そんなこんなで、私ができた。

わたしの製造過程。さて、構成要素は?

「人間は考えるFになる」土屋賢二、森博嗣

2011-06-22 20:48:04 | 
文系(哲学)教授と理系(建築学)助教授の対談。
大学の話から友達の必要性、売れるミステリ小説の書き方、短編小説まで。

でも決して真面目にうんうん唸って読むような内容ではない。
私でも推理小説が簡単に書けるんじゃないかと思った(笑)

小説はキャラ萌えみたいな話題があったけど、確かに私は犀川萌え。
でも、なにより「森博嗣」萌え。
現実にそうあるのではなく計算された姿なんだろうけど、だからこそ萌える。

小説家萌えさせたら大成功なんじゃないかと思うけど、推理小説を買うのは怖々な私。


「少し変わった子あります」森博嗣

2010-12-18 14:46:59 | 
いっとき、本を読んでいなかったけれど
結局はこの世界に戻ってきた。
つまるところ、独りの時間が好きなんだなと思う今日この頃。

なにを読もうか困ったときの、森博嗣。そんな存在だと思う。
彼の本は、私には外さない(でもちょっと怖いから選びはする)。

「ベッドタイムアイズ」山田詠美

2010-12-14 14:52:38 | 
まるで極彩色のように激しく、子供のように純粋に。
こんなにも強く、他人を、男を、求めることが私はできるだろうか。

いやできないなと思いながら、何処か羨ましい気持ちもありながら、
だけど上手くいかないでしょと冷めた視線で読んでしまう
そんな自分にちょっと嫌になりつつ。読みました。

自分とは環境や価値観が、全く違うから、単純に共感は出来ない。
が、まるで映画や小説のようだと思って、やっぱり憧れる部分もあり。

ああ私って女子だな(笑)と思ってみたりも。


「センセイの鞄」川上弘美

2010-12-06 18:58:41 | 
次々と場面が切り替わるようなスピード感や、
刺激的で目が眩むような展開はない。

だけど確かに二人の時間は濃密に流れていて、
少しずつ狭まっていく距離感が心地良い。

傷つけないように。 傷つかないように。
息を押し殺すように、ひっそりと。

そっと。寄り添っていくような。


「Story Seller」

2010-12-06 18:46:07 | 
新潮文庫。アンソロジー。
伊坂幸太郎、近藤史恵、有川浩、佐藤友哉、本田孝好、道尾秀介、米澤穂信。

とりあえずこれなら軽く読めるかなと思い、台湾に来て初めて買った本。

伊坂幸太郎以外、初めて読む作家さんばかりだったけど、
予想通りさっくり読めました。ちょっと怖いなと思う内容も。
若干、ホラーサスペンス寄り??

アンソロジーにでもなっていなければ、読まなかっただろう作家陣。
それはそれで面白い体験でした。

かるーく読むにはぴったり。

「日本人の知らない日本語 1、2」蛇蔵&海野凪子

2010-03-31 20:16:10 | 
母に借りました。漫画です。

日本語学校で繰り広げられる、日本語と日本にまつわる外国人のハテナなお話。

外国の人からすると素朴な疑問も、日本人からすれば(失礼にも)大笑いしたくなってしまう。
あるいは、普段は気にも留めない文法や意味に、そういえばと首を捻ってみたり。

日本人なら日本語と日本について完璧に知っているかと思われがちですが、
全然そんなことありません。…私だけかも?


そんな笑える内容。
勉強になりましたー(笑ってる場合ではない)。



「悩む力」姜尚中

2009-12-16 16:20:18 | 
今の私に特段の悩みがあるわけではなく、
母の本棚にあったので先日読んでみました。

たまには新書も読まないと、と思いましたが非常に読みやすく
内容は軽めの印象を受けました。読むのが遅い私でも3時間で読了。

前半の「自我」と「自己チュー」のくだりなんかは
思いあたる節も多くなるほどねーと同感できました。

ただし、後半になってくると
夏目漱石やウェーバーの作品を取り上げて云々となってくるので
タイトルから少し逸れていくような気がします。

要は、悩むことを肯定したかったのかなあと思いましたが、ちょっと私には眠たかった。

これを読んだあとに、二人の作品を読んだほうが
悩むことについて考えられるのではないかしら。

これ一冊では、結局「悩む力」って??と思うかも。


この方、有名な方みたいですが、私は知りません。
新聞のインタビュー記事を一度流し読んだ程度。

知らないけどこの新書から、きっと悪い人ではないんだろうなあという印象は持ちました。


「トーマの心臓」森博嗣(原作:萩尾望都)

2009-12-10 16:02:06 | 
正直のところ、読むのが怖かったのです。
一ヶ月くらい部屋に放置してありました。

原作の漫画を以前読んだけれど、既に内容は覚えておらず。

なぜか感情的なドロドロしたイメージが残っている程度の苦手な部類。


だけど森版では透明感を感じ取ることができて、
これが、この原作が美しいと言われる所以なのかなあと少し思いました。


ちなみに母の本棚より拝借した本です。
萩尾ファンの母の感想は、男なのに少女漫画の気持ちがわかるの?と
驚きと感心が入り混じったものだったような…。

「ショートソング」枡野浩一

2009-11-24 21:08:19 | 
ハーフでイケメンなのに自信がないチェリーくんと
天才歌人のプレイボーイくん、

交互の視点で描かれる青春小説。

随所に相当数の短歌がはさまれていて、
読んだあとは脳内の言葉が勝手に57577に変換されてしまう感じ。


「僕は運動おんち」より登場人物の年齢が高いのせいか、
チェリーくんの悩みも、より具体的です。

こっちのほうが、ちょっと男性目線的なシモネタの印象を受けたので、
もちろんコメディタッチだけど、苦手な女性もいるのかも
(「僕は運動おんち」のシモネタは子供っぽい)。

私は、このあたりの神経は非常に大雑把というか
いい加減に出来ているので、なるほどねー、と笑い飛ばせます。


それなので、シモネタが気にならない方であれば
これは何も考えずに読める、単純に面白い作品だと思います。

「淋しいのはお前だけじゃな」枡野浩一

2009-11-08 17:47:53 | 
母の本棚を見ていて、
なにこの中途半端なタイトル、と思いました(笑)

その後、作者の真意はなんとなくわかりましたが。


短い歌と、それにまつわる短いストーリー集。

「毎日のように手紙は来るけれど
あなた以外の人からである(帯より)」

ちょっとドキリとさせられて、それでいて切なさを感じる本。


「グーグーだって猫である 1~4」大島弓子

2009-11-06 13:14:59 | 
去年、小泉今日子主演で映画化された原作漫画です。
これも母の本棚より拝借。

完全にお笑い系の漫画かと思っていたら、ちょっと違いました。
作者と猫たちの日常。

野良だったり、捨てられていた猫と、作者が出会うところから始まります。

病気の心配をしたり、食欲の心配をしたり、
新たに猫を迎えるときは先住猫たちと上手くやっていけるかどうか。

動物に対する、作者の深い愛情を感じられるシリーズです。


…今年の春先に他界した、うちの猫たちを思い出しました。
天国でつつがなく過ごせているといいなぁ…。

「赤ちゃんと僕 トリビュート」

2009-11-05 13:20:41 | 
言わずと知れた有名漫画「赤ちゃんと僕」。

今回『35周年花とゆめメモリアル』として、
他の漫画家さんたちが「赤僕」の新作を執筆して纏めた本です。

もちろん内容もしっかり「赤僕」で、
読後はほっこりと優しい気持ちを思い出させてくれる内容。

執筆陣は知らない方ばかりでしたが、
見事に世界観をとらえていて、違和感なく読めました。


正直のところ、まったく期待はしていませんでしたが、よかったです。
「藤井君ちの事情」は私も一応第一子長女なのでほろりとしてしまったり。

これも母のお薦めでした。

「僕は運動おんち」枡野浩一

2009-11-05 13:15:11 | 
スタバで読んでいたのですが、うっかり面白すぎて、
ポーカーフェイスを作って、笑いを堪えるのに必死でした。

男の子の青春話。
もちろん、主人公のあだ名は「うんちゃん」。

男子特有の悩みとか、ポエムとか。

とにかく、何も考えずに読めて単純に笑える、明るいシモネタ満載。


この本も母の本棚より、お薦めの一冊でした。

母よ…(笑)

「きのう何食べた?1、2、3」よしながふみ

2009-11-05 13:09:46 | 
母の本棚より拝借。

毎回夕食を作っているのですが、その描写が相変わらず詳細で。
すっっっごくおいしそう。
この作家さんのは、なんでいつもこんなにおいしそうに見えるんだろう。

食事の前に読んでいたので、お腹が空いて仕方がなかったです。

こんな旦那さん(奥さん??)欲しい!