介護福祉士を対象とした「心理的支援の実践力養成プログラム」という、文科省の委託事業(社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム)が開講されていたのをご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
今日、その修了式に合わせて、筑波大大学院教授の大川一郎先生による講演があり、一般参加で聴きました。
タイトルは「ケアを必要とする高齢者に対する心理的援助」。
内容は 1.立命館大学で行われた、地域高齢者を対象とした、"音読・計算"の効果を調査したプロジェクトについて
2.日本老年行動科学会における、事例検討会活動として、認知症高齢者の視点に立った行動の理解と対応の、具体的な方法論の紹介
でした。
1.はいわゆる学習療法を介護予防的に用いる活動を通して、予想していなかった効果ー参加者の生活リズムや健康維持、社会性やコミュニケーションの増加等などー様々な良い影響が総合的に心理的な効果を生み、認知機能への有効性も実証された、というお話で、その活動を支えた学習サポーター(一般市民、学生)と参加者、運営者のつながり=場の活用が今後の課題であるということでした。
2.は実践研究の方法として参考になりました。また、介護現場に携わる者としては、事例を医療的側面と心理的側面に整理して分析し、具体性のある対応に結びつけていく、さらにその仮説を検証すること、の大切さを伝えようとされたところに、認知症者への理解と介護者への専門性というメッセージが感じられました。
≪ "音読・計算"はひとつのツール。
それを介することで話のきっかけや関係作りがし易くなる。≫
"園芸療法"も同じです。
対象者の語りをもっと深めるために、回想やナラティブといった技法も知っておくと良いのだろうと、頭の隅で寝かせてある課題がふと浮かびました。
今日、その修了式に合わせて、筑波大大学院教授の大川一郎先生による講演があり、一般参加で聴きました。
タイトルは「ケアを必要とする高齢者に対する心理的援助」。
内容は 1.立命館大学で行われた、地域高齢者を対象とした、"音読・計算"の効果を調査したプロジェクトについて
2.日本老年行動科学会における、事例検討会活動として、認知症高齢者の視点に立った行動の理解と対応の、具体的な方法論の紹介
でした。
1.はいわゆる学習療法を介護予防的に用いる活動を通して、予想していなかった効果ー参加者の生活リズムや健康維持、社会性やコミュニケーションの増加等などー様々な良い影響が総合的に心理的な効果を生み、認知機能への有効性も実証された、というお話で、その活動を支えた学習サポーター(一般市民、学生)と参加者、運営者のつながり=場の活用が今後の課題であるということでした。
2.は実践研究の方法として参考になりました。また、介護現場に携わる者としては、事例を医療的側面と心理的側面に整理して分析し、具体性のある対応に結びつけていく、さらにその仮説を検証すること、の大切さを伝えようとされたところに、認知症者への理解と介護者への専門性というメッセージが感じられました。
≪ "音読・計算"はひとつのツール。
それを介することで話のきっかけや関係作りがし易くなる。≫
"園芸療法"も同じです。
対象者の語りをもっと深めるために、回想やナラティブといった技法も知っておくと良いのだろうと、頭の隅で寝かせてある課題がふと浮かびました。