園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

〈園芸のじかん〉の視察

2009-03-26 00:46:24 | 活動のひとこま
今月4回目となりました。
 今日は風が冷たく、窓際でフダンソウの種まきです。
 昨年より工夫したのは、試食を用意したことと、幸い生き延びていた苗を見てもらったことです。
 
 入所して間もないhさんは、弁も立つし腰も軽く、活動の引っ張り役です。
 小鉢のおひたしを見て、名前を当てました。ご実家でよく食べたということ。

 いつもは物静かで目の不自由なyさんは、畑の経験が豊富なので「肥しを入るれば大きくなるよ。外側から外して採っていけば、何にも野菜が無いときは便利なのよ。」とおおいにおしゃべりしました。

 今回は、東京から農大の伊東豊先生が沖縄視察の帰りに立ち寄られ、コーディネート役の方と活動の輪に加わりました。
 温和な雰囲気で、違和感なくみなさんとも会話されていました。

 園芸療法を萌芽期から見て来られ、今は実践とそのデータを蓄積する時期ではないか、とのお考えを伺うことができ、貴重な出会いをさせていただきました。
 現在は園芸福祉の推進に尽力されておられ、鹿大でも初級園芸福祉士講座について懇談されたとのこと。ぜひ実現してほしいものです。

 また、活動の楽しいアイデア~ドラえもんのポケット~を教えていただく機会があればと思います。

学び舎にて、ありがとうの気持ち。

2009-03-24 14:52:58 | 2009年の風景
 卒業が名残惜しいように、大学院の裏でおにぎりを頬張ります。
 まさに今満開のソメイヨシノと、枝先にわずかばかりの芽を出した銀杏が、青空に映えていました。

 ここを拠点に得た出会いは、どれも私にとっての財産です。
…イギリス、ゴダルミングのチェシャーホームで過ごした、ボランティアとしての経験に匹敵するものになるかな、と思います。

 今年は気持ちいいくらい、鹿児島市内のどこを走っても、淡い桜色に出会えます。 
 昨年まではそんなに出会えてなかったし、特に今日はゆったりとした気持ちで咲きほこる樹々を見ている自分に気がつきました。

 リセットの季節かもしれませんね。

お彼岸、暖かくなってきました。

2009-03-19 00:01:39 | Weblog
 さし芽は前回もっとも反応が思わしくなかった活動です。
 けれども、苗を増やすには経済的な方法です。
 花いっぱいにしたい!という動機付けで、サフィニアのさし芽に挑戦しました。
 比較的機能が維持されている方向けの、手先を使う作業になります。
 イチゴパックを利用し、用土を入れてならしたところに、割り箸で穴を開け、さし穂を差します。
 霧吹きでの水やりが慣れない方もいました。
 
 せっかくの活動に成果が出るよう、管理も怠りなくすることが肝心ですね。

庭での寄せ植え

2009-03-12 19:51:20 | 活動のひとこま
 玄関のポーチでこんな寄せ植えに出迎えられると、気持ちが和みませんか?

 初春の午後、9名のうち7名が外気浴がてらに参加して、これを完成しました。
 2グループで、土作りから配置決め、水やり、札作りまで、皆さんできる部分を分担して作業します。
 認知症軽度の方は、要所要所で中心となって活動してもらえます。
 
 進行役は交互に進み具合を見て、タイミング良く指示を出すようにしています。思考や動作の流れを中断しないように。
 今は、作業を一通りこなせるように目配りするのが精一杯で、会話や回想を引き出す余裕がないな…と、サポート体制が悩みどころ。

 とにもかくにも、継続は力なり!と自分を鼓舞しつつ、楽しもうというところです。

春じゃがを植える

2009-03-07 18:04:26 | 活動のひとこま
桃の節句の翌日、男爵芋を植え込みました。

厚手のビニール袋に穴を開けて、元肥を混ぜた土、肥料を入れない土を重ね、芽がつくように切り分けた種芋を置きます。更に土をかぶせて、後は日当たりの良い場所に、水はけが良いように置きます。

午前に4名室内で、午後に2名前庭で参加。

遠目で様子をうかがっていた方が率先して土を混ぜ合わせたり、場の理解が困難な方が土を混ぜる間に作業に集中し始めたりという姿が見られました。

「土を混ぜる」という単純な作業だけでも、人によってさまざまな反応と効果があることは、注目すべきかなと思います。

さてさて、袋いっぱいにお芋が実るか?!はお楽しみに。