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きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂言ござる乃座inKYOTO 8th

2013-11-06 20:27:01 | 観劇・伝芸
金剛能楽堂での野村萬斎さん主催の狂言会に行って来ました。



今回の公演は毎年秋に行われている京都の非公開文化財の特別公開の時期と重なっていたので両方楽しめるとの思いからチケットを購入しました。


公演の番組は萬斎さんがお好きな曲が並んだと配布されたパンフレットにもありましたが、万作さんがシテを演じられた「栗焼」と萬斎さんがシテをされた「鎌腹」と「首引」。

この中で「栗焼」は初めて観る曲でしたが、万作さんの太郎冠者が生き生きとしていて本当に素晴らしい。小品ですが万作さんの狂言が観られたと実感できるものでした。

以前拝見した「柑子」も素晴らしくて印象に残っているのですがそれに並ぶ感じでした。


萬斎さんがシテの「鎌腹」は時々観る機会がある曲ですが、主人公の太郎はダメ男の典型で萬斎さんのイメージとは真逆にある感じなのです。

でも、後半の一人芝居は萬斎さんらしくメリハリが効いているのに情けない男のグダグダが楽しめる曲に仕上がっていました。
又、高野さんの妻役は迫力があってぴったりでした。

ラストの「首引」は過保護な鬼の親子の笑えるお話。

この曲で今回萬斎さんの息子さんの裕基くんが為朝を初演。
立ち姿を見て驚いた事が2つ。

一つは身長がかなり伸びていて時の流れを感じました。もう14歳なんだそうです。

でも、裕基くんの舞台を観るとTV番組で萬斎さんが流された涙を思い出してしまってちょっと複雑な気持ちにもなります。
伝統を受け継ぐって本当に大変なんだろうな。特に父親の背中が大きいと特にって・・・。

もう一つは裕基くんの顔が本当に小さい事です。

最近の人は本当に顔が小さいですよね。
茂山逸平さんも顔が小さいなと思っているのですが、裕基くんはそれよりも小さい。

美形だけど、狂言の場合、あまり顔が小さいと被り物が似合わないものがあったりするのでどうなんだろうと思ってみたりしました。
初めての役という事で多少硬さは感じられましたが、美しい為朝でした。

そしてこの曲で親鬼を演じられた萬斎さんの装束がすごく素敵で印象に残っています。

来年のこの会は11月30日の開催との事で文化財の公開時期とは重ならないようでちょっと残念だなあと思いながら帰宅しました。



余談ですが、公演のパンフレットに映画監督の樋口真嗣さんがメッセージを寄せておられ、その中で「萬斎さんと一緒にモノ作りをしてる事ほど面白いものはありません」と言っておられましたが、その感じわかるなと・・・。

萬斎さんは発想力が本当に優れているというか超人的な感じなんですよね。なので萬斎さんの演出と観るのが楽しみだったりする。

そんな萬斎さんの次回演出作が「神なき国の騎士」。


この作品の上演は世田谷が3月3日から16日、兵庫が20、21、新潟が28、29日との事ですが、これとは別に「マクベス」の再演が来年あるようです。
どちらもかなり楽しみです。


最後におまけ。

栗焼を見たら栗が食べたくなりましたが、実は栗焼を観る前に丹波栗のジェラートを食べました。
それが下の写真です。



栗が結構入っていて美味しかったです。
いただいたのは大丸の地下。野村牧場さんです。
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狂言季期 2

2013-08-08 20:33:34 | 観劇・伝芸
前回の続き。狂言会のお話。

逸平さんの息子さん、慶和くんの初舞台の演目は「以呂波」。

口真似という狂言の短縮バージョンのような感じで、口真似をして相手をやり込めてしまうお話。


何度か狂言師の方の息子さんの舞台は観ていますが、本当に初舞台というのは今回が初めてでしたし、台詞のある役で初舞台というのも初めて拝見しました。

さすがに少し聞き取りにくい部分もあったのですが、流れ通りに終えられたので成功という所でしょうか。


この以呂波以外の演目は、逸平さんの「三番三」。宗彦さんがシテの「千鳥」。そして復曲の「音曲聟」を逸平さんのシテでという内容。

この中では「音曲聟」がかなり楽しくて、謡でセリフを語る場面がたくさんあり、声のよく響く逸平さんにはぴったりでした。

宗彦さんが狂言されているのを観るのは久しぶりでしたし、逸平さんの三番三はもしかしたら披きのNHKホール以来だったかもしれません。能楽堂では初めてかも。

そんなこんなで今回の狂言会は色々な魅力が詰まっていたと言えると思います。

そして、何よりも「音曲聟」の終盤、後見として宗彦さんと慶和くんが座り、舞台上には七五三さんと逸平さんが立っておられるのを拝見できたのが、貴重だったなと思っています。


ところで慶和くんが初めて狂言に興味を持ったのが狂言の鬼と萬斎さんの三番叟だったとか。

その萬斎さんは息子さんの初舞台に関してあるTV番組で、厳しい道へ踏み出させてしまったなと涙ぐみながら話しておられたのですが、逸平さんは慶和くんの初舞台で何を感じられたのかは想像できませんが、これからも緩くですが、応援してゆきたいなと思っています。
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狂言季期

2013-08-06 20:38:38 | 観劇・伝芸
茂山逸平さんの狂言会観劇で真夏の京都に行ってきました。

やっぱり京都の夏は暑かった・・・。

さて、今回の狂言会は茂山逸平さんの息子さん慶和くんの初舞台です。



もともとこの狂言会は息子さんの初舞台は自分の会でという思いから始められたものなので、いよいよその日が来たというわけです。

でも、私の中では逸平さんの息子さんの初舞台を観る日が来るという事はあまり想像してませんでした。

というのも私は子役をされていた頃の逸平さんを知っていますし、狂言を観るようになった頃はまだ学生だったので、いつまで経っても逸平ちゃんと感じがあるんです。

でも、その逸平さんも4歳で初舞台(業平餅の童)を踏まれているので今年で舞台歴は30年なんですよね。なんだかすごく感慨が・・・。


今回の狂言会の話の前に少しだけ昔話です。

逸平さんが小学生の頃、NHKの朝ドラに出演されていました。

私は学生だったので、見る機会はなかったのですが、たまたま、学校がお休みの時にそのドラマを見て、上手い子役さんだなという印象を持ちました。

でも、その時は、その子役さんが誰かという事は知らないままでした。

その後、大河ドラマの「花の乱」で、細川勝元を演じられた野村萬斎さんの存在感に惹かれるものがあって、狂言を観る機会を持つに至りました。

私が初めて狂言を観た頃に丁度、野村家と茂山家が共演する企画などがあったりして、逸平さんのプロフィールを見てびっくり。

あの時、上手いなと思った子役さんは逸平さんだったのでした。

こんな巡り会わせもあるんだなあと、それから緩く、応援しているので、今回の狂言会はとても時の流れを感じましたし、この会場に入れて嬉しかったです。


昔話が長くなりましたので、狂言会の感想は日を改めます・・・。
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狂言ござる乃座inNAGOYA16th

2013-05-14 20:40:58 | 観劇・伝芸
日曜日の12日は今年初めての名古屋での観劇でした。そして今年初めての伝統芸能。

野村萬斎さんの名古屋での狂言会。今年で16回目。



今回の番組は「樋の酒」、「無布施経」、「茸」。

名古屋でのござる乃座は比較的上演される事が少ない曲が上演される印象が強いのですが、今回はメジャーな曲が並びました。

最初は万作さんが太郎冠者を演じる「樋の酒」。

留守番を言いつけられた太郎冠者と次郎冠者が蔵の酒を飲んでしまうというよくあるお話。

主人にとがめられた後にもまだ酒を飲んでしまう太郎冠者の万作さんの憎めない感じが楽しかったです。

今年最初の狂言会が延期になったので万作さんを拝見するのは今年初めてでしたが、いつもと変わらないお姿を拝見できて嬉しかったです。


2曲目は「無布施経」。
ふせないきょうと読みますが、これって漢文読みだよなといつも思う私。

内容は檀家で読経を済ませてもお布施を貰えない僧が何とか檀家にお布施の事を思い出させようと間接的に催促する姿をユーモラスに描いた曲。

40分ほどの曲で、動きが少ない状態で一人しゃべりの演技が多い演目ですが、萬斎さんの語り口は上演時間の長さを感じさせないせりふ術でした。


最後は「茸」。

この曲は萬斎さんが「のぼうの城」のプロモーションでTV出演が続いていた時に良く登場した曲なのですが、実際に能楽堂で観るのは本当に久しぶりでした。

庭に生えた茸を山伏の祈祷で退治しようとするけれど、祈れば祈るほど茸が増えゆき、ついには山伏は退散してしまう。
とにかくユーモラスな茸の動きに笑いが溢れて、狂言の楽しさを味わえる曲でした。

でも、あの茸歩きが大変な事はTVでも証明されていましたが、日ごろの鍛錬のたまものですね。


さて、来年の萬斎さんの狂言会は又、5月の予定です。

今年は秋に「かもめ」に出演されるから5月になったのだと勝手に思っていますが、来年も又、秋頃に何かあるのかなと考えたり、実は5月の狂言会開催を定例にしたいのかなとも思ったりしています。

さて、気になっていた「かもめ」。狂言会でいただいたパンフレットによりますと大阪は10月4日から9日の予定のようです。
なんとか行けるといいなと思っています。

ちなみに東京は9月4日から28日です。
この公演、萬斎さんと生田斗真君の共演も気になりますが、大竹しのぶさんと蒼井優さんの共演というのもかなり気になる組み合わせだなと思っています。

この後に京都での狂言会。今年は11月4日。
又、非公開文化財の公開時期にあたります。
番組によっては京都巡りをかねて行くのもありだなと思っているところです。
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HANAGATA '12 こうざのよにん

2012-12-27 20:31:02 | 観劇・伝芸
2012年最後の観劇は今年も京都。HANAGATAです。



茂山家の若手狂言師の方達の会なのですが、古典狂言はなくて新作や狂言風のお芝居の上演です。

これまでは1日で2回公演とかでしたが、今年は3日間の連続公演で内容も違いました。

私が出かけたのは最終日で副題に「こうざのよにん」とあるように落語を題材にしたお話3本でした。

1本目が「かけとり」の2012年ヴァージョン。

内容は大晦日に借金の取り立てにくる人たち(丸石さんと正邦さん)を夫婦(逸平さんと茂さん)で追い返すお話のですが、楽器を使用しない能楽のお囃子(島田さんと茂さん)がかなり楽しくて、何度観ても笑えます。
正邦さんの二代目ジュリーも爆笑でした。

2本目は「骨皮」。
とぼけた味の童司さんお新発意がなんとも可笑しい。

ここまでの2本はこれまでにも観た事があったのですが3本目は初めて観る「たちぎれ線香」。

こちらも落語が題材になっているのですが、普段、落語と接する機会がないので「たちぎれ線香」の存在も知らない状態での観劇でした。

一般的に落語といえば、明るく笑えるものというイメージなんですが、この「たちぎれ線香」はそのイメージとは違って、後半はしんみり聞かせる作品でした。

そしてその語りの部分を引き受けておられたのが茂さんで、笑いのない長い語りを的確に表現されていて引き込まれました。

哀しいお話なんですが、それだけではなくてどこか救われた気分になれたのは茂さんの語りとその隣で語りを聞きながら表情を変えてゆく若旦那の逸平さんの姿に亡くなった“こいと”に対する思いが感じられたからなのかもしれません。

カーテンコールには出町のジュリーこと千五郎さんも登場されてにぎやかに楽しい会は幕を閉じました。


とても楽しい公演でしたが、開演時間が15時で、場所も府立文化芸術ホールでしたので帰るのがちょっと大変でした。

駅までの交通手段はバスしかないですし、夕方になればなるほど、バスは満員状態。
実際に1本、満員で通過されてしまいましたし、駅近くはかなりの渋滞でした。

市外から来ている人もいるので、せめて14時ぐらいの開演でお願いしたいなと思いました。
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