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HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

♪水彩画もいろいろ!♪

2009-02-12 15:20:59 | 展覧会
今日は「水彩協会展」にいってきました。

友達が会員さんだからです。名古屋市の博物館と美術館と毎年交代で場所が変り、今年の会場は博物館です。
地下鉄の通路もそれなりのモチーフで飾られています。



水彩の作品だけで、380点以上、版画と素描が80点以上並ぶ大きな展覧会です。

水彩画にもいろいろあります。

この会の特徴はいろいろな試みがなされていることです



最初の第一室の入り口で、作品に驚きました。
人の顔が、ダンボールが何枚も貼り付けて立体感を出しその上に着色しているのです。





でも何か、とても心惹かれる心地よさがあります。




次々と色面を切り取ったりした、抽象画も続きます。




    <抽象画をどういう風に見るか?>

私は自分の感性を信じて、<”心地よい絵">というのを評価の基準にしています。

「抽象画は分からない」とおっしゃる人があります。

頭で、理屈、で理解しようとするから。分かるわからないということになるとおもいます。

抽象画というのは、描き手の感性によって感じるところが描かれているのだから、
感性を受け取ればいいと思っています

私は受け取った時、「気持ちが良いということ」を基準にしているのです。

世界の名作といわれている抽象画を見ることにより、この感性は磨かれると思っています。

ですから奇をてらった、自己顕示欲の強い作品は、一見玄人受けはするかもしれないが、大きい眼でみた、人の芸術的感性をゆすぶることとは違ってくると思います。

お年寄りで「こんな子供のような絵」とか「絵にナットラン!」といわれる方に限って、
写真のような光や影のついた作品を「すごい上手ないい絵だ」といわれます。

こういうお話を聞くと少し寂しいです。写真のように描くのは技術です。

科学技術が発展したこの時代、そういうことは写真の分野にお任せして、

人間の感性を通した、その画家しか描けない精神・感情の表現の手段が、絵画だと思うのです。

どんな手法の絵でも、<自分が素敵と思うこと>が絵を見ることだと思うのですが、、



私の友人は今「コラージュ]といって、いろいろなものを張り合わせることによって表現しようとしています。








私の一番好きな小島義明先生の絵です。



「一水会」の重鎮で油絵もすばらしいです。

この先生の無機質な物、電柱とか建物の描き方がすきです。
電柱が曲がったり、建物が曲がったり絶対にしていない、リンとした緊張感がすきなのです。
灰色とのコンビネションが大好きです。


この展覧会で一番私が気に入った絵



墨絵のように廃屋を描き、ほんの少し色をおいています。

すばらしいいろの感性と並々ならぬデッサン力が絵に深みを与え、秋の裏寂しいの中の美しさを表していると思います。


400点以上の力作の並ぶ展覧会は少ないです。
油絵かと思うような作品から、版画素描まで、いろいろな水彩画が見られる展覧会でした。
コメント (2)
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