園芸ケアの模索~based on Horticultural Therapy~2nd season

ひとと緑のコラボレーション 園芸療法。ひととコミュニケートするツールとしての園芸のかたちを模索中です。

第3回目 ダンボールでコンポスト作り

2010-03-26 00:43:38 | 地域交流活動
今日の回想は…
      「堆肥を作ったことはありますか?」
                          に対して、

Aさん;土を寄せて…(土に何を入れるの?)…馬のフンと…。
    (たくさん作ったんですね~)
    そう。

Bさん;(畑に混ぜたものは)木の葉っぱ…

参加した10名の中で答えられたこの2名は、かなり農園芸に通じていたと思われました。

[Aさん(数えで百歳)が基材(ピートモス+もみ殻くん炭)に初めての生ごみを混ぜ込んでいるところ]


さて、今回この内容に興味があって来たという近所の方は、人づきあいがやや苦手で、
警戒心が強いタイプのようでした。

研究時に必要な‘倫理的配慮’のために署名してもらう『承諾書』の文言に過敏に反応して、
コンポスト作りの材料だけもらえたらいいからーと及び腰。

あとでやって来た同じ町内会の方に、これが交流を目的とした活動であるのだから、と話されて
趣旨を少し理解してくださいました。

利用者さんに向けたセッションをはじめると、その輪のなかで場になじんできて、
頑なだった話しぶりもわずかに緩んできたふうでした。

地域に住むいろいろなクセ(個性)のある人たちがこの園芸活動を介して交わるのも、
興味深い風景となりそうです。




第2回目 レイズドベッド作り

2010-03-20 11:53:54 | 地域交流活動
地元のおじさんパワーに感謝!の一日でした。

朝9:00からお昼を挟んで15:00まで、地域住民のみなさんのご協力をいただいて
19メートルの花壇が、レンガ3段分バージョンアップしたのです。

午前中、大多数は外気浴でしたが、庭に誘導された利用者の何人かが、駆けつけてくれた園芸療法士のkさんや
先週から立ち寄ってくださっている近所のaさんとともにレンガとレンガの間の目地を
セメントで埋める作業に参加しました。

スタッフもあの手この手で活動に興味を持ってもらう工夫の末、
一段目のレンガの前にやってきたMさん、はみ出たセメントが気になったようで、
間食したバナナの皮でそれを突き始めたとのこと。

手袋をして安心したのか、そのあとはスタッフと役割分担して目地塗りに集中しました。
「多かったかな?」と自分が盛ったセメントの量を気にかけたりもします。

自ら表現することが苦手なMさん、先週も一緒に作業をしたスタッフが寄せ植えした鉢を持ってくると、
「かわいい花が咲いたね」と薄いピンクのデージーが気にいったようでした。
スタッフ曰く、“私たちベストコンビかも”


手作りの花壇が、植物を介してホームに集まる人びとをつなぐ場になっていくように、
これからが正念場です。



[水糸を張り セメントを練り始める心強いボランティアさん達]

2010. 1回目 花の寄せ植え

2010-03-13 09:44:15 | 地域交流活動
参加した利用者さんの声から。

Aさん(女性)…作業後の感想を尋ねたところ…「からだが楽しかった」
Bさん(男性)…作業後の気分を尋ねたところ…「ひじょうにうれしい、と」
Cさん(女性)…ボランティアさんについて尋ねると…
               「やっぱりね、何人かですると楽しいよね」
Dさん(女性)…ひと株植えたペチュニアに水やりを終えて…「涙がでるほど拝んだよ」
                         (大きくなるように、と)
Eさん(女性)…カメラをむけて感想を求めると…「気分はよかよ」

その場の出来事を理解して言葉にしてくれた、うれしいひと言です。



今年の園芸ケアは、グル-プホームで認知症のある方々と地域の方々をつなぐ活動として展開します。

ここでは、活動のひとコマ、自分が感じたり考えたりしたことを、記憶の引き出しに入れていくつもりで綴ってみたいと思います。


VTRから [寄せ植えを終えた利用者さんと地域の方]




Happy surprise!

2010-03-05 00:15:34 | 触発される出来事や出会い
ひと雨ごとに暖かくなるのでしょうか。

二日休みがあると、思い通りの過ごし方ができます。
職場の携帯に緊急連絡も入ることなく、無事に過ごせているなら…と
こちらから状況伺いの電話もしませんでした。

久しぶりに大学へ出向き、博士課程に進んだ同級生と近況をおしゃべり。
それからF先生とお昼をご一緒して、お茶までごちそうになり

ただ、今日のメインは、このブログを通じて知り合えたkさんとの対面でした。

待ち合わせたコーヒー店が閉店になるまで話が尽きなかったのは、
園芸療法への情熱があること、仕事の悩み、これまで過ごした場所に、
いくつもの共通点があったからでしょう。

感性の細やかさが垣間見られるkさん。
私に欠けているものをたくさん持っていると感じます。

ぜひこれから、鹿児島でも園芸療法が花開くように、刺激し合っていけたらいいな、と
互いの想いを確認した気がしています。


[団地の中を散歩しながら見つけた、門扉を彩る春のハンギングバスケット]