きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂言ござる乃座inNAGOYA16th

2013-05-14 20:40:58 | 観劇・伝芸
日曜日の12日は今年初めての名古屋での観劇でした。そして今年初めての伝統芸能。

野村萬斎さんの名古屋での狂言会。今年で16回目。



今回の番組は「樋の酒」、「無布施経」、「茸」。

名古屋でのござる乃座は比較的上演される事が少ない曲が上演される印象が強いのですが、今回はメジャーな曲が並びました。

最初は万作さんが太郎冠者を演じる「樋の酒」。

留守番を言いつけられた太郎冠者と次郎冠者が蔵の酒を飲んでしまうというよくあるお話。

主人にとがめられた後にもまだ酒を飲んでしまう太郎冠者の万作さんの憎めない感じが楽しかったです。

今年最初の狂言会が延期になったので万作さんを拝見するのは今年初めてでしたが、いつもと変わらないお姿を拝見できて嬉しかったです。


2曲目は「無布施経」。
ふせないきょうと読みますが、これって漢文読みだよなといつも思う私。

内容は檀家で読経を済ませてもお布施を貰えない僧が何とか檀家にお布施の事を思い出させようと間接的に催促する姿をユーモラスに描いた曲。

40分ほどの曲で、動きが少ない状態で一人しゃべりの演技が多い演目ですが、萬斎さんの語り口は上演時間の長さを感じさせないせりふ術でした。


最後は「茸」。

この曲は萬斎さんが「のぼうの城」のプロモーションでTV出演が続いていた時に良く登場した曲なのですが、実際に能楽堂で観るのは本当に久しぶりでした。

庭に生えた茸を山伏の祈祷で退治しようとするけれど、祈れば祈るほど茸が増えゆき、ついには山伏は退散してしまう。
とにかくユーモラスな茸の動きに笑いが溢れて、狂言の楽しさを味わえる曲でした。

でも、あの茸歩きが大変な事はTVでも証明されていましたが、日ごろの鍛錬のたまものですね。


さて、来年の萬斎さんの狂言会は又、5月の予定です。

今年は秋に「かもめ」に出演されるから5月になったのだと勝手に思っていますが、来年も又、秋頃に何かあるのかなと考えたり、実は5月の狂言会開催を定例にしたいのかなとも思ったりしています。

さて、気になっていた「かもめ」。狂言会でいただいたパンフレットによりますと大阪は10月4日から9日の予定のようです。
なんとか行けるといいなと思っています。

ちなみに東京は9月4日から28日です。
この公演、萬斎さんと生田斗真君の共演も気になりますが、大竹しのぶさんと蒼井優さんの共演というのもかなり気になる組み合わせだなと思っています。

この後に京都での狂言会。今年は11月4日。
又、非公開文化財の公開時期にあたります。
番組によっては京都巡りをかねて行くのもありだなと思っているところです。

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