そんなこんなで、私ができた。

わたしの製造過程。さて、構成要素は?

「きみの友だち」重松清

2006-08-09 21:18:57 | 
「僕」が「きみ」の「友だち」について描く短編連作。
タイトルにあるように『友だち』に関して、小学校や中学校の人間関係を通して、アプローチをしている。
『友だち』について考えるというよりは「僕」が、人間関係内で起こる「友だち」の揺れる心情を、見守っている、という感じかもしれない。


初めて読んだ重松清。学校で借りてきたハードカバーです。
上手いなあと思う。一気に読んでしまった。
面白いよって勧めるひとがいるわけだ。

ファンの方は以下は読まないほうが良いかもしれません。



読んでいてイライラして、腹が立ってしまう。

中学校でハバになりたくないからいい顔をするとか、
デキる後輩がむかつく、とか。
心情は理解できるが共感はちょっとできないかなぁ…。

そういう時代を経験した人たちは、
こういう話を受け容れられることができるのかな。
私は無理だ。勝手にやっていなよと遠巻きに見ているタイプ(汗)

不器用な子にも焦点を当てているのは良いなと思ったけれど。
結局「みんな(読者)」の見世物になっているような気がする…。
というのは、あんまりな感想かな。


面白いか面白くないかで判断するなら、とても面白かった。
人にも薦めやすい。
こういう作品は滅多に読まないので、
多くの人に支持されている作家が書いた一作品として興味深い。

けれど、私にとっては、いらいらも覚えてしまう作品でした。


「ナイフ」か「ビタミンF」でも読んでみようかな、とも思う。
またイライラするのかもしれないけれど(笑)

次の作品はもういいやって思う場合は、イライラすら感じないしね。