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おくりびと

2009年02月23日 08時35分10秒 | カープ
おくりびとが…世界中の注目を集めている。

この映画…悪友と見に行った。
悪友が誘ってくれなかったら…恐らく見ていなかったと思う。

納棺士…広島には専門職はない。
葬儀社の我々や、湯灌専門業者が その仕事に従事している。

私は…気がつくと24年目を迎えるが、この おくりびとの
本木雅弘のように スマートな仕事は出来ない。(似合わない)
ナゼなら…言葉に品が無いからである。

例えば…自宅で亡くなった人に、
服を着せて 化粧をしてほしいと依頼されたとする…

一瞬…て、出した結論は、
「申し訳ありませんが、この部屋から出てください。
終わったら…声を掛けますけェ~」である。

そこから…一目散に仕事する。
御遺体の正面から 右に左に動きまくって…着付けは完了。

問題はメイクである…

下地のファンデーションを塗りすぎたり、頬紅をつけすぎたりで
本当に何が何やら…大変なことになったことは度々である。

そこで、化粧品メーカーのビュティー部に勤めている人に
懇切丁寧に指導を受けた。

実験台は私である。

さすがにプロである。

この手さばき?の 感触は凄いの一言…


それから 自信をつけたのだが、
残念ながら…最近は メークの依頼がない。


先日…修行に出ている息子に聞いた。

すると…

「おくりびとのように、家の人の前で着せ替えをやっているよ…
父さんはせんの?いまの時代は当たり前でしょう…」

続けてこう言った…

「おくりびとのモデルは…僕ですと、言ってるよ…
伝説の納棺士だな…オレは…」

口も親に似たようで…

似なくてもいいのに…




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