島へ行く機会がありました。

注目を浴びる新燃岳まで行かない、“霧島スパヒルズ”という温泉旅館へ、

町内会の親睦会、“花見”と呼ばれる会でした。

昨年、私は行けなかったのですが、この“花見”でアンケートをとったのが、地域交流活動の始まりでした。

報告書の別刷りが前日に出来上がったので、それを携え、絆を深めんと、

アンケートを行ってくれたケアマネさんと一緒に、グランドゴルフや温泉、カラオケを楽しむことになった、

という訳です。

旅館に到着し、まずは茶飲み。

女性陣の部屋では、M子さん(80代?)の悩みが打ち明けられます。

「心配なのは、(自分が)死んだときに迷惑掛けられない、葬式代の負担は子どもにかけられない。」

と、真顔で繰り返します。

60代の元気なS子さんに、心配ないと話を聴いてもらいつつ、やがて、畑のキャベツは植えたばかりの苗が、

ヒヨドリにぜーんぶついばまれて散々だった~、とか、カラスには黄色が効くよ~とか、

わいわい井戸端会議になっていきました。

年をとると、先のことが本当に不安になるんだなぁ、と聞いていました。

少子高齢化が止まらない中、<地域包括ケアシステム>が推進されるということですが、

こんな風にご近所さん同士で話が出来る結びつきがまだある地域は今後貴重な存在だという気がします。

これがあるうちに、家族で看られなくても住んでる場所で周りが見守ってくれているよ、

という安心感を当事者が持てる、

見守っていく世代は制度やネットワークを使いながら安心して働き続けられる環境を、

早めに作っていくことが、議論と同時進行されるべきだなと思います。

介護予防の活動や地域の拠り所となりうる小規模施設での日常活動で、

園芸を用いて地域の高齢世代と交流していくことは、やはり意味があるのではないかと、

再確認です。


patycoさん、bonn1979さん、早速のエールをありがとうございました

写真は、霧島から望む桜島。温泉の蒸気で蒸したたまごはベージュ色に染まっていました。




気持ちの始動

2011-02-09 21:59:30 | 2011年への想い
 数か月遠ざかっていました。

 数名の貴重な訪問者の友人たちに、「ブログも更新されてないし…」という声をもらったこともあり、

再開、です。

 昨年の話になるけれど、園芸療法学会で声をかけていただいたpatycoさんからも、

このブログへの温かい励ましの言葉をいただきました。

 とてもうれしかった!

 にもかかわらず、さぼって…いたことになるかもしれませんが、ひとまず国試も終えたので、

 春に向けて気持ちにエンジンをかける意味で、ひとまずキーをたたいています。

 ちょうど試験の日に、職場へ分厚い報告書が届きました。

 大同生命厚生事業団による地域保健福祉研究への助成を受けた、活動の報告が掲載されたものです。

 昨年はこれが実践の原動力になったといえます。

 記録の写真を整理してみて、季節の流れと、参加したホームの入居者さんの様々な表情と、

町内の方々との交わりが生き生きとふり返れました。

 今年はどんなふうに展開しようか?

 ホームの責任者としての職務も2年目。やるべき課題は山積みです。

 そこはうまくバランスをとるつもりで、植物・季節・自然とのかかわりにこだわったケアとして、

取り入れていけるようなプログラムを計画したいと思っているところです。

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