
ポカポカ陽気の中、名古屋の駅前に「北大路魯山人展」を見にいきました。
すごい!
入るだけで行列!
でもそれだけのことはありました!
陶芸と美食の大家として広く知られている北大路魯山人。
その芸術活動は刻字、書、画、漆芸とたきにわたります
でも没後50年という時代にたえてるのはこの展覧会で200点の作品と、食器三十余組の中のどれだけでしょうか?

魯山人七十歳の時の壁画「桜」と「富士」これは時代を超えた美しさを誇っています。
説明書には1958年年(昭和28年)、70歳の魯山人が貨客船「アンドレ・ディロン号」の喫煙室と食堂用に制作した生涯随一の大作壁画。
完成後、日本橋島屋での「魯山人絵画展」で公開後、船内に飾られ、祖国日本には未帰還のまま今日に至る。
1980年(昭和55年)、船の解体とともに処分されるところをポルトガルの実業家により救われ、類いまれなる傑作は実業家の社内会議室で再び日の目を見ることに・・・・とあります。
壁画「桜」 光悦、光琳に倣ったという「桜」は3枚掛けの木板壁画で、焼き物や貝の象嵌技法で描いた葉や花弁を特徴とし、バックに金箔を散らした華やかで独創的な作品。

壁画「富士」朝焼けの富士を純金板に描いた漆絵「富士」は、魯山人の天賦の才能が開花した大胆で野性味あふれる作品。漆に油絵の具を混ぜて立体感を創出。いずれもエスキース(下絵)なしの魯山人流儀で描かれたとされる。
とっても素晴らしくこれを見るだけでも来たかいがあります。
しかしながら、第二次世界大戦前後の時代に蜀山人がよりおいしいものや器にこだわったことがよくわかります。
見てらした方が「、みんながおなかをすかせていた時代に、こんな贅沢を楽しんでいる人がいたんだね。」と傍らの方に話していらした方に言われていましたのが,私は同感です。
器や食材にこだわった
料理はシンプルなほうがよいとまたこだわった。
一般庶民の私には、少し理解のできない世界です。
ここに出てくる器もすべて大ぶりで、野趣あふれるものです。
とっても重くて、とても一般庶民が使いこなせるものではありません。
もちろん目で見るための料亭ようですが、みっちゃんはおいしものを追求するほうでなくて「その分を飢えに苦しむ子供達に」という国境なき医師団に賛成派ですので・・
この展覧会を見てほかの方はどう思われたのでしょうか~

観に行きたいのですがゼニがなくて行けないのが辛いです。でも富士の写真がここで見られたので良かったです。たしかに素晴らしい、横山大観に匹敵かそれ以上かと思われます。実物観たかったですね。
ただ贅沢なのでは魯山人ではなく、客が贅沢なのだ考えます。彼は得たお金は全て美に費やし生涯貧乏でした。亡くなるときも悲惨な境遇のままに家族の誰にも看取られずまいでした。しかし、芸術家として矜持を保ったまま最期を迎えた姿勢は世にも稀なものだったのでしょうか。
魯山人は芸術家であって医師ではありませんが、美を通して世の人の魂を救ったことは間違いないと思います。
いっこくな、自分の主張を曲げない生き方から、貧しいだけでなく、周囲に受け止められなかったのですね~
こういう方もあったのですね、
確か、彼についての本が昨年の大宅壮一郎賞を受賞したのですよね、読んでみますね、もっと知る必要があるようです。ありがとうございます。