アメリカのトランプ大統領は、一見、独裁者のようにも見えるかもしれませんが、演説にはいつも、「神の名の下に」、「神を信じる」というような言葉を付けています。表現形態は下手であったとしても、いつも神を想定して、「正義とは何か」を考えているということは知っておいたほうがよいでしょう。
すなわち、そういうところと、「神のない国のリーダー」とは格段の差があるということです。「神様が見ていらっしゃる」と思って、いろいろと考えて判断している人と、そうでない人とには、かなりの差があります。それを信じていない人にとっては、「票の数や議席の数で優勢になって、自分たちの意見を通す」ということがすべてになることもあるわけです。
このあたりは注意しなければいけないと思います。
今年の5月、トランプ大統領は、「FBIの長官をクビにした」ということで、マスコミから総攻撃を受けていますが、トランプ氏はやや不器用な人であるので、そのように見えることもあるかもしれません。FBI長官は、「トランプ氏がロシアとの関係を良好にしようとしていたところに、もしかしたら何か悪いことがあったのではないか」ということで、捜査をしていたのではないかと推定されます。
ただ、オバマ大統領の時代には、ロシアとアメリカの関係が最悪のところまで行っていたので、今、アメリカがロシアとの関係を修復するのはよいことだと私は思うのです。
また、アメリカは、あの中国に対しても関係を修復しようとしています。これは、北朝鮮問題を解決するためにも必要なことでしょう。
「今、アメリカがロシアや中国との関係をよくしなければいけない」というような大きなトレンド自体は、一個人の私利私欲とは違って、「国家戦略として守らねばならないこと」であるはずです。
したがって、単なる国内司法の捜査機関のトップが、そうした国家戦略に介入して、何か足を引っ張ろうとするような動きを見せたのであれば、当然、大統領として罷免する権利があると思うのです。
罷免されたFBI長官は、オバマ大統領のときからずっと務めていた人であるので、考え方がどちらに向いているかは分かりません。ただ、今、トランプ大統領を擁護する人はいないでしょうから、私が代わりに一つだけ述べておこうかと思います。
今、「アメリカとロシアとの関係改善」は非常に大事なことであるのです。ロシアが敵対側にまわって北朝鮮を応援したら、北朝鮮は絶対に止まりません。
北朝鮮には、完全な制裁を加える必要があるでしょう。やはり、金正恩氏は、最後は武装解除するしかないと思います。「自分一人がかわいい」というほうを取るか、それとも、二千数百万人いる国民の全員は死なないとしても、「下手をすれば百万人単位で死ぬかもしれない戦争を起こす」のと、どちらがよいのか。
優れた指導者であるならば、自分の命を懸けてでも、国民を救おうとすべきではないでしょうか。そういう姿勢を見せたら、世界の国々は助けの手を差し伸べてくれると思います。それは、日本であってもできるでしょう。
ただ、「正義とは何か」を考えなければいけません。「神の正義とは何か」を考えた上で、正しい道を選び、そして、正しい道を選んだ者に対しては、救いの手を差し伸べることです。その手順を忘れてはならないと思います。
今、日本人全体が、一種の恐怖にとらわれていると思います。しかし、日本人自身もこの問題をよく考え、関係国が協力し、よい方向に人類の未来をつくっていかなくてはならないのです。
---owari---
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